ミニチュア・ダックスより一回り小さなカニンヘン・ダックス。
単に身体が小さいだけでなく、猟犬として仕事をするために作出された犬種です。
ダックスの中でも人気のカニンヘン・ダックスですが、平均寿命は何歳くらいなのか。
また、ギネス記録に残された記録や、長寿にするために気を付ける事、シニアになったら注意するポイントを解説していきます。
Contents
カニンヘン・ダックスの特徴
まず、カニンヘン・ダックスがどんな犬かを説明します。
ミニチュア・ダックスはアナグマを主として狩るための犬ですが、カニンヘンはさらに小さなウサギを狩るように作出された犬です。
犬種名のカニンヘン(カニーンヘン)は、ウサギと言う意味があり、原産国のドイツではラビットダックスとも呼ばれます。
胸囲はオスでも32㎝以下と言う規定があるので、そこから体重を換算するとだいたい3.0kg~4kg弱になります。
毛質は他のサイズと同じく、スムース、ロング、ワイヤーの3種類です。
性格は、スタンダードやミニチュアよりもさらに好奇心旺盛で、より勇敢である場合が多いようです。
個体差はありますが、オスよりもメスの方が気が強い子が多いとも言われていて、少し頑固な一面もあるものの、オスの方が小さな子供や他の犬種とも仲良くできる子が多いようです。
カニンヘン・ダックスの寿命
カニンヘン・ダックスの平均寿命は13歳~16歳と言われており、ほぼミニチュア・ダックスと同じくらいです。
ギネスブックには、ミニチュア・ダックスの21歳114日とありますがカニンヘン・ダックスの正式な長寿記録はないようです。
ダックス一まとめで記録されているのかもしれませんね。
カニンヘン・ダックスを健康で長寿にするには?
*幼犬~若犬期
カニンヘン・ダックスが掛かりやすい病気の一つに、椎間板ヘルニアがあります。
特に、4歳~6歳は好発年齢(発症しやすい)と言われますので、注意が必要です。
犬の背骨は、頸椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾椎から成り立っており、合計35個の椎体になります。
ダックスフンドは、軟骨異栄養症と呼ばれる遺伝子を持っていて、この遺伝子は胴長短足のダックス特有の体型を作り出すのに必要な遺伝子ではあるのですが、それゆえにどこかの場所の椎体に悪影響を及ぼした時、椎間板ヘルニアと言う病気を発症しやすくしてしまいます。
椎間板ヘルニア=腰、と思っている方も多いと思いますが、前述の35個の椎体のどの部分にも起り得ます。
ダックスの椎間板ヘルニアは、普通の生活を送っていても発症する事があります。
外的要因により、高い所から落ちたとか、事故にあったとかでなくてもです。
どんなに気を付けていても、一定数のダックスにはこの椎間板ヘルニアは避けて通れない部分ではあります。
しかし全く何もしないでいるよりも、少しでも対策はしておきましょう。
・太らせ過ぎないで、その子に合ったベストな体重をキープする
・背中に負担を掛けるような無理な体勢を避ける
・フローリングなど、床が滑りやすい場所は対策をする
・高い場所から飛び降ろさせない
以上の事に気を付けて、日常生活を送ってみましょう。
*シニア期
7歳過ぎると、シニア期に突入します。
カニンヘン・ダックスの場合、見た目が若々しいのであまりシニアになった感じはないかもしれません。
シニア期に入ったからと言って急に何かが変わる事もないので、10歳くらいまでは今まで通り過ごしていきましょう。
シニア期も太り過ぎは厳禁です。
体重管理は、若い時以上に気を付けましょう。
いくつになっても猟犬と言う気質は残っているので、運動も必須です。
自由運動はなかなか難しくても、1日30分~1時間程度のお散歩が理想的です。
*老犬期
老犬になると、基礎代謝が落ちて来るので食事のバランスに気を付けましょう。
高齢になっても寝てばかりにさせず、無理のない程度に適度な運動も必要です。
また、甲状腺の機能が低下してくるので、低体温や貧血などの症状が見えたら、年齢のせいと思わずに受診しましょう。
定期的に獣医さんに行く事で、異常が発見しやすくなります。
カニンヘンダックスの寿命はどの位?【まとめ】
カニンヘン・ダックスの寿命や、長寿にするための注意点を解説して来ました。
身体は小さくても、運動不足は不健康なだけでなく、ストレスの要因になります。
身体を動かす事が何よりも好きな犬種であり、頭を使った遊びも大好きなので、小さくてもしっかりとレーニングが入ります。
肉体的に精神的も充実した毎日を過ごす事で、より健康で長寿に近付くのではないでしょうか。