その一つが、「溶けてしまう」現象です。溶けるといっても消えてなくなるわけではなく、手足や尾など体の一部が溶けてただれてしまう状態です。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
原因は何らかの体調不良。多くは水質の悪化や急変か、夏場の高温で起こります。
今回は、ウーパールーパーが溶けてしまう原因と対策についてご紹介します。
Contents
ウーパールーパーが溶ける原因と対策
水質の悪化&急変
ウーパールーパーは飼いやすい生き物ですが、本来は水質の悪化や変化に弱い生き物でもあります。
原産地の湖は水量が多いので、そう簡単に水質が変わったり悪化したりしないのです。
飼育していてしばらく水換えをサボったり、個体に対して水槽が小さい、あるいは小さな水槽で複数飼育していると、簡単に水質が悪化してしまいます。
この時点で、ウーパールーパーの体をよく見ると溶けてしまっている場合もあるのですが、あわてて水換えをした次の日に溶けていることもあります。
水質の悪化も水質の急変も、ウーパールーパーにはストレスです。
これを防ぐためには、何よりもこまめな掃除と水換えが不可欠です。
熱帯魚用のフィルターをつければ水質は安定しますが、あくまで補助と考えましょう。
また、小さな頃から育てたウーパールーパーがいつの間にか大きくなり、水槽が手狭になっていることもあります。
なるべく大きな水槽で飼うように心がけましょう。
夏場の高温
原産地の湖は水質の急変や悪化が起こりにくい環境ですが、年間を通してずっと水温が低い環境でもあります。
そのため、ウーパールーパーは高温にも弱い一面があります。
当然、日本の夏はウーパールーパーには暑すぎるので、高温対策をしないと溶けてしまうこともありますし、別な形で体調を崩すこともあります。
有効な高温対策としては、エアコンで部屋ごと調節するか、水槽用のクーラーをつけるしかありません。
海水魚飼育の普及で、水槽用クーラーはずいぶん手ごろになりましたが、それでも一般的とはいえません。
基本的には、夏場だけでもエアコンをつけっぱなしにして暑さをしのぐのが確実です。
さらに、水温が高いと水質も悪くなりやすいので、水質悪化と高温が一気に起こることもあります。
こうなると、ウーパールーパーにはかなり辛い状況になってしまいます。夏場は特に、水質管理と温度調節に気をつけましょう。
ウーパールーパーが溶けたらどのように対処すればいい?
ウーパールーパーが溶けてしまうのは、体調不良のサインです。
溶ける原因はよく分かっていませんが、体表の細胞組織が壊死してしまい、壊死した部分が溶けているといわれています。
溶けたりしないように飼育するのがベストですが、溶けた場合の対処も知っておくべきでしょう。
実はウーパールーパーは、最新の再生医療で実験に使われるほど再生能力の優れた生き物です。
ウーパールーパーが溶ける場合、手足やエラ、尾など末端部分が溶けてただれていくのが普通です。
初期段階なら、溶けた部分をハサミやカッターで切除して適切な環境にすれば、数ヶ月かけて再生します。
特に手足は、骨ごと切り落としてもちゃんと再生します。
ただ、症状が進行していたり、気づくのが遅れて手当てが遅くなると、元通りに再生せず傷口が塞がるだけになることがあります。特にエラや尾は切った形に歪んだままになってしまうことが多いようです。
ウーパールーパーが溶ける時の原因と対処法!【まとめ】
ウーパールーパーが溶けてしまうのは、主に水質の悪化や高温が原因です。
逆に、何の理由もなく溶けることはありません。
丈夫で飼いやすい生き物、というイメージがありますが、日頃からこまめに水換えをして水質を保ち、適切な温度で飼育するのが一番の予防策になります。