昔から日本の観賞魚として有名な金魚を飼育している方は多いと思います。
そんな金魚も人間と同様体調が悪くなる時があります。
“金魚の体調不良には塩浴!”と、一度は聞いたことがあると思いますが、方法はご存じですか?
その際に金魚の塩浴を水槽ごとやったら楽そうで、簡単なのでは?と思いますよね。
今回は金魚の塩浴は水槽ごとしても良いのか、メリットとデメリットをそれぞれ紹介します!
Contents
金魚の塩浴は水槽ごとしても良い?
金魚の塩浴は水槽ごとしても大丈夫ですが、レイアウトは外した方が良いです。
もしも隔離用の容器が無い、場所もない、そんな時は水槽ごと塩浴させても大丈夫です。
レイアウトを何もいれていないベアタンクでの飼育でしたら何も問題はありません。
塩を入れることによってレイアウトがダメージを受けてしまいますので、レイアウトは外しましょう。
水草は枯れますので、別の場所に置いておきましょう。洗面器などでも良いです。
出来れば底砂も全て取った方が良いです。
エアレーションとヒーターは使用したままでも平気です。
ろ過装置は切りましょう。
ここで注意したいところがあります。
なんとなく不調が見られた際の塩浴ならばレイアウトは別にしておくだけで再利用できますが、明らかな病気や寄生虫が見られた時の塩浴の場合はのちに水槽のリセットが必要になります。
理由は水草やフィルターに病気や寄生虫がついていて、塩浴後にそのまま使用してしまうとまた病気になってしまうからです。
病気・寄生虫がいた場合は水草は捨てて、ろ材も交換しておきましょう。
他のレイアウト、水槽に関しては熱湯消毒は塩浴後に行った方が良いですが、塩にも殺菌効果がありますので、塩浴後そのまま使用しても大丈夫です。
金魚の塩浴を水槽ごとする方法
②半分の量水を換える
③1リットルに対し小さじ1杯の塩分濃度、これをきちんと計量してあらかじめ別の容器(ペットボトルなどなんでも良い)に濃いめに溶かしておく
④1~2時間の間隔で3回くらいに分けて塩を水槽に入れる(急に大量の塩を入れると金魚の負担になる)
手順は以上になります。
塩浴中餌は与えず、1週間程度様子を見ましょう。
その後元気になったら1日ゆっくり丁寧に塩水から真水にしていきます。
元気にならなかったらまた1週間塩浴の延長、もしくは薬浴に切り替えます。
金魚の塩浴を水槽ごとするメリット
・別途エアレーション・ヒーターを用意せずにすむ
コストも場所も取らなくて飼育者的にはありがたいですね。
金魚の塩浴を水槽ごとするデメリット
・バクテリアが0になる
塩による殺菌効果でろ過効果のあるバクテリアがいなくなり、塩浴直後はバクテリアがいない水槽になります。
・きちんと消毒しないのでちゃんと病原菌がいなくなっているのか心配
これは私個人的な考えなのですが、きちんと熱湯消毒していないとまた病気が再発するのでは?と心配になります。
・塩浴終了後、塩を完全に取り除くのが難しい
水に溶かした塩は目に見えません。
一気に水替えをするのは金魚の負担になりますが、水草の為には塩は完全に取り除きたいところ、底に残留している塩もあります。
水草を入れるタイミングは私なら1か月待つと思います。
金魚の塩浴は水槽ごとしても良い?【まとめ】
金魚の塩浴を水槽ごとしてしまえれば飼育者的には楽ですよね。
今回調べましたが、水槽ごと塩浴をする、という話はあまり出てきませんでした。
それだけ多くの飼育者が隔離容器を用意して塩浴をしているということですね。
やはり隔離用のバケツくらいはあった方が良いかな、というのが私の意見です。
しかし水槽ごと塩浴は出来ない話ではありません。
ベアタンクならば何も問題ありませんし、自分にあった方法で塩浴をしてあげるのが良いと思います。