愛犬が尻尾を、ブンブン振って喜ぶ姿は可愛らしいですね。
尻尾が下がっている時は、不安だったり怯えていたり気持ちが表れる部位ということが分かります。
尻尾を振らないのは喜んでいないの?
愛犬の尻尾が、下がりっぱなしだと心配になりませんか。
実は犬が尻尾を振るのは、必ずしも喜んでいる時だけではないんです!
そこでこの記事では、犬が尻尾を振らない病気を詳しく説明。
原因や対策を併せて解説していきます!
Contents
犬が尻尾を振らない病気と原因
犬の尻尾はコミニュケーションとして様々なサインを読み取ることができます。
なかには尾の付け根の病気で犬が尻尾を振らないことがあります。
原因を詳しく見ていきましょう。
犬種
犬は、いつも尻尾を振るイメージがありますが、いつも尻尾を振っているとは限りません。
あまり尻尾を振らない犬もいます。
形状的に振りにくいと言われているのが柴犬です。
また狩猟犬の場合は、命令を遂行する理由から感情を激しく表すことが少なく柴犬も狩猟犬として活躍していた歴史があります。
性格
ほとんど尻尾を振らない犬も、なかにはいます。
独立心がつよい犬や臆病な性格の犬は、尻尾を振ることが少ないです。
筋力の衰え
老犬となり筋力が衰えてくると、若い頃にはブンブン振っていた尻尾も振り方が弱くなります。
また、尻尾を振る位置が下がります。
加齢によって脊椎の変形や椎間板ヘルニア、脊椎内で発生した腫瘍により起こります。
比較的よくみられる疾患で、犬が尻尾を振らない病気の原因の一つとなります。
病気
馬尾症候群(ばびしょうこうぐん)
外傷、椎間板ヘルニア、腫瘍によって馬尾神経が圧迫されることで神経症状が引き起こされる尾の付け根の病気です。
犬が尻尾を振らない病気となります。
*馬尾症候群は先天性の奇形と後天性の外傷があります。
先天性の奇形の場合、椎骨の奇形により脊髄神経の機能が損なってしまうことがあります。
病気が発生しやすい犬種は、ボーダーコリー、ボクサー、ジャーマンシェパードなどです。
好発年齢は3〜8歳となります。
犬が尻尾を振らない病気の主な症状
犬が尻尾を振らない時には様々な理由がありますが、気をつけたいのが犬が尻尾を振らない病気もあるということです。
気付かないままにしていると椎間板ヘルニアになってしまう馬尾症候群には、どのような症状があるのでしょう。
症状
•お尻、腰を触るのを嫌がる。
•抱き上げようとすると痛がる。
このような症状は普段ソファやベッドなど段差を上り下りしているのが頻繁であったり、犬が太り気味である場合が挙げられます。
この状態が続くと椎間板ヘルニアとなってしまいます。
症状が出ている状態で放置しないようにしましょう!
外傷や椎間板ヘルニア、腫瘍など馬尾神経が圧迫されることによる神経症状から引き起こされる犬が尻尾を振らない病気は、ジャーマンシェパード、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバーなど大型犬が多くみられます。
犬が尻尾を振らない病気の治療と予防
先天性の場合、治療法は自然治癒することがありません。
なので外科手術の適用となります。
症状が軽い場合には安静療法でケージ内で安静にさせておくこと(ケージレスト)や抗炎症剤の投与などを行います。
痛みが激しい場合には外科的処置が必要となる場合もあります。
脊椎固定術や除圧手術です。
尾っぽの付け根の病気から犬が尻尾を振らない病気にいくつかの予防策があります。
腰に負担をかけることが病気の原因となることから適切な食事管理で肥満予防と適度な運動が重要となります。
高齢犬は運動量を調節してあげ負担がかからないようにしましょう。
足のふらつき、痛みがある。
このような症状がみられたら早めに動物病院を受診することをおすすめします!
犬が尻尾を振らない病気ってあるの?【まとめ】
犬は嬉しい時に尻尾を振るというイメージがありますが、犬種や性格によっては尻尾を振らないということが分かりました。
なかには、病気となり痛みから尻尾を振らなくなる場合もあることから普段の愛犬の尻尾の様子を観察すると早めに病気に気付くことができます。
飼い主さんは犬の気持ちと尻尾の関連性を知ることができ、愛犬とのコミニュケーションも上手にとれるようになりますね!