新しいドッグフードをあげてみたら、少し様子がおかしい……
ドッグフードが合わない時の症状として、こんなことがあります。
・掻きすぎて皮膚に炎症が起こる
・フケが出る
・耳垢が増える
・嘔吐や下痢がある
・皮膚の色が赤いもしくは赤黒い
明らかにドッグフードが原因でこの症状か出たと思われる時は、すぐに元のフードに戻しましょう。
その上で早いうちに動物病院で診察を受けてください。
新しいドッグフードを食べてこのような反応が出た場合にどんなことが考えられるか、病院でどんな対処をしてくれるかなどを解説します。
ドッグフードが合わない時の症状が出たら
新しいドッグフードを食べて問題が起きた時、元に戻せば治ることが期待できますが、症状か進んでしまった場合には改善しにくいことがあります。
何日も嘔吐や下痢が続けば愛犬も飼い主さんもつらいし、愛犬の体も衰弱してしまいます。
痒みも掻きこわして炎症を起こしてしまうと、バイ菌が入って悪化する可能性もあります。
まずはこれらの症状を病院で抑えてもらうことが大切です。
うちのワンコも迎えた時にアレルギーが疑われる皮膚炎や外耳炎、歯肉炎がありました。
里子だったので初めは前の飼い主さんからもらったフードをあげていたのですが、元々いくつかのドッグフードを混ぜていたことと、前の飼い主さんと連絡が取れなくなってしまったことで何を与えて良いかわからず、どのフードの何が原因で症状が出たのかがわかりませんでした。
その時、獣医さんに「今は痒みや不快感を取り除いてあげることを優先しましょう」と言われました。
薬や薬浴で、犬が感じているつらさを改善することが大切だということですね。
つらい状態が続くとイライラして怒りっぽくなったり、眠れなくなったりすることがあります。
問題行動に発展する前に、まずは症状の改善を目指しましょう。
アレルギーの場合はフードの切り替えも
獣医さんによっては、ドッグフードが原因だと判断した場合、アレルギーを想定した検査やドッグフードの切り替えを薦めることがあります。
ドッグフードの切り替えについては、こんな提案をされることが多くあります。
・予測でアレルギーを起こしやすい食材を除いたドッグフードを試す
アレルギー検査は人間で行う内容と一緒で、食べ物からハウスダストまで、たくさんの物質からアレルギー反応を起こすものを特定することができます。
しかし、検査代が2万円前後と高額であること、少しでも反応があると飼い主さんが神経質になりやすいこと、その時の体調などもあって完璧な検査結果は得られないことなどの理由から、うちのワンコの場合は薦められませんでした。
その代わりに、初めからアレルギーを起こしやすい食材を抜いたドッグフードに切り替えてみる方法があると提案されました。
動物病院では、鶏肉抜き、豚肉抜きなど、いくつかの「除去食」と言われるドッグフードがあり、1種類ずつ試して様子を見てみるという方法です。
これは症状が軽い犬に薦められることが多いようです。
この方法はアレルギー検査の結果を待つ必要もなく、その日から始められます。
すぐに結論が出ないやり方ではありますが、いくつか試す中で症状が落ち着いたドッグフードが見つかれば、愛犬が苦手とする食材を特定できることになります。
アレルギーではない原因が見つかることも
ドッグフードが合わない時の症状のうち、嘔吐と下痢だけが起こった場合、アレルギー反応とは違う原因で症状が発生した可能性もあります。
この場合は、消化不良を疑われることが多いようです。
ドッグフードは硬さや原材料によって消化がしづらいことがあります。
特に子犬やシニア犬でドッグフードを切り替えた時は注意が必要です。
硬いフードをほとんど噛まずに飲み込んでしまったり、犬が消化を苦手とする穀物が多く使われているドッグフードだったりすると、消化不良を起こしやすくなります。
アレルギーのように皮膚の痒みなどがないけれど嘔吐や下痢を起こした時は、穀物の少ないドッグフードに切り替える、ドッグフードを少しふやかして与えるというように変えてみると改善することもあります。
まとめ
・しきりに体を掻く
・掻きすぎて皮膚に炎症が起こる
・フケが出る
・耳垢が増える
・嘔吐や下痢がある
・皮膚の色が赤いもしくは赤黒い
・アレルギー検査(血液検査)でアレルゲンを特定する
・予測で特定の食材を抜いたドッグフードに切り替える
・ドッグフードが原因とわかっていても早めに動物病院で診察を受けよう
・アレルギーではなく消化不良で下痢や嘔吐が起きることもある
もしもドッグフードでアレルギーと診断された場合は、フードだけでなくおやつでも反応する食材が含まれていないことを確認しながら選ぶことが必要になります。
どんなものがアレルゲンになるかを特定するのは、飼い主さん自身ではとても難しいことなので、ドッグフードが合わない時の症状が出たら、早めに獣医さんに相談してくださいね。