浮き草はメダカと相性がよく、水槽の雰囲気を調和し観賞性を上げてくれる水草ですよね。
しかし、気づいたら浮き草が増えすぎて、水面をびっしり覆っていて観賞性もなにもない状態に…。
メダカに悪影響を及ぼさないか心配…。
そんな増えすぎた浮き草に頭を悩まされる方は多いと思います。
今回は、メダカ水槽の浮き草が増えすぎてしまうことのデメリットと、浮き草が増えすぎる原因と対策について解説します。
Contents
メダカ水槽における浮き草のメリットとデメリット
本来浮き草は、水面に浮かぶ水草として様々なメリットがある反面、成長力が高く増えすぎてしまいデメリットも多く招いてしまいます。
*浮き草のメリット
・光合成により酸素を供給してくれる
・メダカに有害な物質を養分として吸収する
・メダカの隠れ場所・産卵床になる
・水面に浮かんでいるのでメンテナンスがしやすい
*浮き草が増えすぎることでのデメリット
・光が遮られ底の水草が育たない
・メダカが光を浴びられず体調が悪くなる
・メダカが泳ぐスペースが狭くなる
・メダカが餌を見つけづらくなる
・水槽内が酸欠になる
やはり、増えすぎた浮き草はメダカの暮らす環境の妨げになってしまい、最悪の場合、メダカやその他の水草の死を招いてしまうこともあります。
次の項目で、浮き草が増えすぎる原因と対策について解説します。
浮き草が増えすぎる原因
*原因①過剰なまでの繁殖力
浮き草は水面に浮かぶ性質上、光合成を活発に行われ無性生殖で分裂していきます。
分裂した先でさらに分裂を繰り返していくので、ネズミ算式に増えていきます。
特別な世話が必要ないことも要因のひとつと言えます。
*原因②浮き草の手入れ不足
前述の通り、その繁殖力によって僅かな期間で増殖していきます。
そのため、放っておくと増えすぎてすぐに水面を覆ってしまいます。
日頃から観察と浮き草の手入れをしていないと、このような事態を招いてしまいます。
*原因③外から勝手に入り込んでくる
身に覚えのない小さなクローバーのような浮き草が浮いている場合、それはアオウキクサという浮き草です。
例にもれず繁殖力が非常に高く、厄介なのはどこからともなく外から勝手に入り込んでくることです。
屋外飼育だと、風や動物に運ばれて水槽に入ってきやすいです。
屋内飼育であれば、屋外飼育よりは被害は少ないですが、服などの体のどこかに付着したものが水槽に入り込んでしまうケースもあります。
浮き草が増えすぎる際の対策
*対策① こまめな水草の間引き
日頃からこまめに浮き草を間引くことをしていきましょう。
とはいえ、間引きすぎは浮き草の利点をなくしてしまいます。
目安として、浮き草が水面の1/3を覆う程度になるよう間引き、水槽の底まで光が当たるようにしましょう。
*対策② 水面に堤防を作る
浮き草が広がらないように、固定された紐などを水面に張り、物理的に増殖を防ぐ方法も効果的です。
水面と紐との間に隙間ができてしまうと、そこから浮き草が広がっていってしまうので注意しましょう。
水槽掃除などの妨げにならないように、吸盤など脱着や位置調整が容易なもので紐を固定とよいでしょう。
*対策③ アオウキクサは網で残らず除去
勝手に入り込んできては爆発的に増えすぎてしまうアオウキクサに対しては、これが一番手っ取り早く確実です。
ひとつでも残すとまた増えていくので、徹底的に網で除去していきましょう。
大変ですがこればかりは根気の勝負です…。
定期的に水面を観察するのも忘れず、見つけ次第すぐに除去しましょう。
メダカ水槽の浮き草が増えすぎてしまう【まとめ】
増えすぎてしまう浮き草の原因や対策を解説しましたが、やはり浮き草の管理は大変です。
前述の通り、浮き草の増えすぎはメダカや他の水草によくないので、放置するわけにはいかないので、浮き草の観察・手入れを日課とする必要があります。
メダカたちの快適な暮らしためにも、浮き草を使用する際は油断大敵です。
屋内飼育だと自分の目が届きやすく、外から別種の浮き草が入ってくるリスクも少なくなり、管理もしやすくなりますので、そういった点で屋内飼育もおすすめですよ。
最後までご覧いただきありがとうございました。