飼育しているエンゼルフィッシュの性別がオスかメスか気になりませんか?
特に卵を産ませて増やしたいと考えている場合は、なおさら知りたいですよね。
ただエンゼルフィッシュのオスメスの見分け方はどうやら難しいらしいのです。
性別を選んで飼育したい場合にも役立つ情報として、性別の見分け方を確認してみましょう。
エンゼルフィッシュの性別を見分け方
生後10か月くらいから繁殖が可能となり、オスメスの判別も可能となりますが、色や形が異なるなど明確な基準がないことで、プロでも判別は難しいと言われています。
特に単独飼育の場合は比較ができないため、なお分かりにくいでしょう。
とはいえ判別のポイントになる点がいくつかあるので、良く観察してみましょう。
分かりやすい見分け方
エンゼルフィッシュを数匹同じ水槽内で飼育している場合は比較することで見分けることが出来ます。
大き目のエンゼルフィッシュとやや小ぶりのエンゼルフィッシュが2匹で仲良く泳いでいる場合、大き目がオスで小ぶりがメスと考えて良いでしょう。
繁殖期の身体の変化で判別するのが確実で分かりやすいとされます。
エンゼルフィッシュは10か月ごろからオスメスの判別が出来ると言われていますが、この頃はまだ未熟なため、1年以上経過した成熟した生体の生殖器の形で判別をします。
産卵の時期にエンゼルフィッシュのお腹辺りを注目してください。
2本のヒレの後ろにある生殖器が成熟し、発情してくるとオスメスで、はっきりと違いが出てきます。
メスには輸卵管、オスには輸精管がついています。
このふたつの管は大きさが明らかに違い、どちらも産卵の時に見ることができます。
オスは肛門の前に、ごく小くて細い輸精管が出てきます。
これはよく観察してみないと分からないくらい、小さな突起です。
メスは産卵が近づくにつれ、オスの輸精管よりも太い輸卵管が出て突起が目立ちます。
お腹に卵があると明らかに膨らんで見えますし、突起の部分から卵が見えるように膨らんでくるので、この頃になると、ある程度見た目で判別可能です
高確率で判別できる方法
確実ではありませんが、高い確率で判別できる方法をご紹介します。
体の大きさ
オスのほうがメスより一回り大きく成長します。
プロポーションが良く、美しい個体の場合が多く、水槽内の力関係でも上にいるのはオスの場合が多いです。
体形で判別
生後半年を過ぎた頃から体形の違いが目立ち始めるので、早めに判別したい人は参考にしてみてください。
オスはメスよりも体高がありスマートですが、頭部から口元までの部分が丸みを帯び、大きくふくらんできます。
分かりやすい個体はおでこ部分がはっきりごつごつしてきます。
メスはオスよりも丸くてずんぐりしています。
おでこからのふくらみが無く、へこんでカーブができているオスに比べて体に丸みがあり、全体的に優しい印象です。
また、オスは気が荒く、メスはオスよりも大人しい感じがします。
ただあくまでも確実ではないため参考まで。
ご紹介した判別方法ですが、どの特徴もオスメス双方を比べないとわからないものばかりなのです。
よってエンゼルフィッシュのオスメスの判別は難しいとされています。
エンゼルフィッシュの性別の見分け方【まとめ】
エンゼルフィッシュの性別の見分け方を確認しました。
確実に見分けるポイントがあることが分かりましたが、とにかく良く観察して慣れることです。
ちなみに繁殖目的の場合、成長した個体が大きくなること、産卵の頻度が高く次々と稚魚が増えること、稚魚を成長させるための水槽や飼育環境を整えるのが大掛かりなことから、しっかり準備を整える必要があります。
繁殖させるすぎると飼育が難しくなりますので、計画して飼育しましょう。