気をつけているのに、愛犬が下痢をしてしまうことがありますよね。
病院に連れて行くほどではないみたいだけど、このまま何もしないのも心配……
そんな時、身近にある食べ物でちょっと様子を見てみるのはいかがですか?
今日は、いつでも買える「さつまいも」の効果をご紹介します。
下痢だけじゃなく犬にとってさつまいもはたくさんの効果が!
ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
さつまいもは食物繊維が豊富な野菜!
「さつまいもを食べると便秘が治る」という話を聞いたことがありませんか?
さつまいもには、ジャガイモの2〜4倍ほどの食物繊維が含まれています。
そのため、焼きいもが便秘に効果的だと言われているのですね。
「え? だったら下痢の時にさつまいもを食べたら逆効果なんじゃないの?!」
いえいえ、食物繊維は便秘解消だけに効果のある成分ではないのです。
下痢をする時、腸の中では悪玉菌が増えた状態になります。
うちのワンコも、以前に大腸炎から小腸炎になって1ヶ月くらい大変だった時期があったのですが、その時に病院でウンチを検査したら「クロストリジウム」という悪玉菌がウヨウヨしていると言われました。
悪玉菌が増えるということは、善玉菌がパワーダウンしまっていることになります。
ここで力を与えてくれるのが食物繊維なのです。
食物繊維は、善玉菌であるビフィズス菌のエサになる成分です。
腸の中で食物繊維を食べてビフィズス菌が増えることで、腸内環境が改善されます。
そして善玉菌が元気を取り戻せば、下痢などの症状を和らげる効果が期待できるのです。
さつまいもには免疫力アップの効果も
さつまいもには、食物繊維のほかにβカロテンという栄養素も含まれています。
βカロテンはニンジンなどにも多く含まれ、ビタミンAとして表記されることもありますが、体の免疫力をアップする効果があります。
食物繊維で腸内環境を整え、さらに免疫力を上げることで、細菌などに対する抵抗力もできるため、下痢を起こす悪い菌をやつけることができます。
また、さつまいものひとつ「ムラサキイモ」には、目に良いとされるアントシアニンも豊富に含まれています。
βカロテンやアントシアニンはジャガイモには含まれない栄養素なので、さつまいもを食べることで犬の健康効果がアップするのも納得ですね。
犬にさつまいもを食べさせる時の3つの注意点
さつまいもは犬の下痢に効果が期待できる食べ物ですが、あげる時にはいくつか気をつけておきたいことがあります。
さつまいもは必ず加熱すること
さつまいもをあげる時は、人間が食べるのと同じように焼く、蒸すなどして加熱してください。
生の状態では消化が悪く、症状を悪化させてしまうことがあります。
皮は食べても問題ありませんが、焦げたところは刺激になるので取り除いてあげてくださいね。
たくさんの量をあげすぎないこと
いくら下痢に効果があり体にも良いとされていても、犬はさつまいもなどの野菜を一度にたくさん消化するのが苦手です。
特に初めてさつまいもを食べるという犬には、少しずつ様子を見ながらあげてください。
成犬になっていない子犬の場合は消化器官が未発達なため、下痢の時はさつまいもよりも食べ慣れたフードで様子を見る方が安全でしょう。
糖分の摂り過ぎによる肥満に注意
犬はタンパク質と脂質から糖を作り出すことができる動物です。
そのため、さつまいもの糖分は特に必要とはしていない栄養素になります。
下痢や免疫力をつけるための対策として日常的にさつまいもを食べさせてしまうと、糖分の摂り過ぎで太ってしまうこともあります。
必要に応じてあげるようにしてくださいね。
まとめ
・食物繊維は善玉菌のエサとなり腸内環境改善に役立つ
・さつまいもで免疫力アップも!
・さつまいもは加熱して少しずつ様子を見ながら与える
・食べ過ぎは肥満の元! ご注意を!
人間にとっても下痢や美容に効果があるとされるさつまいもは、犬にとっても有益な食べ物であり、スーパーなどで簡単に手に入るのが魅力です。
量や与え方を加減して、上手に利用したいですね。