夏祭りの金魚すくいなどでよくみかける和金ですが、オスメスの違いってわかりますか?
繁殖させたい時や名前をつけたい時に性別がわかった方が、和金の飼育がより楽しくなる事でしょう。
しかしホームセンターのペットコーナーの店員さんに聞いても小さいうちはわからないと言われ教えてくれない方が多いです。
そういう時に自分で性別での違いを把握し、オスメスの判断ができるよう見分け方を紹介・解説していきます。
Contents
和金のオスメスの見分け方!性別による違い
和金にかぎらず、金魚はぱっと見でオスメスの判断は難しいです。
ぱっと見ではわかりませんが、よく観察すると小さな違いに気づいてくるはずです。
観察すべき所は下記の5つです。
追星(おいぼし)、抱卵(ほうらん)、追尾(ついび)、総排泄腔(そうはいせつくう)、糞の太さ。
この5つのうち、追星・追尾・抱卵は繁殖期でないとわかりにくく、時期によっては判断できない事もあります。
また未成熟の個体、小さい個体もわかりにくいと感じる事もあるでしょう。
次は観察すべき所の特徴など詳しく解説していきます。
和金の観察すべき特徴
追星
オスにみられる特徴です。
繁殖期になるとオスのエラの部分に斑点模様が表れます。
メスにはないので一番わかりやすい見分け方で定番かもしれませんが、繁殖期にしかわからないというデメリットがあります。
また、病気の種類に白点病というものがあり、慣れていないと追星と白点病を間違えてしまう可能性がありますので注意してください。
抱卵
メスにみられる特徴です。
繁殖期になるとお腹の中に卵を抱えるので、お腹のあたりがふっくらしてきます。
触ると柔らかくなっているのでわかりやすいですが、手を冷やす(人の体温でやけどをする可能性がある為)、ストレスを与えるので長時間触らないという点に注意してください。
またお腹に卵があるという事は時期がくると卵を排出しますので、単体で飼育している場合はあたりまえですがメスだと確実に判断できます。
追尾
繁殖期になるとよく見られる行動です。
産卵を促すためにオスがメスを追いかける事を言います。
ただ、和金にかぎった事ではないですが、水槽の環境などのストレスなどで常に追いかけっこをしてしまう事もあるので、あくまでもオスメスの見分け方のちょっとした材料ととらえた方がいいかもしれません。
総排泄腔
簡単にいうと、お尻の穴の形です。
オスは細長く、メスは丸くなっているという違いがあります。
追星と同じく定番の見分け方ですが、たくさんの和金を見ている人でないとオスメスどっちかわからないかもしれません。
総排泄腔を確認するために触れる際には、抱卵している和金を触る時と同じく、手を冷やす、長時間触らないという所に注意してください。
糞の太さ
メスはオスより糞が太い傾向にあります。
和金の大きさなどの個体差でも太さなどは違ってくるので、追尾での見分け方と同じくオスメスでの見分け方のちょっとした材料ととらえた方がいいです。
和金のオスメスの見分ける時の注意点
追星・抱卵・追尾・総排泄腔・糞の太さと5つ紹介しましたが、未成熟の個体や小さい個体はわかりにくい場合があります。
また産卵期は3月上旬から6月頃くらいまでですので、産卵期にみられる追星・抱卵・追尾での判断は時期により性別の違いが表れないので判断できません。
ただし、水槽の中にヒーターを入れ繁殖期の水温(24度程度)にしている場合にかぎり、繁殖期以外でも違いがわかるかもしれません。
また、抱卵・総排泄腔を確認する場合は、上記でも書いてあるように触る際に注意してください。
人の手は和金よりも温かいのでやけどの恐れがあり弱らせてしまう、ストレスを与えてしまうとしっかり理解したうえで触れるようにしてください。
触れる際にゴム手袋などをするのもいいかもしれません。
和金のオスメスの見分け方【まとめ】
金魚すくいの和金やペットコーナーで販売されている和金は未成熟な個体、小さい個体がほとんどです。
よほどの和金のブリーダーでないとオスメスの見分け方はむずかしいかもしれませんね。
ホームセンターの店員さんではオスメスを教えてくれない場合が多いのには納得ができます。
和金は上手に飼育すると10cm以上の大きさになり、長ければ10年以上飼育できるそうです。
大きく育てると簡単にオスメスの見分けができるので、愛着をもって気長に飼育してみてはいかがでしょうか?
名前に関してはオスメスがわかってから名付ける、オスメスどちらでも対応できる名前にする方がいいかもしれません。