エンゼルフィッシュはその泳ぐ姿を見るだけでも癒されますが、もし犬や猫のようにコミュニケーションが取れたらもっと楽しいと思いませんか?
金魚など魚の中には人の動きに反応して、まるでなつくような行動をすると聞いたことがあります。
実際エンゼルフィッシュも「なつく」ような動きをします。
ここではエンゼルフィッシュが「なつく」ことに注目し、動物のペットなどのように本当になつくのかと、その方法について調べてみました。
エンゼルフィッシュの性格
その名にあるように長いヒレで優雅に泳ぎ、美しい姿のエンゼルフィッシュですが、シクリッドと呼ばれる種類に属し、全体的に気が荒いことで知られています。
エンゼルフィッシュはその中ではまだ大人しいタイプのようですが、縄張り意識の強く激しい性格です。
自然界では流れの穏やかな場所で群れで生活していますが、アクアリウム水槽などでは逃げ場がないため、混泳の時などはトラブルになりやすいです。
特に繁殖期になると縄張り意識が強くなって攻撃的になり、とても激しく喧嘩をします。
口をぶつけ合って激しく喧嘩をするため、ボロボロになり皮膚の下の肉が見えるほど傷ついて弱ってしまうこともあるため、喧嘩をさせないためには単独飼育の方が望ましいとも言えます。
このようにすぐ喧嘩をしてしまうエンゼルフィッシュが人になつくことなど本当にあるのか、疑わしくなります。
エンゼルフィッシュになつくって本当?
エンゼルフィッシュ飼育に関係する面白い研究を見つけました。
エンゼルフィッシュの身体の縞の色が興奮すると濃くなり、安心すると薄くなるというものです。
これを見ると良くお世話をする飼い主に馴れてなつくことを目に見える形で表現していると感じます。
参考URL
https://www.tsukuba.ac.jp/community/students-kagakunome/shyo_list/2011/1552.pdf
さらに調べてみると、魚が人の顔を覚えるという研究結果が発表され2016年にネイチャーに掲載されたという情報がありました。
視覚は劣っているものの顔のパーツで判断をしているそうで、そのため知らない人の顔を見ると警戒することもあるそうです。
馴れると噂の金魚の場合、餌をあげるために水槽に近づくと水面に近づいてきます。
これは反射的な行動らしいのですが、良く知っている人が来ると安心して近づいて来るという点では、やはり慣れている=なつくと考えて良いのかもしれません。
以前飼育していた金魚は本当に馴れて、餌をやる指先近くまで近づいて食べていたこともあったくらいです。
同じようにエンゼルフィッシュも飼い主が水槽を覗くと、水草から出てきてお出迎えしてくれたり、呼ぶと来てくれる行動をするまで馴れることもあるようです。
特に小さな頃から飼育をしていると、よく人に慣れるそうです。
そこまで仲良くなれたら感動しちゃいますよね?
エンゼルフィッシュが人になつくには
魚は人間の飼い主を認めているとも言われているそうです。
そして慣れる方法は餌をあげることです。
繰り返し人の手で餌をあげることで、顔を覚えてなついてくるのでしょう。
思えば水族館のガラス面に手をかざすと、中にいる魚が寄ってきたり、池の鯉などは人が近づくだけで、一斉に集まってくるところもありますよね。
餌の売店などがある池ではそれが顕著で、口を開けて必死になっている鯉を前に慌てて餌を買いに行ったことがあります。
あれも餌をもらうことで人に慣れているからと言えますよね。
エンゼルフィッシュも繰り返し餌をあげ続けることで、顔を覚えてなついてくれるようになるのでしょう。
反対に水槽を叩いたり、脅かしたりを頻繁にやっていると、それを覚えて寄ってくれなくなることもあるそうです。
こうなると本当にエンゼルフィッシュにも感情があるというように思えますよね。
エンゼルフィッシュは人になつく?【まとめ】
エンゼルフィッシュが人になつく行動について調査して分かったことをご紹介しました。
こまめに愛情を持って関われば、飼い主になついてくれることもあるのだということが分かりました。
長ければ10年程も飼育が出来るエンゼルフィッシュですから、大切にお世話をして良い関係で長く鑑賞出来るようにしたいですね。