犬のぎっくり腰は判断がつきにくいため、椎間板ヘルニアと診断されることは多いようです。
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犬のぎっくり腰の原因は、加齢や犬種の特性、足腰に負担がある環境にあると言われており、対策としては激しい運動を控えること、肥満にならないよう気を付けること、住環境を整えることが挙げられます。
この記事では、ダックスフンドのぎっくり腰についての原因や対策について、ご紹介していきます。
Contents
ダックスフンドのぎっくり腰と椎間板ヘルニアの違いは?
まず、ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの違いを簡単に説明しますね。
*ぎっくり腰の定義と症状は?
ぎっくり腰は正式名称が「急性腰痛症」と言います。
突然、関節捻挫、筋肉の損傷、筋膜性の炎症などが原因で、突然腰に激痛がはしります。
筋肉や筋膜の炎症が静まってくれば、傷みが弱くなっていくのが特徴です。
*椎間板ヘルニアの定義と症状は?
椎間板ヘルニアとは、骨と骨の間にあるゼリー状の椎間板という組織が何らかの原因によって骨の間からずれてしまうことを言います。
ずれてしまった椎間板が神経を圧迫することで、痛みやしびれが出てしまい、ひどい場合は麻痺などを引き起こすこともあります。
椎間板ヘルニアの傷みは時間がたっても和らぐこともなく、発生直後の痛みが長く続くのが特徴です。
ぎっくり腰と椎間板ヘルニアは
・症状が出る場所
・痛みがある期間
の3つが明らかに違いますが、犬の場合は診断が難しいため、ひとまとめに「椎間板ヘルニア」と診断される場合が多いようです。
ダックスフンドがぎっくり腰になる原因は?
犬のぎっくり腰も、人と同じである日突然に起こります。
そのため、ぎっくり腰の原因と対策を知っておくことでぎっくり腰になったときの症状を軽くしてあげることが出来ますし、椎間板ヘルニアの対策としても活用することが出来ます。
ダックスフンドがぎっくり腰になる原因としては、大きく分けて以下の3つがあります。
*加齢
年齢を重ねていくと、全身の筋肉が弱っていきます。
腰の筋肉も弱くなっていくことで、ぎっくり腰を起こしやすくなります。
*犬種特性によるもの
ダックスフンドやコーギー、ペキニーズといったような胴長・短足の犬種は、普通の生活をしていても、腰に負担がかかりやすい体格をしています。
そのためぎっくり腰や椎間板ヘルニアを発症しやすい傾向にあると言われています。
*足や腰に負担がかかる環境
フローリングなどの滑る床だったり、階段などの段差などは、犬にとっては足腰に負担がかかりやすい環境です。
子犬の頃から、このような環境で過ごすことで、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアの発症率が高まると言われています。
我が家のダックスフンドがうちに来た時には、我が家のリビングには小さいラグを敷いているのみでした。
走っていると、足が滑っている状態もみられたので獣医さんに相談したところ、「腰や足の負担を減らすために、何か敷くように」とのお話でした。
そのため、リビングに大き目のラグを敷いたところ滑る様子はなくなり、快適に室内を走っている様子がありました。
ダックスフンドのぎっくり腰の対策
ダックスフンドなどの胴長・短足の犬種は腰に負担がかかりやすく、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアを発症しやすいと言われています。
特にシニア期と呼ばれる7~8歳のころからは、足や腰周りの筋肉も衰えていき、さらに腰を痛めやすい状態になります。
そのため、出来るだけぎっくり腰や椎間板ヘルニアの発症を予防する方法をご紹介していきます。
*激しい運動をしすぎるのは避ける
フライングディスクや高低差のある遊具から飛び降りたりなどの運動は、足腰に負担をかけてしまう運動になります。
たまにそういった激しい運動をするのはいいのですが、やりすぎないようにしましょう。
*肥満にならないように気を付ける
体重が増えれば増えるほど、腰や骨にかかる負担は大きくなります。
その結果、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアなどの腰の疾患に繋がってしまいます。
そのため、普段から食事量を気を付けてり、適度に運動して太りすぎにならないように注意しましょう。
*住環境を整える
フローリングは滑りにくい床材に変えたり、ラグを敷いたり、ソファーなどの段差には小さい階段やスロープを付けてあげるなど、腰や足を痛めない住環境を目指してあげましょう。
我が家にも高さが高いソファーがありますが、ダックスフンドが上がりたがることが多かったので、ソファーの高さの半分くらいの段を用意してあげました。
上がりやすくもなりましたし、16歳になった今も腰の疾患などはなく元気に歩いています。
ダックスフンドのぎっくり腰の原因と対策!【まとめ】
いかがでしたか?ダックスフンドのぎっくり腰についてご説明しました。
ダックスフンドの体型の関係で、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアになりやすいと言われています。
加齢によっての場合は防ぎようがないですが、飼い主が出来るケアや対策を早めに行ってあげることで、シニア犬になったときに痛みが出ないように予防することが出来ます。
ダックスフンドは可愛くて人気がある犬種ですが、こういったケアの面では通常の体型の子よりも気を使ってあげないといけないかもしれませんね。
もし、現在ダックスフンドが家にいて住環境を考えてあげる必要がある場合は、獣医さんに相談すると、より具体的なアドバイスがもらえるかもしれません。