*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
カエル自体が見ごたえのある種なのでシンプル飼育でも物足りなさを感じることはないのですが、もちろんテラリウムでも飼育できます。
私も簡単なテラリウムで飼育していますが、意外な行動が観察できて楽しいものです。
今回は、ベルツノガエル向きのテラリウム作りのポイントをご紹介します。
Contents
ベルツノガエルのテラリウム!ポイント①ケージ選び
ベルツノガエルをただ飼育するだけなら、ケージ選びで苦労することはありません。
爬虫類羽陽ケージが安心ですが、こだわらないのならプラケースでも飼えます。
カエルが足を延ばしても届かない高さのケージならフタもいりません。
気に入ったガラスポットなどを使うこともできます。
要は、カエルが出てこられず、湿らせた床材を入れられ、通気性を確保できるものなら何でも大丈夫なのです。
もしレイアウトしたテラリウムで飼う場合でもケージの選び方は変わりませんが、本当に脱走できないか注意しましょう。
シンプル飼育なら大丈夫でも、流木などを入れてレイアウトすることで脱走可能になることもあります。
心配なら、爬虫類用のケージを使用しましょう。
大きさは、カエルを上から見て4倍程度の底面積があればじゅうぶんです。
ベルツノガエルのテラリウム!ポイント②床材
せっかくテラリウムで飼育するのにウールマットを使うことはないと思いますが、床材は慎重に選びましょう。
ミズゴケは保湿性に優れていますが乾燥するとカエルから水分を奪いますし、もしカエルが食べてしまうと排出されず消化管を詰まらせてしまうことがあります。
ヤシガラ土や黒土は自然っぽい見た目になりますが、カエルが土まみれになります。
腐葉土も雰囲気がいいのですが、カエルに必要な水分を含ませるとコバエがわくことがあります。
いずれの場合も、安価なものは保存剤が使われていてカエルに影響することもあります。
おすすめは、アクアリウム用のソイルか、カエル専用のソイルです。
餌を食べさせた数日後に体の半分近い大きさのフンをするので、周囲の床材ごとすくい取って捨てましょう。
基本的な掃除はこれだけです。
ベルツノガエルのテラリウム!ポイント③レイアウトはシンプルに
せっかく作るなら凝ったレイアウトを、と思いますが、ベルツノガエルは体を床材に潜らせて暮らすカエルです。
底面に置いたものはひっくり返されると考えましょう。
時間をかけて美しいコケに覆われたテラリウムを作っても、カエルを入れれば目も当てられなくなります。
また、誤食の恐れがあるので口に入る大きさのグッズは入れないほうが無難です。
大きな流木や岩をドンと置くようなレイアウトを心がけましょう。
植物を使う場合も、この流木にエアプランツをくっつけるようなやり方がおすすめです。
ベルツノガエルのテラリウム!裏技!壁面を利用しよう!
最後にご紹介するのは、ちょっとだけ手間のかかる裏技です。
ベルツノガエルがレイアウトを壊すのは、自分が潜り込むために床材を掘り起こすからです。
逆に、カエルが届かない場所にレイアウトを施せば壊されません。
水槽などを使い、正面以外の側面3つにコルク板や樹皮を張り付ければ、樹洞の中のような雰囲気を作り出せます。
ポンプやミスティングシステムでコルクが常に湿っている状態を保てれば、普通の観葉植物を植えこむことも可能です。
また、カメ用の浮島にセメントやモルタルで岩のようなデコレーションをして、底面と平行になるようケージ壁面に固定すれば、浸食作用でえぐれた土壁のような雰囲気になります。
この部分も、カエルは登れないので複雑なレイアウトが可能です。
ベルツノガエルをテラリウムの飼育環境の作り方や掃除の注意点は?【まとめ】
ベルツノガエル自体は床材を掘ることしかしないので、カエル飼育の妨げにならず、カエルの健康を害さない工夫ができれば、かなり自由度の高いレイアウトが楽しめます。
ショップや動物園のレイアウトを参考に、いろいろ試してみるといいでしょう。