甲斐犬と聞くと、力強いイメージ、獰猛なイメージを持つ人もいらっしゃるでしょう。
猟犬として育てられてきたルーツを持つため、家でペットとして飼うには、難しいと感じるかもしれません。
しかし、飼う上で気を付けるべきことを抑えていれば、甲斐犬があなたの心強い味方になってくれます。
私は、メスとオスの甲斐犬を飼った経験があります。
ここでは、我が家の甲斐犬のエピソードを基に、甲斐犬の強さ(力強さ・気の強さなど)を、ご紹介します。
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甲斐犬ってそもそもどんな犬?
甲斐犬は、甲斐地方(今の山梨県)の山岳地帯を原産とし、猟犬として狩猟で用いられてきました。
大きさは、中型犬に分類され、体重は13〜18kgとされていますが、大きいもので27kgまで成長するものもいます。
毛色は、赤虎と黒虎の2種類あり、赤虎は薄い黒色の合間にクリーム色や赤茶色が混じったような体色で、黒虎は文字通り真黒な毛色をしています。
うちでは、現在赤虎のオスを飼っていますが、「オオカミみたい」と言われたことが何度かあります。
慣れてない人からは、怖い・いかついという印象を持たれがちです。
甲斐犬って力強いの?
※リードを引っ張る力は無限大!?
きちんとしつけられている場合は、散歩でも飼い主のペースに合わせて歩くでしょう。
しかし、私の場合はいつも犬に引っ張られるように歩いています。
体重25.5kgの犬に引っ張られるので、ものすごい勢いです。
せめて自分のペースで歩けるように、常に力を込めてリードを進行方向と逆向きに引っ張って、何とか均衡を保っている状態です。
散歩が終わるころには、利き手が若干筋肉痛になることもありました。
散歩ですれ違うおばさんに、「お姉ちゃんが散歩されてるみたいね。」と言われた事もあります(笑)。
しっかりしつけをしていないと、なかなか力強く引っ張られてしまうので、注意が必要かもしれません。
※鎖や首輪・胴輪を引きちぎる!?
成長するにつれて力強くなり、実は、何度か鎖やリード、首輪、胴輪までも引きちぎったり、噛みちぎったりして、脱走したことがあります。
胴輪に至っては、何度買い替えたことか…。
今の鎖は、公園にあるブランコの鎖のような金属の輪っかが連なったものを使っています。
噛みちぎることはなくなりましたが、鎖の先端を地面に埋め込んでいる杭ごと抜けてしまったことがあります。
イタチなどの小動物が庭に入り込んだときに、猛烈に吠えだして、鎖を思いっきり引っ張った結果抜けてしまいました。
飼うときは、注意が必要ですね!
甲斐犬って気が強い!?
※動物に立ち向かっていく甲斐犬
力が強いのは伝わったかと思いますが、気も強いです。
庭に、アライグマのような動物が入り込んできたことがありました。
鎖からリードにつなぎかえて追わせると、一目散に向かっていき、吠え続けて追っ払うことに成功しました。
また、メスの甲斐犬を飼っていたころ、畑の作物を狙ったサルが大群で押し寄せてきました。
激しく吠えて反応したので、放すと、サルを追いかけて野山に勢いよく入っていきました。
自分の身体よりも大きいサルを追いかけ、たった一匹で立ち向かって行く姿に、気の強さを感じました。
他の犬と喧嘩をしたらどうなるの!?
ドッグランで放しているとき、うちの犬は全然ほかの犬に興味を示さないですが、ちょっかいをかけられると、たまにウゥーとうなって威嚇することがあります。
自分より体格の大きな犬でも、物怖じせずに立ち向かっていきます。
自分から喧嘩を仕掛けにいくことはほとんどないですが、馬乗りになられたり、相手から仕掛けられたりすると、負けじと闘う姿勢を見せます。
犬バカながら、いい根性をしているなと思います。
飼っていて危険だと感じることはあるの!?
あまり危険を感じることはないですが、うちの犬は大きく育ってしまった分、飛びつくと大人のお腹あたりまでの高さになります。
小学校低学年の子どもにじゃれついて飛びかかったときは、驚かせて倒してしまいました。
小さい子どもに飛びかかると、重さに耐え切れず後ろに倒れこんでしまう場合もあるので、危険だと思います。
飛びかかられないようにうまく距離をとったり、飛びかかりそうな時は近づかないなど、コツをつかめると、小さな子でも十分懐いて危険に感じることはないと思います。
甲斐犬は強いの?【まとめ】
いかがでしたか。甲斐犬の強さや魅力が少しでも伝わったでしょうか。
甲斐犬の強さ
・散歩ではしつけをしていないと力強く引っ張られ、大人の女性の力では止められないほど強い
・リードや胴輪を力任せに嚙み切ったりちぎったりすることがある
・野生動物にも負けじと立ち向かっていく
・ほかの犬に喧嘩を仕掛けられると、物怖じせずに立ち向かう
・飛びかかると、1mを超え、子どもには危険
甲斐犬は力強く、勇敢で、とても頼もしいと、日々感じます。
怖いという印象を持たれがちですが、人には懐きやすいので、強さとのギャップにもやられそうです。
この記事を読んで、甲斐犬の強さに少しでも興味を持っていただけたらうれしいです。