皆さん、甲斐犬と聞くと、怖いイメージを持っている方も多いんじゃないでしょうか。
黒いオオカミみたいな見た目で、「ワン」と吠えられると近寄りがたいし、懐きにくそうという印象を持ってしまいそうです。
ですが、いざ犬と触れ合うときは、人に懐いてくれるか、甘えん坊な一面を見せて癒してくれるかが気になるところでしょう。
そこで、ここでは甲斐犬は甘えん坊なのか、飼い主の独断と偏見を基に見ていきたいと思います。
甲斐犬ってどんな犬?
甲斐犬は、日本犬のうちの一種で、甲斐地方を原産とし、スピッツや北方の犬の血を引く猟犬の気質がある犬とされています。
大きさは、個体によって中型犬~大型犬で、黒虎や赤虎の毛色をしています。
一代一主といわれ、飼い主には従順ですが、他の人には懐きにくく、番犬向けとされています。
我が家のメスの甲斐犬(当時2歳)のエピソードを聞いてください。
ある日、家族が散歩しているとき、急にリードを強く引っ張りワンワンと吠えだしました。
猛ダッシュした後を追いかけると、道路に倒れた人がいました。
犬は、助けを呼ばんばかりに、その場でワンワンと吠え続けていました。
倒れていた人は意識がなく、慌てて救急車を呼んで、無事に一命を取り留めました。
普段よく散歩で出会う人ではなく、においを知っているはずないのですが、人が倒れている事を察知して追いかけていったことにとても驚きました。
あまり人気のない散歩道なので、犬が気づかないと、その人は危なかったかもしれません。
倒れている人を察知して追いかけるなんて、とても心優しく勇気のある犬だなと、飼い主ながら感心しました。
甲斐犬の甘えん坊あるある
※人懐こい
我が家の犬(オス・甲斐犬・6歳)をドッグランで遊ばせているときのことです。
その場には、他に犬種の異なる2匹の中型犬とその飼い主がいました。
3匹は最初の方こそ、犬同士で匂いを嗅ぎ合ったり、追いかけっこをしたりしていました。
が、次第にうちの犬だけが他の犬に興味を示さなくなり、私や他の飼い主に近づいて、ちょこんと足元でお座りをしてずっとそばを離れませんでした。
まるで公園デビューした子どもが、寂しくなってお母さんの所に戻ってきたような、甘えん坊を見ている感覚でした。
大体毎回、人の方にすり寄って来るのはうちの犬だけで、ほかの犬はボールで遊ぶか、走り回っています。
意外と、人懐こくて甘えん坊な一面もあるんだなと感じました。
※すぐおなかを見せる
ドッグランで放しているときのことです。
散歩で通りかかった人に、柵の外側からなでなでしてもらうと、すぐにその場でひっくり返り、おなかを見せます。
「おなかもなでてくれ~」と言わんばかりに人の方を見つめて、甘えています。
自分のおなかを見せるのは、信頼している証と言われますが、初対面の人であっても、なでてもらったり、餌をもらったりすると、おなかを見せることがよくあります。
警戒心が強ければ、決しておなかを見せないでしょう。
番犬向きと言われますが、意外と甘えん坊な一面もあるものです。
※ブラッシングで身体をすりつけてくる
家で、犬の体をなでたり、ブラシでといたりしているときのことです。
ほぼ毎回、一度なでたり、ブラシを持ち出したりすると、「もっとしてくれ~」と言わんばかりに、身体を押し付けてきます。
人の身体に押し付けてくるので、ブラシや手をいれる隙間がなくなってしまうほどです。
おねだりに応えてしばらくブラシでといていると、かゆいところなのか首を伸ばして、届きやすいように位置の調整までします。
また、「反対側もなでてくれ」と言わんばかりに、くるっと向きを変えてじっと待つこともあります。
その様子が、とても甘えているように見えて、かわいらしいです。
甲斐犬は甘えん坊なの?【まとめ】
いかがでしたか。
意外と甲斐犬って甘えん坊だと思った方も多いんじゃないでしょうか。
今回は、以下の甘えん坊エピソードをご紹介しました。
・人にとても懐きやすく、すり寄ってくる
・初対面でも、おなかを見せることがある
・ブラッシングで身体をすりつけておねだりする
甲斐犬の優しい性格や甘えん坊な一面を知って、警戒心を持ちすぎずに甲斐犬と触れ合ってみていただけたら嬉しいです。