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殺風景な水槽よりも、せめて床材を敷いて簡単なレイアウトを施して飼育したいところですが、意外と困るのが床材選びです。
多くの飼育サイトでも書かれていますが、砂や砂利はウーパールーパーが食べてしまうことがあるのでおススメしません。
どうしても砂利を使いたいのなら砂利マットを使うのが便利ですが、掃除やメンテナンスがやや面倒です。
今回は、ウーパールーパーと砂利についてご紹介します。
Contents
ウーパールーパーが砂利を食べる?
多くの飼育サイトや本で書かれている通り、ウーパールーパーの飼育に砂利を使用するのはあまりおススメできません。
その理由は、ウーパールーパーが砂利を誤飲する、つまり食べてしまうためです。
もちろん、ウーパールーパーは本来は肉食の生き物なので、狙って砂利を食べるようなことはしません。
ウーパールーパーはものをかみちぎったりすることができないため、大きな口で丸呑みにします。
また、目があまりよくないので、ちゃんと狙いを定めずに周囲の水ごと餌を吸い込みます。
このとき、床材に砂利が敷いてあると、砂利ごと吸い込んでしまうことがあるのです。
ウーパールーパーが砂利を食べるとどうなる?
ウーパールーパーが砂利を吸い込むと、消化できないためずっと体内に残ってしまいます。
これが続くと、消化器の中に砂利が溜まり続けてしまい、食欲が低下したり、体制のバランスが取れなくなってしまいます。
この状態がずっと続くと体調が崩れてしまうため、外科的な処置が必要になります。
また、吸い込んだ砂利が消化管に詰まってしまうこともあります。
こうなるとさらに深刻で、フンなどの排泄物が体内から排出できず、自分の出したフンの毒素で中毒を起こしてしまいます。
消化管に詰まったかどうかは外観からはわかりにくいため、飲み込ませないようにするしかありません。
このケースで厄介なのは、大粒の砂利でなくても起こってしまうことです。
小さな粒の砂利でもある程度の量を吸い込むと、塊になって詰まってしまうのです。
ウーパールーパーの飼育にどうしても砂利を敷きたい場合
前述の通り、ウーパールーパーの命に関わる事故を起こすため、ウーパールーパーの飼育で砂利を使用するのは避けた方が無難です。
しかし、砂利を敷いた時の雰囲気は砂利でしか出せないので、レイアウトにこだわる場合は悩ましいところです。
そこで、「砂利マット」という商品を使う方法があります。
砂利マットはシート状のシリコンに砂利を接着したもので、シートを敷くだけで砂利を敷き詰めたように見える商品です。
一枚敷けばそれらしく見えるので、本当に砂利を敷くよりも水槽が軽量になり、設置の手間もかかりません。
かなり強力に接着されているので、当然ながらウーパールーパーが吸い込むこともありません。
とてもいい商品なのですが、いくつか欠点があります。
まず、水槽に合わせたカッティングが思いのほか難しく、サイズ調整がうまくできません。
シートそのものはシリコンなのですが、接着されているのは本物の砂利なので、ハサミで切れないのです。
また、シートと水槽の間にどうしてもごみがたまり、腐敗していきます。
シートをはがさないと掃除できないため、飼育スタイルによっては面倒に感じるかもしれません。
水をまったく通さないので底面フィルターを使用することもできません。
さらに、いくら強力に接着されていても経年劣化ではがれてしまうため、しばらく使ったら買い替えが必要です。
もし砂利マットを使用する際は、このあたりに注意して使いましょう。
ウーパールーパーの飼育床材に砂は使えるの?【まとめ】
ウーパールーパーが誤飲すると命に関わるため、ウーパールーパーの飼育で砂利を使用することは極力避けるべきです。
どうしても砂利を敷いたレイアウトにしたい場合は砂利マットを使用するのが一手ですが、砂利マットの特性をよく理解して使うようにしましょう。