メダカはメスだけで卵を産むのか?メダカのオスとメス、産卵について解説!

メダカを繁殖したい人がお店でメダカを購入する際、当然オスとメス両方を買いたいと思われるでしょう。

しかし、実際買って来た袋の中に入っていたのはオスだけ、あるいはメスだけだった!

なんて経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。


そもそもメダカはメスだけでも卵を産むのか?という疑問を持たれている人もいるかもしれません。

今回は、メダカがメスだけで卵を産むことができるのか、それと併せてオスとメスの違いについても解説します。

メダカのオスとメスの違い

まずはメダカのオスとメスの違いについて解説します。

見た目で大きく違う点は下記3つです。

・体形
・背びれ
・尻びれ

*体形

オスは細長くスリムな体形をしています。

対してメスは、お腹がぷっくりと膨れており、全体的に丸みがあります。

*背びれ

オスの背びれには切り込みのようなものがあります。

対してメスの背びれにはこの切り込みがありません。

*尻びれ

オスの尻びれは大きく四角い形をしています。

対してメスの尻びれはオスに比べ小さく、尾に向けてだんだん細くなっています。

メダカはオスだけ、メスだけで販売されている?

お店に販売されているメダカは、基本的にはオスメス混同で販売されていることがほとんどです。

知らずに店員さんに任せて購入すると、オスだけだったり、メスだけだったりしてしまうことがあります。

そのため、前述のオスメスの違いを見分けて、欲しい性別の個体を選別して購入するようにしましょう。

メダカはメスだけでも卵を産むのか?

結論、メダカはメスだけでは卵を産むことはできません。

メスが卵を産むには、やはりオスの存在が必要不可欠になります。

*メスは抱卵する

繁殖期になると、メスはお腹の中に卵を宿します。

抱卵と呼ばれる現象ですが、ここで宿している卵はまだ無精卵です。

メダカは、メスだけでは卵を産むことはできませんが、メスだけでも卵を宿すことはできるのです。

*オスからの交尾による刺激を受けて産卵する

抱卵しているメスに、オスが求愛、交尾をします。

メダカの交尾は、メスの側面にオスがすり寄って泳ぎ、オスがヒレを小刻みに揺らしてメスを刺激します。

このオスからの交尾の刺激によって、メスは抱卵した卵を産卵します。

ただし、オスとメスの相性によっては、産卵に至らないこともあります。

メスのお腹の中の無精卵が外に出ただけなので、ここで産卵された卵もまだ無精卵です。

*産卵された卵にオスが精子を振りまく

交尾によって産卵された卵にオスが精子を振りまくことで、はじめて無精卵から受精卵となります。

この受精卵からメダカの稚魚が産まれます。

メダカはメスだけを飼うのは危険!

前述の通り、メダカのメスはオスの存在がなくては卵を産めません。

しかし、オスがいなくてもメスは抱卵でお腹に卵を溜め続け、やがてお腹がパンパンに膨れてしまいます。

この状態は過抱卵といって、メスにとって非常に危険な状態です。

最終的にはお腹が破裂して死んでしまうことになります。

そのため、オスからの交尾による刺激で産卵させてあげる必要があり、メスのみでの飼育は大変危険です。

もしもメスのメダカが過抱卵になってしまったら、すぐにオスを入れてあげてください。

相性が悪い場合は、他のオスと入れ替えましょう。

メダカはメスだけで卵を産むのか?【まとめ】

今回は、メダカがメスだけで卵を産むのか、オスとメスの違いなどについて解説させていただきました。

メダカのメスは、オスがいないと卵を産めないだけでなく、卵を産めないがために死んでしまいます。

そのため、水槽内にメスだけしかいない、ということがないようにオスと一緒に飼育してあげてください。

お店に販売されているメダカを購入する際は、オスとメスの違いを頭に入れて、個体を選別するようにしましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。