猫のえさにウェットフードを与えていると、足りていないのではないかと心配される方がいます。
ドライフードと比べると1回の食事の量が少なく見えるからです。
たしかに肉や魚などの具材と水分がほとんどなので足りないような気もしますね。
実際に猫のウェットフードは腹持ちが悪いのでしょうか?
またウェットフードは軟便になるといわれることがありますが、なぜでしょうか。
くわしく解説します。
Contents
猫のウェットフードは腹持ちが悪い?
猫のウェットフードは腹持ちが悪いということはありません。
ドライフードと比べると、肉や魚などの動物性たんぱく質が多く、むしろ腹持ちはよいのです。
水分も多く、ボリュームに対してカロリーは低めのものが多いので満足感は得やすいです。
猫にも小食、大食いなど個性もあります。
運動量が多ければ消費カロリーも多いのでおなかがすくかもしれません。
しかしそれはウェットフードだからということではないでしょう。
ウェットフードにも形状は様々です。
一般的なウェットフードでイメージされやすい、ツナ缶のようなフレークタイプなら具材の形が残っているので消化にすこし時間がかかります。
逆にシチュータイプやペーストタイプなら具材はすりつぶされているので消化が早いです。
もしかするとフレークタイプに変えることで空腹で鳴くことなどは解決できるかもしれません。
ドライフードもウェットフードも腹持ちにはあまり関係ないように思います。
むしろウェットフードは動物性たんぱく質がしっかりとれるので、猫は満足していると思いますよ。
ウェットフードで軟便になりやすい?
ウェットフードは軟便になりやすいといわれますが、原因はいくつかあります。
・消化不良
フードを変えた時に起こりやすいです。
いままでのごはんからウェットフードに変えたことで、体が消化に追い付いていないのです。
体調不良のときにもうんちがゆるくなることがあります。
・水分のとりすぎ
猫の中には水飲み場で飲水をしない子がいます。
水を飲むのが苦手な子にはウェットフードはとてもいいのです。
しかし自力で飲水もしっかりできる子にはウェットフードを与えると水分のとりすぎとなることがあります。
・フードが合っていない
ドライフードにも言えますが、フードが体に合っていないと軟便になります。
ある栄養素の分解が上手にできないなど様々な理由がありますが、この場合はフードを変えるしか解決法はありません。
離乳後はじめてのごはんとしてウェットフードを選ばれることが多いですが、その時にもうんちがゆるくなることがあります。
いままで母乳やミルクという液体だったものが固形に変わっていく過程で仕方ないことでもあります。
腹持ちや軟便への対策
ウェットフードの腹持ちや軟便への対策を紹介します。
腹持ちについては、与えているウェットフードの形状を見直してみましょう。
パテやペーストタイプなら、フレークタイプにします。
消化の工程が増える分腹持ちがよくなります。
次に食事の時間です。
ごはんから次のごはんまで時間が空きすぎていませんか?
猫はこまめに食べる子も多いです。
1回の食事量を減らして、1日の食事回数を増やしてみましょう。
昼間は家を空けることが多いなら、ウェットフードは置き餌には向かないので、ドライフードに変更することも視野に入れてみてくださいね。
軟便についてはいずれの理由にしてもまずは様子をみましょう。
体がウェットフードに慣れれば収まるかもしれません。
軟便よりもゆるく、下痢をして回数も多い、吐くなどの場合は病気の可能性が高いので受診しましょう。
すこし便がゆるい程度なら様子見で大丈夫です。
数日続くようならフードの形状を変える、種類を変えるなどしましょう。
猫のウェットフードは腹持ち悪い?【まとめ】
猫のウェットフードは動物性たんぱく質が豊富で、意外にも腹持ちは悪くないことがわかりましたね。
食事のあとにすぐ鳴いてごはんを催促するのは空腹が原因ではないかもしれません。
ウェットフードはにおいも強く嗜好性が高いのでただおいしいからもっとほしい!というわがままかもしれませんよ。
ウェットフードの形状や食事の時間を見直して様子をみましょう。
軟便になる理由も大半がフードを変えたタイミングであることがほとんどです。
様子見するしかありませんが、ぐったりしているなら早めに受診してください。
子猫でないならウェットフードにこだわる必要もありません。
腹持ちも軟便も解決しないのであれば、ドライフードに変えてもいいかもしれませんね。