犬の吠え方をよく聞いてみると、違った吠え方をしていることがわかるのですが、この吠え方は何を意味しているんだろう?と思うことってありますよね?
犬の吠え方には、いくつかの種類があって、その吠え方で感情を表してくるため、それをちゃんと理解してあげる必要があります。
犬がなぜ吠えているのか、その吠え方は何を意味しているのかを理解してあげると、飼い主とのコミュニケーションもうまくいくでしょう。
今回は、犬の吠え方の種類から、感情や意味についてご紹介していきます。
Contents
犬の吠え方の種類をご紹介
犬の吠え方には、それぞれどんな感情がこめられているのかチェックしてみてくださいね。
「ここにいるよ!」という犬の挨拶
高めの元気な声で、短く「ワンッ!」と吠えます。
これは、犬による「挨拶」で、人でいう「こんにちわ」などと同じだと思っていいでしょう。
強い要求ではなく、「こっちむいて~」「起きたよ〜」という感じです。
我が家の犬は、「おはよう」と声をかけると「ワンッ」と返事してくれます。
この元気な吠え方って、本当にかわいいですよね。
「ご飯ちょうだい!」という飼い主への要求
連続して、短く「ワンワン」と吠えます。
主に、次のような感情を飼い主に伝えています。
・散歩に行く準備中
・ケージから出してほしいとき
このような状況のときに、わんわんという吠え方をするのを聞いたことありませんか?
我が家の犬は、普段は大人しいのですが、ご飯の準備をしている音が聞こえたり、果物をむいているときに、この吠え方をします。
ただし、この要求吠えに答えていると飼い主の言うことをきかない子になってしまうので、「待て」を早く教えることをおすすめします。
「誰?何?」という警戒心
普段よりも低めで、大きな声で連続して「ワンワンワン」と吠えます。
・知らない人が家に入ってきたとき
・雷の音がしたとき
・初めて行った場所で、知らない人に会ったとき
・救急車のサイレンが聞こえたとき
「誰?」「何の音?」など、知らないものに警戒をしているときの吠え方です。
この吠え方をする場合は、警戒心だけでなく、とても興奮した状態になっているため、飼い主がなだめても落ち着きがなく吠え続ける可能性があります。
我が家の犬は、インターホンが鳴るたびに吠えてしまい、インターホン越しに相手の対応ができない程でした。
普段から「待て」の練習を繰り返し、ご褒美などを使いながら訓練したところ、警戒吠えが解消されました。
この音は大丈夫、この人は怖くない、ということを飼い主が理解させることが大切だと感じましたね。
「痛い!助けて!」を伝えている
甲高い声で、「キャン!」や「キャイン」と吠えます。
「キャン」は、誤って尻尾を踏んでしまったり、狂犬病などの予防接種をしたり、痛いと感じたときです。
痛みを訴えているので、一瞬だけのことなのか、ずっと痛がっているのかをしっかり判断してあげましょう。
「キャイン」は、「痛い」「助けて」といった犬から飼い主に向けた「助けて」を意味しています。
我が家の犬は、ソファーから飛び降りたときや、犬用の階段から落ちたときに、このような吠え方をしたことがありました。
「キャインキャイン」としばらく鳴き続けましたが、「大丈夫だよ」「まだ痛い?」など声をかけていくうちに落ち着いてきました。
もし、この吠え方をして、鳴き続けるような場合は、早めに獣医師に判断してもらうことをおすすめします。
「なんで側にいてくれないの?」という不安
不安な気持ちをあらわし、鼻を鳴らすような、甲高い声で「クーン」と吠えます。
・迎えたばかりの子犬が夜に不安になっているとき
・遊んでいたおもちゃが見当たらないとき
寂しいとか、怖いとか、不安な状態になっているときに、この吠え方をするので、犬が何を訴えているのかを理解してあげる必要がありますよね。
「なんで遊んでくれないの!」という不満
不満のあらわれで、鼻先から音がもれ聞こえるような「ふんふん」と吠えます。
・欲しいおもちゃがあるのに届かない
・遊んでほしいのに、遊んでくれない
飼い主に不満をぶつけていることを、理解しないといけませんよね。
我が家の犬は、ケージから出したのに遊んであげないときに、よく「ふんふん」という声を出します。
一緒に鼻水までとばしてくるのですが、その姿がかわいくてわざとかまってあげずにしばらく待ったりしてしまいます。
不安や不満を、飼い主がちゃんと取り除いてあげないといけないと思う瞬間です。
「楽しいよ!」「つまんないよ!などの怒り
いつもよりも低い声で、「ウー」と喉を鳴らして吠えます。
吠えるというよりは、うねるに近いこの吠え方には、ふたつの意味があります。
ひとつめは、「楽しい」という感情のあらわれです。
ボールやおもちゃで犬と遊んでいるときに、このような声をだすことはありませんか?
これは、おもちゃをとられたくなくて怒っているのではなく、楽しくて思わず声が出て、興奮している状態なのです。
もうひとつは、「怒り」という感情のあらわれです。
この吠え方をする場合、尻尾が立っていたり、口元を見ると牙をむいていたりします。
不満や怒りをもっているため、無理にかまったり、抱っこしようとするのはおすすめできません。
犬が吠えるときには意味がある
犬が吠えるには、ちゃんと理由があります。
犬の気持ちになって、吠える理由を考えてみましょう。
●前から誰かがくる、挨拶してみよう!
●遊んでほしいのに、なんで遊んでくれないの?
●足が痛いの、飼い主さんきづいてよ~
●飼い主さんがおでかけするの、さみしいよ~
これ以外にも、老犬で認知症を発症した時にもいろんな感情を訴えるために吠えることがでてくる場合もあります。
犬の吠え方の種類【まとめ】
犬の吠え方の種類には、いろいろな感情があらわれていることがわかります。
どんな感情であっても、飼い主に気持ちを伝えてくる犬がとてもかわいくて仕方ありませんよね。
種類と感情を理解しておくことで、犬とのコミュニケーションもうまくいくでしょう。
犬の気持ちを理解して、不安や不満を解消してあげることで、犬との楽しい時間を長く続けられるようにしてくださいね。