犬を飼い始めた時、子犬は家の中のタンスや引き出しを爪でカリカリとかいたり、かじったり、いたるところでマーキングをしたりと、とてもやんちゃでした。
こんなわんぱくボーイをどうやってしつけられるのか、途方に暮れていたころを思い出します。
皆さんも、初めて犬を飼ったとき、育て方に悩んだ方もいらっしゃったのではないでしょうか。
私は今6歳になるオスの甲斐犬を飼っていますが、今回は甲斐犬の育て方やコツ、うまくしつけられないことなどをご紹介したいと思います。
あくまで、一飼い主の育て方の紹介なので、ご参考程度に見ていただければと思います。
Contents
甲斐犬ってどんな犬⁉
甲斐犬は、甲斐地方(今の山梨県)の山岳地帯を原産とし、猟犬として狩猟で用いられてきました。
大きさは、中型犬に分類され、体重は13〜18kgとされていますが、大きいもので27kgほどまで成長するものもいます。
毛色は、赤虎と黒虎の2種類あり、赤虎は薄い黒色の合間にクリーム色や赤茶色が混じったような色になっており、黒虎は文字通り真黒な毛色をしています。
甲斐犬を育てるコツ
※子犬のころのしつけ ~お手・お座り・伏せ編~
生後2か月にうちに来てから、散歩ができるまでは、家の中で飼っていました。
その間に、覚えさせたことをご紹介します。
餌をあげるとき、餌をもった手を床に置いて、「お手」と言い続けながら片方の前足をつかんで、餌を持っている方の手に重ねましたす。
「お座り」や「伏せ」は、その言葉を発しながら、同じく餌を手に持った状態で、座ったり、伏せたりするのにちょうどいい高さまで手を持っていって、それぞれの姿勢になった状態で、餌をやりました。
これらを繰り返すことで、まさに「パブロフの犬」のごとく、覚えました。
ちなみに、伏せは、オオカミのような甲斐犬の見た目にちなんで、うちでは「ウルフ」(オオカミの英語版)と言っていました(笑)
※成犬のころのしつけ ~ドッグランでの過ごし方~
成犬になった頃、特にこれといったしつけをした記憶はないのですが、ドッグランを開設して他の犬と触れ合う機会が増えました。
それに伴って、他の犬と喧嘩したり、馬乗りになったりということがありました。
そういうときは、放し飼いにしておくと規制が効かないので、リードを付けて引っ張ってコントロールします。
~3,4歳のころまでは、仲の良い犬がいたら、一緒に走り回って、じゃれあってました。
ですが、最近では走り回るほどの元気がなくなったのか、一匹では走らなくなり、特に規制する必要もありませんでした。
唯一の対策法は、リードを放す前に2匹の相性を見極めることかと思います。
だいたい初めて会った犬同士は、よほど険悪でない限り、鼻を突き合わせたり、お互いのお尻のにおいをクンクンとにおいをかいだりします。
その時点ですぐ馬乗りになりかけたり、二匹の距離が近くなりすぎたりというときは、激しくファイティングする場合が多かったです。
ただ、我が家の犬は、年を重ねてこのように激しく敵対心をむき出しにすることもなくなりました。
最近では、以前ほど激しく走り回ったり、じゃれ合ったりすることがなくなり、規制する必要もないです。
お兄ちゃんからおじさんに近づいて、そんな元気がなくなったのかもしれません。
※甲斐犬のしつけで困っていること
甲斐犬のように猟犬の血を引く犬あるあるかもしれませんが、散歩中に、山の方に走って行ったり、急に登っていったりすることがあります。
きっと何かの小動物がいて、匂いに反応して追いかけようとしているのだと思います。
ですが、リードを放しても戻ってくる保証はないので、何とかして止めたいです。
体重25kgほどの犬に強い力で引っ張られると、こちらがこけそうになります。
それでも力いっぱい引っ張って止めるしかないのですが…
本能に従って動くのを止めるのは素人じゃなかなか難しいなと感じました。
甲斐犬の育て方のコツ【まとめ】
今回の記事では、甲斐犬の育て方として次のようなことをご紹介しました。
子犬のころに、お手・お座り・伏せを、餌を使いながらしつけるほうがいいです。
ドッグランなどで、他の犬と対峙するとき、犬の様子をよく観察して、激しいファイティングに繋がらないように注意しましょう。
逆に素人にとってしつけるのが難しいのは、猟犬としての気質を発揮しそうな場面です。
甲斐犬は初めて犬を飼う人にとって、難しい犬種と言われます。
私は、二匹の甲斐犬を飼ってみて、こうした猟犬ならではと思われる気質を止めるのが一番難しいと感じています。
ただ一方で、ほかの犬とあまり喧嘩になりにくい点は、飼いやすいと感じています。
いかがでしょうか。甲斐犬の育て方やコツについて参考になる部分はあったでしょうか。
体験談をもとにしているので、我が家の犬に限ったところがあるかもしれませんが、少しでも多くの方に、興味を持っていただけたら嬉しいです。