子犬にとってはドライフードに切り替える前の重要なご飯でもあります。
でも時々、ふやかしフードで下痢になってしまう犬がいます。
これはふやかす時の水の量や温度、硬さが原因になりがちです。
下痢をしないドッグフードのふやかし方、レンジを使った時短の方法、そして子犬にいつまでふやかしフードを与えるかについてお話ししたいと思います。
ドッグフードをふやかすと下痢になる理由
ドッグフードをふやかして下痢を起こす原因として、3つのことが考えられます。
・水が冷た過ぎた
・硬いフードが混ざっていて消化不良になった
フードをふやかすことで、特に夏場などは水分補給もできて良いのですが、毎回大量の水でふやかしたものを食べていると水分の摂り過ぎになってしまうことがあります。
また、人間も冷たい物を飲み過ぎるとお腹を壊すことがありますよね。
犬も冷たい水だとお腹がビックリしてしまうかもしれません。
そして子犬やシニア犬のように胃腸が少し弱い犬だと、硬いフードが消化しきれなくて下痢になることもあります。
次の項目で、水の量や温度、いつまでふやかせば良いかも見ていきましょう。
ドッグフードは何℃でいつまでふやかすか
温度、時間、水の量の大まかな目安は以下のようになります。
・15〜30分くらいふやかす
・フードが隠れるくらいのひたひたの水の量にする
熱湯を使うと早くふやかすことができますが、ドッグフードの栄養素を壊してしまうおそれがあります。
少し温かい人肌くらいの温度が、ふやかしフードには最適です。
して少し手間ですが、ふやかしフードは一回分ずつ作ってあげてください。
作り置きをすると衛生面で問題が起きやすくなります。
夏場は傷みやすいので特に気をつけてくださいね。
作り方は、フードが隠れるくらいにぬるま湯を入れ、15分ほど経ったらスプーンなどで崩して硬いフードが残っていないかを確認します。
ドッグフードはそれぞれ硬さが違うので、早いものなら15分くらいでふやかせますが、硬いフードだと30分くらいかかることもあります。
時間のかかるドッグフードの場合は、ふやかす前に砕いたり粉状にしたりすると早くふやかすことができますよ。
それでも硬さが残る時は、ほんの少しずつぬるま湯を足してください。
水の量が増え過ぎないように注意しながら足してくださいね。
時短したい!レンジなら時間はいつまで?
朝の忙しい時は、なかなか時間をかけてふやかせないこともありますよね。
そんな時は、レンジを使って時短ふやかしフードを作ることもできます。
この場合は早く温まるので水を使います。
一回分のドッグフードを耐熱容器に入れ、水をひたひたまで入れます。
そのままレンジに入れたら、10秒ほど温めて出します。
あまり長く温めると水の温度が上がってしまうので、ぬるま湯程度になるまで10秒くらいずつ様子を見てあげてください。
温めていくうちに、フードも柔らかくなり、食べやすくなってきます。
この時も、早くふやかすためにフードを細かくしておくのがおすすめです。
そして小まめにスプーンなどでつぶしたりかき回したりして、フードの温度を一定に保つようにしてください。
大きな粒のままだとなかなかふやかせず、水の温度がどんどん上がってしまうので気をつけてくださいね。
子犬にはいつまでふやかしフードが良いか
子犬にふやかしフードをあげるのは、目安として生後3ヶ月くらいまでが良いとされています。
3〜4ヶ月齢の間でドライフードに切り替えられるのが理想的です。
この頃になると散歩デビューも間近で運動量も増えてくるし、胃腸もしっかりしてきます。
ふやかしフードを食べ続けると歯垢もたまりやすくアゴの力も発達しにくくなるので、子犬の健康を考えるとドライフードをきちんと食べられるようにしたいですね。
切り替えが完了する時期は、その犬によって変わります。
いきなりドライフードをバリバリ食べる子もいれば、なかなか食べてくれない子もいます。
ふやかしフードにドライフードを混ぜる、ふやかしフードとドライフードを別々に並べて見せる、少しずつ水の量を減らして硬さを残していくなど、少しずつ切り替えていくとスムーズです。
下痢をしないかなども観察しながら徐々に切り替えてあげてくださいね。
まとめ
・常温でふやかすなら40℃くらいのぬるま湯で15〜30分を目安に
・レンジなら水から10秒ずつ様子を見ながら温める
・あらかじめフードを細かくしておくとふやけやすい
・子犬は3〜4ヶ月齢でドライフードに切り替えをしよう
体のためを思って作るふやかしフードですが、作り方や食べる犬の体調によっては下痢の原因になってしまうことがあります。
愛犬の体質や状態をよく観察しながら、体に良いふやかしフードを作ってあげてくださいね。