猫も高齢になると食欲が落ちてドライフードがすすまなくなります。
若い猫と比べると必要なエネルギーも少ないのでなおさらです。
食べないことももちろん心配ですが、ドライフードを食べても吐いてしまうことがあります。
吐くことは体力も使いますし猫自身の負担も大きいでしょう。
なぜ高齢猫はドライフードを吐くのでしょう。
吐く原因と対策について解説していきます。
Contents
高齢猫がドライフードを吐く原因
高齢猫がドライフードを吐く原因を探りましょう。
・病気がある
食べないというのではなく、食べて吐くのなら食欲はあるということになります。
寿命が近くなると全く食べないこともありますが食欲があるならば、病気ということが考えられます。
食べてから吐くのならば食道や胃に病気があるのかもしれません。
・異物が体内にある
おもちゃなど異物を飲み込んでいる可能性もあります。
高齢になると毛玉をうまく排出できずに体内にたまりやすくもなります。
そういった場合にも食べると吐いてしまうことが多いです。
・高齢による消化不良や嚥下困難
猫は基本フードを丸のみしています。
若いうちはそれで問題がなくても、高齢になってくると飲み込みが悪くなる、ドライフードの粒のままでは消化しきれないということも考えられます。
高齢になれば今までと同じ生活では難しいことも出てくるでしょう。
食後に吐いたからといって慌てなくても大丈夫です。
あまりに続くようでしたら病院へ受診して原因を見つけてもらいましょう。
病気などではなく、年齢によるものであっても、対処方法を教えてもらえるでしょう。
高齢猫がドライフードを吐くときの対策
高齢猫がドライフードを吐く時に家でできる対策を紹介します。
・お皿の高さを変える
床の上にエサ皿を置いている場合、頭が胃より下になります。
若いうちは頭が下でもうまく胃まで流れていたのでしょうが、高齢になったことで食べたものが上手に運べなくなるのです。
そこでエサ皿を台に置く、土台付きのものに替えて頭が胃より高くなるように調整することで改善することがあります。
・エサの回数を増やす
成猫のエサの回数は朝・夜の2回というケースが多いです。
元気なうちはもちろん1日2回でいいですが、高齢になりドライフードを吐くことが増えれば1回の食事量を減らすといいでしょう。
その代わりに1日の食事回数を増やしてあげる必要があります。
1日3~4回に分けて1度にたくさん食べないように気を付けてあげましょう。
・フードの種類を変える
高齢猫用の年齢に適したフードに変更します。
毛などが原因でありそうなら、毛玉ケア用のフードもあります。
猫は年齢によりキャットフードを変える必要があるので、シニア用にすることで吐き戻しが落ち着くかもしれません。
また、キャットフードの形状にも気を付けてみましょう。
ドライフードを与えている場合、細かく砕く、ふやかしてから与えるなど工夫してみましょう。
ウェットフードに替えてしまうのもいいかもしれませんね。
高齢猫におすすめのキャットフード
シニア用キャットフードのおすすめを紹介します。
・ロイヤルカナン エイジング+12
ミネラルやオメガ3脂肪酸など、バランスよく調整された総合栄養食。
食べやすさにも配慮された23層構造で、食が細くなった高齢猫にも食べやすいように考えられています。
・アイシア MiawMiaw カリカリ小粒タイプミドル
食べやすさにこだわった平たい小さめの粒になっている総合栄養食です。
・ヒルズ サイエンス・ダイエットシニア
総合栄養食のウェットフードです。
自然の成分でフードの酸化を防ぐので安全です。
ナチュラルバランス ディレクタブルディライツ シーブリュレ
シチューのようにとろみのあるスープに具材が入っており、水分補給にもなります。
固形のドライフードでは吐き戻しがひどい場合にもおすすめです。
高齢猫がドライフードを吐く理由とは?【まとめ】
高齢になれば食事がとりにくくなるのは人も同じですね。
ですが生きている限りは食べることが必要です。
食べられないだけではなく、吐くとなると体力もつかい負担が大きいです。
猫が高齢になり、ドライフードを吐くようになればフードの形状を見直す必要があります。
小さい粒、砕いてみる、水分を足すなど工夫してみましょう。
病気が疑われるときには受診が必要です。
吐くことが続けば病気でなくても心配ですし、一度診察を受けておくと少しは安心できると思います。
猫が少しでも長く元気に過ごせるよう、また、おいしくごはんを食べられるように工夫はしてあげたいですね。