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カエルは原則として、オスしか鳴きません。
オスがメスを呼ぶために鳴くのでかなり大きな鳴き声です。
集合住宅に住んでいる場合など、ちょっと心配になりますが、ベルツノガエルが見た目で雌雄判別できるようになるのは少なくとも5センチ以上に成長してからです。
ショップでよく見かける上陸したての小さなベビーでは判別できず、飼育していてある日突然鳴き始めることがあります。
もっとも、ベルツノガエルは夜通し鳴くようなことはなく、思い出したように鳴いたらやめてしまうことがほとんどです。
そのため、ベルツノガエルの鳴き声が近所迷惑になることはあまりないでしょう。
今回は、ベルツノガエルの鳴き声について解説します。
ベルツノガエルはどんな鳴き声?
まず気になるのはどんな鳴き声か、ということだと思います。
動画サイトなどで検索するとたくさん出てくるので、気になる方は調べてみてください。
ただし、鳴き声には個体差があるようです。
犬のような鳴き声と表現されることや、「ビューッビューッ」と表現されるところまで様々です。
私も飼育していますが、今までオスは2匹飼ってきて2匹とも「ギャン!ギャン!」と鳴いていました。
いわれてみれば、犬っぽい気もしますが、鳴き声そのものは子供の泣き声のようです。
夜中にいきなり鳴かれると、ベルツノガエルだとわかっていてもびっくりしてしまいます。
ベルツノガエルはどんなときに鳴くの?
具体的にどんな条件で鳴くのかはわかりませんが、鳴くのは成熟したオスだけです。
どんなカエルでもそうですが、カエルが鳴くのを「メイティングコール」と呼びます。
オスが繁殖のため、メスを呼んで鳴くのです。
春から初夏にかけて日本の田んぼでカエルが盛んに鳴いているのも、ベルツノガエルと同じメイティングコールです。
鳴けば自分の居場所がわかってしまうので、明るく敵に見つかりやすい日中よりも夜間に鳴こうとします。
そのため、飼育下でも夜電気を消した後に鳴く場合がほとんどです。
メイティングコールとは別に、カエルがびっくりしたときに鳴くこともあります。
これは鳴くというよりも「声が漏れてしまった」といったほうが正確かもしれません。
掃除のためにケージに手を入れるとこの鳴き方をすることがありますが、手に驚いて声が出ただけで、威嚇のための特別な鳴き方があるわけではありません。
ベルツノガエルのオスとメスの見分け方
どうしても鳴き声が心配な場合は、メスだとわかる個体を飼いましょう。
先に紹介した通り、カエルが鳴くのはオスのメイティングコールなので、メスは鳴きません。
ベルツノガエルの場合、前足の指を見ればオスとメスを見分けることができます。
カエルを正面から見て、人間でいう親指に相当する指を見てみましょう。
内側に黒い突起があればオス、なければメスです。
この突起は「抱きダコ」といって、交尾の際にオスがメスを抱きかかえるための突起です。
抱きダコが発達するのはある程度成長したカエルなので、上陸したての個体では雌雄判別はできません。
少なくとも5センチ以上の個体、できればLサイズの卵くらいの大きさがあるカエルのほうが確実に見分けられます。
自信がないときはショップの店員さんに選んでもらうのも一手です。
ベルツノガエルの鳴き声はうるさい?【まとめ】
離れた場所にいるメスをオスが呼び出すために鳴くので、ベルツノガエルの本気の鳴き声はかなり大きく感じます。
ある期間ずっと鳴いているわけではなく、突然散発的に鳴き始めるので、そう近所迷惑になるということはありませんが、気になる方には睡眠の妨げになるかもしれません。
オスしか鳴かないので、心配なら確実にメスだとわかる個体を飼うといいでしょう。