「保護猫がケージ出たがるけど、ケージは必要ですか?」
こんな疑問をお持ちの方もいるでしょう。
我が家にも12匹の保護猫を迎えていますが、保護猫さんにも我が家を安心できる場所にするために、ケージが有るほうがよいと思います。
保護してから暫くはその保護猫さんの家になるのがケージですから。
その暫くが1週間になるのか?1ヵ月になるのかはわかりませんが、そのケージの中だけが保護猫さんの家になりますから、住み心地の良い造りにしてあげましょう。
ケージでの居心地が、飼い主さまと保護猫さんとの距離を縮める第一歩だと思っても良いくらい、大事な場所だと思ってください。
ですが、保護猫がケージ出たがるのは、「それはなぜのか?」これから考えていきましょう。
保護猫がケージ出たがる理由は?
まずは、なぜ保護猫になったのか?
その猫さんはなぜ保護猫になったのか?
まずその保護猫さんの気持ちになって考えてあげてください。
保護猫さんは野良猫出身です。
(元飼い猫さんでも捨てられたり、何かの拍子に外に出てしまって野良猫になってしまった等…。)
・母猫とはぐれてしまい鳴いているところを連れて来られた。
・食べる物もなく疲れ切っているところを連れて来られた。
・病気や怪我で動けないところを連れて来られた。
・公園で毎日ご飯をくれる人に連れて来られた。
だいたいが以上の理由だと思います。
そして遭えて「…連れて来られた。」と書きました。
だって猫さんからしたらそんな気持ちだと思うんです。
そんな保護猫さんがケージ出たがるのは、
見ず知らずの人がいて、変なところに閉じ込められた!逃げなければ!という気持ちからだと思いますので、保護猫さんが必死に出たがるのは当たり前のことだと思います。
元飼い猫さん出身だとケージにも慣れていて居心地が良いと分かっている子は、ケージ出たがることはないと思いますが、自由に生きてきた野良猫さんには『逃げる‟自由”が無い』ということが『怖いこと』だと認識してあげましょう。
保護猫が外に出たがる理由
野良猫さん出身だと、自分の決めた寝床があるはずですから、暫くはその場所へ「帰りたい」「帰るのが当たり前」「その場所の方が落ち着く」と思っている子が多いと思います。
・お腹が膨れたから帰って寝たい。
・いつもの場所でオシッコしてウンチして見回りして帰りたい。
・ここにはご飯はあるけど安全かどうかわからないから嫌だ。不安だ。
以上が、飼い主さん宅から外に出たがる猫さんの気持ちだと思います。
帰る場所が橋の下や廃墟の片隅でも、その野良猫さんが今まで何とかギリギリでも生きてこれた安全な場所ですから、帰りたくて当たり前だとわかってあげましょう。
保護猫さんに安心して居てもらうための対策
保護猫さんに安心して居てもらうためにはフカフカの布団などで居心地の良いケージにすることも大切ですが、猫さんにとっては、干渉されない環境が一番だと思います。
ですから、ケージには毛布などの布を被せ、慣れるまではご飯やトイレのお世話以外は、干渉することを控えてあげましょう。
猫は犬さんと違って自分からは構ってもらいに行くけど「来られるのはちょっとね…。」というところがあると思います。
飼い主さまをしっかりと仲間だと判断している猫さんの話は別ですが、
そんな猫さんでも、「仲間」か「同等」で、良くて「母親」という感覚ではないでしょうか?
犬さんのように「主」や「飼い主」「リーダー」という間柄にはなれないと思います。
物音にも敏感ですから、飼い主さまの観ているテレビの音や、ドアの開け閉めの音にもビクビクしているはずですから、ケージはなるべく飼い主さまの生活動線をはずした場所に置いてあげましょう。
猫さんも慣れてしまえば、テレビの音もドアの音も気にしなくなりますが、それまでは未知の世界ですから配慮してあげましょう。
保護猫がケージ出たがる理由は?外に出たがるの対策を解説!【まとめ】
・保護猫さんは危険と背中合わせだけど、自由に外で生きてきた野良猫さんです。
・保護猫さんがケージ出たがるのは「自分の元居たい場所に帰りたいから」
・保護猫さんに安心してもらうには「干渉しない!」「仲間!」だと思ってもらえるよう控えめにお世話を頑張る‼
・保護猫さんが慣れるまでの時間は飼い主さま次第!・干渉を嫌う子は干渉されればされるだけ時間が掛かる。
猫さんの習性に「甘えたい時は私から行くの!」
それまで飼い主は「じっと『待て❕』をしていなさい!」というところがあると思います。
以上が12匹、猫の多頭飼いをしている我が家の猫達からのアドバイスです。
(飼い主の私は日々猫達の“ツンデレ”な心の声を感じながらお世話をしております。)