犬がずっと吠える時は、理由によって対処法が変わります。
しつけで対処できるものと、動物病院の受診が必要になるものがあります。
犬が吠える事で何かを伝えようとするのは、コミュニケーションとして当然の行動です。
どうして吠えているのか、愛犬の声に耳を傾けてあげましょう。
何か体の不調や不安を感じて吠えているのであれば、飼い主としては取り除いてあげたいですね。
理由別で、犬がずっと吠える時の対策を解説していきます。
Contents
犬がずっと吠える理由
単純に飼い主さんに構ってほしいだけだったり、痛いところがあったり、痴呆だったり。
様々な理由が考えられますが、素人で判断するのは難しい場合もあります。
原因が思い当たらない場合は、病気の可能性もありますので、獣医師に相談しましょう。
健康上に問題がなく、明らかに構ってほしい要求や警戒と感じる場合は、以下を参考にしてみて下さい。
吠える理由が要求や警戒の時の対処法
特に持病もなく、高齢でもない時のずっと吠えている理由は、要求や警戒の可能性が。
この場合は対処法を間違えると、さらに状況がエスカレートする事もあります。
間違った対処法は、ついついやりがちな飼い主さんの行動。
これから解説していきますので、今、愛犬が何を伝えようとしているのか探っていきましょう。
*要求で吠えている時
飼い主さんが外出から帰ってきた時や、ケージに入っている時にずっと吠えるなら、出して欲しい時でしょう。
ここで、うるさいからとすぐに出したり、声をかけると、吠える事で構ってもらえたと学習し、より吠えるようになってしまいます。
遊んで!と訴えている時も同様。
静かになったら、たくさん褒めて要求を満たしてあげましょう。
繰り返すと、静かにしていると要求が満たされると学習します。
私のプードルはこの方法で学習し、いつも静かにおすわりして待っています。
*警戒して吠えている時
宅配便が来た、お客さんが来たなどで、警戒して吠えている場合。
自分の縄張りに知らない人が入ってきたら、警戒して吠えるのは犬として、当然の行動です。
そのまま吠えさせていると、用事が済んで帰っていく訪問者を、吠える事で追い払う事ができた、と学習してしまいます。
こういった学習を防ぐためには、大好きなおやつやおもちゃで気を反らしたり、おすわりの指示を出してクールダウンさせます。
吠える事をやめたらたくさん褒めてあげましょう。
吠える理由が痴呆の時の対処法
犬にも、老犬になると痴呆症になります。
徘徊したり、トイレを失敗したり、昼夜が逆転して夜によく吠えるようになります。
柴犬に多く、同じ場所をグルグルと回ったり、部屋の隅や隙間に入って出られなくなったりします。
上手く動けない不安から吠え続ける事もあるため、飼い主さんの匂いのついたタオルをそばに置く事で安心感を与えてみましょう。
攻撃的な性格になってしまう事もあり、突然触ると驚いて噛んでしまう事もあります。
夜に吠える事が多いですから、近所迷惑にならないよう、対処したいですね。
*防音室を使う
吠えるのをやめさせるのは、難しいのが実状です。
物理的に、吠える音量を下げるには防音室の利用も効果的です。
防音室の利用が難しい場合は、落ち着く薬を処方してもらう方法があります。
*薬を服用する
獣医師に相談すると、夜泣きを抑えられる薬を処方してもらえます。
眠くなるお薬を夜に服用する事で、昼夜の逆転を抑える事ができます。
ご自身で対処が難しい時は相談してみましょう。
吠える理由が痛みの時の対処法
身体に痛みがある場合に、ずっと吠える事があります。
高齢で関節や癌などの痛みで、ずっと吠えている可能性もあります。
動きが変わったなど、行動に変化を感じる時は動物病院を受診する事で原因を特定できるかも知れません。
適切な治療を受ける事で改善できる場合があります。
犬がずっと吠える理由とは?【まとめ】
愛犬がずっと吠える時は、何を訴えているのか分からないと飼い主さんも不安になりますね。
ご近所トラブルのきっかけにもなり得ますから、すぐに解決したい問題です。
要求があって吠えている場合と、病気などで身体の不調を訴えている場合がありましたね。
要求や警戒で吠えている場合には正しい対処を。
病気が隠れている可能性を感じる時は、動物病院を受診しましょう。
老犬になると痴呆や病気など様々な理由が考えられます。
愛犬が安心して生活できるように、寄り添って管理してあげましょう。