ダックスフンドは抜け毛が多い犬種になるのでしょうか。
それとも、少ないのでしょうか。
結論から言うと、ダックスは抜け毛が多い犬種です。
理由は、ダックスの被毛がダブルコートなっているからです。
ダブルコートとは、太くしっかりしたオーバーコート(主毛)が生えていて、その下にアンダーコートと呼ばれる、細く柔らかい下毛(副毛)が生えています。
毛が抜けるのは、ほぼこのアンダーコートです。
ここでは、ダックスの毛が抜けるしくみと対策、ブラッシングの方法について説明していきます。
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ダックスの毛が抜けるのはなぜ?
犬には、シングルコートとダブルコートの被毛を持つ犬種に分かれます。
シングルコートの犬は、一つの毛孔から主毛が1~2本程度で、換毛期がありません。
そのため抜け毛が少なく、プードルはその代表的な犬種になります。
対して、ダックスの被毛はダブルコートです。
ダブルコートの場合、一つの毛孔からオーバーコートが1~2本、アンダーコートは10~15本ほど生えて来ます。
そして、ダブルコートの犬種には換毛期があります。
寒い地方の犬ほど、アンダーコートの毛量が多く密集しているので、寒さから身を守るのに適していると言えます。
しかし、寒さから身を守る必要がなくなれば、今度は毛を落とす事で調節をする必要があります。
これが換毛期にあたります。
以上の事から、ダックスは抜け毛の多い犬種と言う事になります。
ダックスの抜け毛対策とブラッシング
ダックスは、被毛の違う3種類に分かれています。
それぞれのダックスについて、説明していきますね。
*スムースヘアード
短毛で毛質の硬いスムースですが、抜け毛の量は他のダックスと変わりません。
ロングやワイヤーより目立たないので少なく感じるかもしれませんが、ベッドや絨毯には刺さるように入り込み、かなり取り辛くなってしまいます。
少しでも抜け毛を減らすために、シャンプーやブラッシングで身体を清潔に保ちましょう。
ブラッシングは毎日してあげるのがベストです。
スムースダックスのブラッシングには、ゴム製のラバーブラシが便利です。
普段のブラッシングでも、シャンプー時にもマッサージとしても使えます。
*ロングヘアード
このタイプのダックスは、ストレートで細い毛質をしています。
柔らかくシルクのような毛質なので、部位によっては絡みやすく毛玉が出来やすくなってしまいます。
抜け毛の量はスムースやワイヤーと変わりませんが、毛が長い分目立ちやすいので、抜け毛が多く感じるかもしれません。
普段から、こまめにブラッシングをしてあげる事で、出来るだけ落ちる毛を減らしましょう。
ロングのダックスには、スリッカーを使います。
先が針のようになっているので、いきなり毛の根元を梳かしにいかず、毛の先端部分からやんわりと根元に向かって梳かしてあげるのがコツです。
この時、力を入れ過ぎないように注意しましょう。
スリッカーでブラッシングを終えたら、最後にコームで整えてあげると毛艶も良くなります。
夏になると、涼しそうだから、抜け毛対策に良さそうだからと、ロングの子にサマーカットをしてあげようと思う方もいらっしゃます。
ダックスの皮膚の厚みは、人の1/4~1/5程度しかありません。
ダブルコートのダックスは、紫外線や外部のからの刺激にも、この被毛で皮膚を守っていることになります。
サマーカットをする事で、かえって皮膚を危険にさらす事になるので、注意が必要です。
*ワイヤーヘアード
硬くて長い被毛を持ち、水に強く、少しカールした被毛が特徴のワイヤー。
基本的にはロングと同じお手入れで問題ありません。
本格的な毛質管理を行う場合は、ブラッキングと呼ばれる方法があり、特別なナイフで被毛をカットしていくのですが、望まれる方はプロのトリマーにお願いする事になります。
日常、特別な事(海や川で泳ぐとか)がない限りは、どのタイプの被毛の子でも月2回くらいのシャンプーがベストでしょう。
ダックスの毛が抜けるのはなぜ?【まとめ】
ダックスは、毛が抜けることが多いので抜け毛対策が必要になる犬種です。
ダックスのお手入れの中では優先順位の高い抜け毛対策ですが、対策や方法を知る事で楽に乗り切れるでしょう。
換毛期の抜け毛対策はなかなか追い付かない事もありますが、最近は抜け毛用の掃除道具も多々販売されており、それらをうまく使って抜け毛対策に備えるのも良いかもしれませんね。