様々な品種が存在するなかで、唯一目が飛び出している“出目金”という金魚を知っている方が多いと思います。
出目金は金魚すくいなどでよく見かけることもあり、飼育している方も多数いますが、自分で繁殖させてみたいと思ったことはありませんか?
出目金の赤ちゃんも同じように目が飛び出しているのか、気になりますよね。
今回は出目金のオスメスの見分け方、違いや繁殖の仕方、赤ちゃん出目金を紹介します!
出目金のオスメスの見分け方
稚魚・幼魚時の見分けは困難の為、自分で見分ける際は繁殖期まで待ちましょう。
繁殖期になりましたら、見分け方は複数あります。
まず最も安全で、わかりやすい見分け方が「追い星」の確認です。
繁殖期になるとオスの出目金には「追い星(おいぼし)」と呼ばれる白い点々が現れます。
メスには出てきません。オスのみです。
追い星が出てくる場所はえら蓋や胸びれあたりです。
追い星は白点病(魚の体に白い点々が現れる症状がある)とよく間違えられてしまいますが、白い点々の場所を見てみましょう。
白点病は体全体が白っぽくなりますが、追い星の場合はエラ蓋・胸びれあたりなので、見間違えないように気を付けましょう。
次の方法は出目金の胴体、体型を見てみましょう。
上から見て胴体に注目してみてください。
胴が太い方がメス、胴が細い方がオスの出目金です。
次に横から見てみてお腹がふっくらしている方がメス、細い体型ならばオスの出目金です。
これは繁殖期にメスの出目金がお腹に卵を抱えるため、上から見ても横から見ても胴体が太くしっかりしてくるのです。
逆にオスは卵を持ちません。
成長すると頭でっかちになってくる方がオスの出目金で、出目金の品評会に出てくるのはメスの出目金のようです。
次に出目金のオスメスを見分ける際にフンを見るという方法があります。
メスの出目金はフンが太く、オスはフンが細いです。
これはオスとメスで排泄腔(お尻の穴)の形が違う為フンの太さが違います。
ブリーダーなんかは直接出目金をつかんで排泄腔を見て、出目金のオスメスを見分けるようです。
メスの排泄腔は大きく円形・オスは小さく細長い、と言われています。
もし飼育している出目金の排泄腔を見る時は、きちんと手を洗って飼育している水槽の水で手を冷やしてから慎重に素早く終わらせましょう。
正直排泄腔、フン、体型などを見ても、私のような素人が見分けられる自信がありません。
追い星の確認が一番わかりやすいかな、と思います。
出目金のオスメスの違い
繁殖期になるとオスはメスの金魚を追いかけます。
これを「追尾(ついび)」と呼びます、追星が出ていて、メスの出目金を追いかけていたら間違いなくオスの出目金でしょう。
メスを飼育しておらず、水槽にオスしかいなかった場合、オスを追いかけます。
オス同士で追いかけあっている場合があるので、追い星は確認した方が良いでしょう。
出目金を繁殖させる方法
3月から4月が繁殖時期、産卵床を置いておきましょう。
出目金は体内で四季を感じられる魚。
冬を感じ、温かい春を感じられると産卵に備えるようです。
春になったらオスメス一緒に水槽に入れましょう。
必要なものは産卵床、卵・稚魚を分ける容器、稚魚の餌。
産卵床があると出目金が勝手に産卵床に産卵してくれます。
無いと水槽内いたるところに産卵されて後処理が大変になります。
産まれたら親の出目金と卵は離しておきます。そのままにしておくと親の出目金が卵を食べてしまいます。
卵から赤ちゃん(生まれたては“針子”と呼びます。)が出てきたら3日は餌は与えず、4日目から人口粉餌やブラインシュリンプなどを与えます。
水替えは慎重に行いましょう。
しばらくは目が飛び出てくることはありませんが、早くて2か月後、3か月後には完全に目が飛び出た出目金になっています。
出目金のオスメスの見分け方【まとめ】
出目金のオスメスの見分け方について紹介しました。
出目金のオスメスを見分けることは難しいと言われていますが、繁殖させることは簡単と言われています。
一度出目金のオスメスを自分で見分けてみて、繁殖にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。