アクアリウムの水槽の苔対策として飼育することが多いヤマトヌマエビ。
その効果だけでなく、一生懸命苔を食べたり、水槽内を動く姿が可愛らしくて人気の生体です。
基本的には透明感のある青緑色の身体をしていますが、赤い身体のヤマトヌマエビを見かけることがあります。
どうして赤くなるのか?その原因と、見つけた時の対策について調べてみました。
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ヤマトヌマエビの身体の本来の色
ヤマトヌマエビの身体はオスもメスも同じように透明感のある青緑色です。
餌が水草や苔が中心のため、その餌の色が身体の色に現れるため、赤虫などを食べた時は数日赤い身体に変色したように見えることもあります。
またヤマトヌマエビは保護色を持っているため、環境に合わせて身体の色も変わることがあります。
水槽内の底の色が黒いと黒っぽくなったり、白いと白っぽくなったり。
何となく身体の色が違うということを見るのは、ヤマトヌマエビの健康観察として大切ですが、色が違っても元気であるということも良くあります。
脱皮をする前にも白っぽくなることがあるそうですよ。
ヤマトヌマエビが赤くなる理由とは?
ヤマトヌマエビの身体が変色すること自体は問題ないですが、体調が悪くなると透明感のある身体の色から、白く濁ったりします。
特に赤くなる場合は状態の確認を慎重に行う必要があります。
複数飼育していて一匹だけ赤いけど、他は赤くないから大丈夫!と油断をしていると全滅してしまう可能性もありますよ。
いくつか原因があることが分かりました。
水質の悪化
最も多い原因は水質が悪化していることです。
一般的にエビはきれいな水の中でしか生息できません。
水が汚れているということは、直接ヤマトヌマエビの身体に大きな負担をかけてしまい、赤くなるという現象が起きやすくなるのです。
水槽内の水をきれいに保つためには、水換えも必要ですが、水をきれいにしてくれるバクテリアが不可欠です。
魚やエビが食べ残した餌や糞のほか、死骸等が分解されると有毒のアンモニアが発生します。
水槽内に濾過バクテリアがよく繁殖していれば、有毒のアンモニアを毒性が低い硝酸塩に変えてくれるのです。
その水をきれいに濾過してくれるバクテリアを繁殖させるためには、水の中の酸素を大量に必要とします。
水槽の立ち上げ初期は、濾過バクテリアが十分でないため、生体数や餌の量を抑えたり、死んだ生体があればすぐに出したり、定期的に水換えをするなど、水槽の水に対して濾過が追い付くような環境にしましょう。
茶ごけが生えない水槽は生物濾過が上手く機能しているため、安心して飼育できる水槽になっていると判断できます。
水温が極端に高い
水温が30度以上の高温になると赤くなることがあります。
ヤマトヌマエビが水面近くまで上がってきて苦しそうにしている時は水温も確認してみましょう。
ヤマトヌマエビが変色したらどうなるの?
赤くなるのはヤマトヌマエビの身体の細胞が傷んでしまったということです。
残念ですが、一度赤く変色したヤマトヌマエビの身体は元には戻りません。
そのまま弱ってしまい、死んでしまうことも多いです。
変色させないために、日ごろからよく観察して健康チェックをしてあげましょう。
ヤマトヌマエビが赤くなる理由とは?【まとめ】
赤くなるヤマトヌマエビの原因についてご紹介しました。
アクアリウム水槽の中を青緑色の透明な姿で歩く姿は、涼しげできれいですよね。
その姿を保つためには適切な温度で、きれいな水を保つことが大切なことが分かりました。
水槽内の苔対策で飼育することの多いヤマトヌマエビですが、魚や貝よりも繊細な生き物であることを覚えておきましょう。
元気に暮らせる環境があれば、水槽内で長くその姿を楽しませてくれるはずです!!