飼育しているエンゼルフィッシュの水槽に、ある日突然たくさんの白い粒が見つかったら、混泳をさせていないのなら確実にエンゼルフィッシュの卵と考えられます。
エンゼルフィッシュの卵と関連する気になることを調べてみました。
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エンゼルフィッシュの卵
エンゼルフィッシュは生後10ヶ月くらいから繁殖活動が出来ると言われています。
目の周りに赤くなっている生体は成熟をしていると判断でき、飼育環境が良ければ産卵をします。
大きさ2㎜ほどの楕円形で、一度に100~300個の卵を産み、約3日で孵化します。
メスだけでも産卵をすることがあるので、驚かれる方もいるかもしれませんね。
ただし、この場合の卵は無精卵なので孵化はしません。
無精卵は放置すると腐り始めて水を汚すことになるので、なるべく早く取り除くようにしましょう。
有精卵の場合は産み付けられた卵の色が半透明なので、よく観察して見極めましょう。
エンゼルフィッシュが産卵するかも?
エンゼルフィッシュは、ペアを作り産卵するところまでは普段の水槽で見られます。
ペアが出来ていてメスのお腹が膨らんでいるように見えたら、産卵の時期が近いはずです。
もし混泳させている場合は、せっかく産んだ卵や小さな稚魚が他の魚などに食べられるリスクがあるため、そのままの水槽で繁殖を行うのは一般に不可能です。
まず繁殖が起きそうな段階で、ペアを繁殖用水槽に移すか、ペア以外の他の魚達を別の水槽に移動させて隔離しましょう。
繁殖用水槽の準備
繁殖用には飼育用の水槽とは別に配慮する準備があります。
ライトを設置し、24時間点灯し続ける
エンゼルフィッシュの親はとても神経質になっています。
暗くなると不安になって、せっかく産んだ卵や稚魚をすべて食べてしまうことがあるため、必ず設置して明るくしましょう。
吸水フィルターを変更
フィルターは小さな稚魚を吸い込まないスポンジ型などにします。
産んだ卵を見つけたら
卵の色が白いままの場合は、受精が上手くいかなかず無精卵であると考えられます。
水槽内の水流が早すぎたり、ペアの生体が成熟していない場合に良くある現象です。
透明な卵であれば有精卵と考えて良いでしょう。
卵のある水槽は24時間常時点灯します。
電気を消すと親が不安になり、卵や小さな稚魚を食べてしまいます。
口に入らなくなるまで常時明るくしましょう。
すでに卵が岩や水草などに付着しており人為的に移動可能なときはそれらとペアを繁殖用水槽に移動させます。
また、そもそも水槽内にペア以外の生物を飼っていないときはガラス面等に産卵が起きたらそのままでも大丈夫です。
ただしいずれは稚魚たちが育ってくるので放置だと過密状態となります。
ペアあるいは他魚の移動がどうしてもできない場合では残念ながら実際の繁殖は見送ることになります。
産んだ卵のお世話
エンゼルフィッシュは親が稚魚を育てる習性があります。
親はヒレで卵に水流を送るなどします。
産卵前後は大きな音を立てるのはやめましょう。
ライトも絶対に消してはいけません。
卵は2~3日、長くとも5日で孵化します。
生まれた稚魚のお世話も親がするので、生まれてから1か月くらいは同じ水槽で飼育をすると良いでしょう。
エンゼルフィッシュの産卵周期
エンゼルフィッシュの親は稚魚が同じ水槽にいる間は産卵しませんが、隔離して別水槽になると1週間くらいで再び産卵をします。
ただし、300個の卵全てが孵化すると、水槽内は稚魚でいっぱいになります。
産卵に慣れてくると稚魚の飼育も上達して、水槽内が窮屈になります。
エンゼルフィッシュは縄張り争いや餌の取り合いなどで、喧嘩が起きる熱帯魚です。
繁殖させる場合は、孵化した稚魚の成長後のことも考慮して飼育するようにしましょう。
エンゼルフィッシュの卵【まとめ】
エンゼルフィッシュの卵に注目して、気になる情報を調べてみました。
産んだ卵を親がお世話するなど、ぜひ飼育して見てみたいものです。
飼育する水槽をエンゼルフィッシュが快適に過ごせるようにしたら、そんな感動シーンに出会えるかもしれませんね。