猫の多頭飼いで一番困るのが餌です!
同じ餌、同じ量を食べていても、太る子やガリガリの子、お腹を壊しやすい子や、よく吐く子。同じ親兄妹でも体質が違うので、餌を変える必要がある場合も多々あります。
で、各、猫達の食べる物が違えば、「隣のご飯が美味しそう、食べたいなぁ。」となるのは、猫も人も同じですよね。
以下は、猫12匹の多頭飼いの我が家の経験や対策を元に書いてみました。
参考になれば幸いです!
Contents
猫の多頭飼いの餌選びのコツ
多頭飼いの猫におすすめのキャットフードを選ぶ際には、以下のポイントに留意すると良いでしょう。
栄養バランスの考慮
キャットフードには、猫が健康に成長し、元気に生活するために必要な栄養素が含まれていることが重要です。
AAFCO(米国飼料検査官協会)の基準に合格しているか、または獣医師の推奨に従うなどして、栄養バランスの良いフードを選びましょう。
複数の猫の年齢や体重に適したフード
複数の猫を飼っている場合は、それぞれの猫の年齢や体重に合ったフードを選ぶことが重要です。
成長期の子猫や高齢の猫、または体重管理が必要な猫など、それぞれの猫に適したフードを提供しましょう。
質の良いタンパク源
猫は肉食動物であり、タンパク質が重要な栄養素です。
キャットフードには、動物性タンパク源(鶏肉、魚介類など)が含まれていることを確認しましょう。
また、タンパク質の含有量も適切であることを確認しましょう。
添加物や防腐剤の有無
キャットフードには、添加物や防腐剤が含まれている場合があります。
可能であれば、天然の原材料を使用し、人工的な添加物や防腐剤が含まれていないフードを選ぶことが望ましいです。
価格とコスト効率
複数の猫を飼育する場合、キャットフードの価格とコスト効率も考慮する必要があります。
高品質なフードでありながら、予算内で購入できるものを選ぶことが重要です。
これらのポイントを考慮して、複数の猫に適したキャットフードを選びましょう。必要に応じて、獣医師や専門家に相談することもおすすめです。
猫の多頭飼いの餌で困ることは?…皆が同じ餌でいいの?
猫の多頭飼いの餌はみな同じ餌でいいわけではありません!
まず、多頭飼いでも、皆が同じ餌で大丈夫か?というと、そうではない場合があります。
例えば、赤ちゃん猫や、老猫は見た目からも分かるように、餌を変えてあげた方が良いのは分かりますよね。(ドライフードよりもウェットフードなど)
そして、成猫が普通にガツガツ食べていれば「大丈夫!」とも思ってしまいますよね。
成猫でも餌によっては、嘔吐が頻繁に起きたり、皮膚病(アレルギー)を起こしていたりもします。
(抜け毛が多いとか、フケや掻きむしり傷が多い場合には、皮膚病の可能性も)
そして、一番分かりにくく怖いのが、‟尿路結石症(尿石症)”だと私は思っています。
=尿路結石症とは=
膀胱内に結晶が出来てしまい、その結晶で膀胱内に傷をつけたり、石になった結晶で尿管を詰まらせ、オシッコを出せなくしてしまう病気です。
・オシッコの中に、マグネシウム・リン・カルシウム分などのミネラル成分が増えたり、尿の㏗バランスが崩れて結石が出来てしまいます。
・尿石には、“ストルバイト”“シュウ酸カルシウム”とあり、尿管の狭い雄猫はストルバイト結晶が詰りやすく、中~高齢猫に多いのがシュウ酸カルシウム結晶になりやすいです。
※尿路結石症がなぜ怖いか※
餌に含まれるマグネシウやリンやカルシウムが、静かに膀胱内で結晶となり、ある日突然尿管を詰まらせ排泄困難になります。
1日以上オシッコが全く出なくなれば、命に危険が及ぶ尿毒症になるから怖いのです。
※しかし、マグネシウム・リン・カルシウムは、どの餌にも含まれている成分で、猫にとって必要な栄養素でもあります。
(裏の表示を確認し、少ない餌を選ぶのが良いかと)
餌の横取り防止対策は?
各ケージなどの個室を持っていて、食事は各ケージで!が一番良いのでしょうが、「そんなにケージを持っていない。」と言うお宅が多いと思います。
我が家は12匹の多頭飼いで、勿論12個のケージなんてありません。
そこで、我が家が行っている対策が、餌場を分けることです。
・同じ種類の餌を食べる子どうしを同じコーナーにします。
同じ部屋でも、反対側に置いたりして。
・食べるのが遅い子は、台所やドアを閉められる部屋で。
(我が家では台所で調理中に食べてもらいます。猫の食べる姿は私の癒しです。)
・どうしても横取りする子は、足りない可能性もあるので、量の見直しや、太い子には、肥満対策の餌を試してみるのも良いと思います。
置き餌はダメ?毎食分けて準備するの?
私は、「どうしても…。」という時には、ドライフードであれば良いのではと思っています。
餌の回数は、体質の違い。年齢の違い。食べ終わる早さの違い。同じ年齢でも、ちょこちょこ回数を食べる子とまとめ食いの子とでも、違いますから
以上に気を付けるために
・同じ餌を食べても大丈夫な物を探し出すこと!
・多頭飼いで置き餌だと「食べれない子がいるかも…」と、沢山入れてしまいますが、入れ過ぎないこと。
(よく食べるが沢山食べてしまい肥満の原因に)
・回数を分けて食べる子や、遅い子には、飼い主さんの在宅中に、数回の餌タイムを行い補ってあげてください。
・どうしても置き餌をしなくてはいけない場合には、残った餌は処分し、器は毎回洗ってあげてください。
(唾液の付いた残りの餌は、腐敗しやすく菌が繁殖し歯周病の原因にも…。)
・お仕事で毎日同じ時間ぐらいに準備出来ない飼い主さんには、自動餌あげ器もおすすめです。
猫の多頭飼いの餌やり【まとめ】
・猫の餌はその子の体質に合った物を選びましょう。(多頭飼いでなくても)
・体質に合わない餌は、病気の原因になってしまうことがあります。
・尿路結石症は命の危険があります、
オシッコが出ていない時には、すぐに病院へ!
・横取り対策は、餌コーナーを分ける。
それでも食べに来る子は足りていないのかも…。
量の見直しをしてみて。
・肥満の子は肥満対策の餌なども試してみては?
・置き餌をするなら 器はこまめに洗いましょう!
食べれていない子のケアは在宅中にしっかり行いましょう。