刺激を受けると「赤いな」と感じたり、腫れが出てきたりすることもあります。
うちのワンコも先日病院へ駆け込み、目の治療をしてもらってきたばかりです。
今日はその時に獣医さんから聞いた話をまじえながら、目やにや涙についてもご紹介したいと思います。
Contents
「目の周りが赤い」うちの犬に起こったこと
うちのワンコの異変に気づいたのは、病院へ連れて行く1週間ほど前のことでした。
何だか右目を気にしている様子で、時々猫が顔をなめてきれいにするような仕草で右目を掻いているように見えました。
でも目はきちんと開くし、食欲も元気もあるし、その仕草をするのも1日1回程度だったので様子を見ることにしました。
散歩の途中で急変・目がショボショボ
その週末、散歩をしていたら、突然うちのワンコが立ち止まり、右目をゴシゴシと掻きむしりだしました。
何が起きたのかとこするうちのワンコの手をどかせて見てみたら、涙を流しながら目をショボショボしていました。
目の周りも少し赤いし、腫れているようにも見えます。
うちのワンコも目の調子が悪くてどうしていいかわからないようになってしまっていたので、すぐに病院に連れて行くことにしました。
目の詳しい検査を受けることに
病院の診察台の上で獣医さんがうちのワンコの目を診てくださいました。
「今見ている分には特に異常はないのですが、もう少し詳しく見てみましょうか」
獣医さんが言いました。
特殊な薬液をうちのワンコの右目に入れて、顕微鏡で見てみるという検査でした。
私は待合室で検査結果が出るのを待つことになりました。
1ミリにも満たない小さな粒が大きなトラブルに
数分後、獣医さんに呼ばれて診察室に戻りました。
獣医さんは私の目の前に綿棒を差し出して言いました。
「これが右目の白目のところにめりこんでいました」
それは、砂よりも小さな黒い種のような粒でした。
目の角膜にも肉眼では見えない小さな傷があった
獣医さんは診察室の明かりを消すと、うちのワンコの目に青いライトを当てました。
肉眼ではわかりませんでしたが、特殊な薬液を入れた目に特殊なライトを当てると、白目のところにポツンと白い点が浮かび上がるのが見えました。
どうやら何かの拍子に粒が角膜にくっついてしまい、うちのワンコが違和感をおぼえて目を掻いてしまったことで角膜の中にめり込んでしまったようです。
同時に、何度も目の周りをこすったことで赤い腫れのような状態になってしまったとだろうと言われました。
放置すると危険な角膜の異物
人間でも、よく目にゴミが入って目が開けられなくなることがありますよね。
そういう時はたいてい涙でゴミを洗い流してくれたりします。
犬でもその生理現象は起こるのですが、今回の場合はうちのワンコがゴシゴシと目の周りに赤い腫れができるほどこすってしまったせいで、粒が角膜の中にめり込み涙でも流し出すことができなくなっていました。
「放っておくと角膜が細菌で溶けてしまうこともあるんですよ」と獣医さんに言われ、ゾッとしました。
目のトラブルが起きた時の目やにに注意
うちのワンコは傷が浅かったことと、異常を知らせる目やにが出ていなかったことで細菌の感染はないと判断され、ヒアルロン酸の目薬だけを処方されました。
しかし獣医さんから目やにについての注意を受けました。
目やにはその色によって次のような注意が必要なのだそうです。
●茶色い目やには涙が乾燥して着色したものなので細菌感染とは異なる(病気ではないと考えられる)
茶色の目やにも目の周りが赤い、腫れている、もしくは涙が止まらないというような他の症状と重なって起きる時は獣医さんに相談した方が良さそうです。
でも他に症状がなければ、濡らした脱脂綿や綿棒で乾いた部分を濡らして柔らかくした上で拭き取って清潔にしておけば問題無いようです。
目のケアをする上で行ったことと注意点
うちのワンコは幸い軽い症状だったのでヒアルロン酸の目薬だけで完治しましたが、治療中に獣医さんから注意されたことは以下の4点です。
- 目薬は必ず1日3~4回さすこと。回数が増えてもそれほど問題はないが、少ないのはダメ
- 目薬は犬と向かい合ってさすと嫌がって逃げ回るようになるので、愛犬をフセの状態にして後ろから片手で顔を持ち上げて上まぶたを指で引き、さすようにすること
- 完治するまではエリザベスカラーを着けて目を触れないようにすること
- 白・黄色・緑色の目やにが出ないかをよく観察すること
初めての目薬は一度で簡単に点眼できた
うちのワンコは5歳ですが、これまで目薬を使ったことは一度もありませんでした。
嫌がって暴れるんじゃないかとドキドキしながら点眼してみたら、意外にもアッサリやらせてくれました。
以前看護師さんから「犬はタオルで顔を拭く時にも目を閉じないことが多いから、シャンプーした時は眼球をタオルで傷つけないように注意してくださいね」と言われたことがありますが、その通りだと思いました。
犬は目に感じる刺激や反射が人間よりも少し小さいのかもしれません。
一番の問題はエリザベスカラーの装着
私にとって今回の最大の問題は目薬をさすことではなく、エリザベスカラーを装着することでした。
去勢手術の時でさえ、数時間しか着けさせてくれなかったエリザベスカラーです。
当時の記憶があるうちのワンコが再び着けさせてくれるとは思えませんでした。
その時、ちょうど同じような目のトラブルで通院していた犬友達の飼い主さんが「クッションタイプのエリザベスカラーならストレスがほとんどないみたいだよ」と話していたのを思い出し、急いでお店に駆け込み、柔らかいエリザベスカラーを購入しました。
それはぬいぐるみで使われるような材質で、マジックテープで着脱できるものでした。
去勢手術の時に病院で買ったものは硬いポリプロピレン樹脂のようなもので、見せるだけで逃げ回っていましたが、新たに購入したものは素材が洋服にも使われるものだったこともあり簡単に着けることができました。
そのまま横になっても枕のようになって寝心地も良かったようです。
結局うちのワンコはすぐに右目を触らなくなったので家で数時間使っただけで外してしまいましたが、エリザベスカラーは突然必要になるものです。
無理なく使えるものが常備してあると安心かもしれません。
まとめ
・何度も目を掻く時はすぐ病院へ
・白・黄色・緑色の目やには細菌感染の疑いアリ・即治療が必要
・細菌感染を放置すると角膜が溶けてしまうこともある
・茶色の目やにも涙が止まらないような時は獣医さんに相談を
目の周りが赤いとか腫れているような場合はアレルギーの可能性もありますが、いずれにしても早い段階で動物病院に相談することが大切です。
犬は意外に目を使って周りを観察しています。
できることなら一生目に不自由が起きないように気をつけてあげたいですね。