ウチのダックスは抱っこしても、嫌がって暴れてしまう、咬もうとする。
ウチの子は抱っこが苦手みたい。
そんな飼い主さんのお悩みを耳にする事があります。
ここでは、ダックスの抱っこの必要性と抱っこを嫌がる理由、正しい抱っこの仕方やコツを解説していきます。
ダックスが抱っこを嫌がる理由
実は、8割の犬が抱っこやハグ(抱きしめられる行為)が好きではない、との統計が出ています。
カナダのコレン博士が行った調査によるものですが、抱っこやハグをされた時にストレスや不安を感じている犬が大半だと言う事です。
しかし、日常生活をしていく中で、必ず抱っこしなければいけない場面は出て来ます。
特に小型犬の場合は、身を守る上でも抱っこは必須になる場合があります。
例えば、病院へ連れて行った時、車やトリミングテーブルなど何かに乗せる時などです。
いざと言う時に、愛犬が抱っこを嫌がらないようにしておく必要があるのですが、なぜ嫌がるのか、嫌がるようになったのか、理由を3つほど上げてみます。
*不安になるような抱き方をされている
*抱っこに慣れていない
抱っこを嫌がる理由としては、この3つが多いと思います。
愛犬が抱っこを嫌がらないよう、正しい抱っこの仕方を身に付け、根気よく慣らしていきましょう。
ダックスの正しい抱っこの仕方について
身体の長いダックスの中には、意外にも立て抱っこが好きな子がけっこういます。
しっかり背中とお尻を支え、尚且つ首輪を持つなどしておけば特に問題ではありませんが、体型からしてやはりベストな抱き方とは言えません。
一番ダックスの体型にあった抱っこの仕方は、犬の外側横腹に沿ってに片手を差し入れ犬の前足後ろから手の平で胸の辺りまでを支えます。
この時、脇を締めてしっかり犬のお尻辺りを固定させます。
もう片方の手は、ダックスの首を支えて、首輪に指を入れておきます。
この時の抱っこのコツとして、胸の辺りで支えた方の手でダックスの首輪に指を引っ掛けるようにすると、動いた時に落下する事故も防げます。
また外側の腕は、身体に添わせながら出来るだけ脇を締めましょう。
これは、自分の身体とダックスとの間に、出来るだけ隙間が出来ないように密着させるためです。
カニンヘン・ダックスやミニチュア・ダックスは、この方法で抱っこしましょう。
スタンダード・ダックスの場合は、少し身体が大きいので同じ方法は取りにくいと思われます。
この場合は、身体の肩から首辺りを手の平でしっかり支えます。
もう片方の手は、お尻周りを支えます。
この時のコツは、身体が大きい子は持ち上げる時に飼い主さんの腰に負担が掛かるので、少し高い位置に犬を乗せてから抱っこすると楽になります。
ダックスの抱っこは、何より背中に負担が掛からない事と、お尻を支えてあげる事です。
ダックスの抱っこでやってはいけない行為
身体が長く、下半身に負担が掛かりやすいダックスの体型は、他の犬種以上に気を使わなければいけないポイントがあります。
ダックスにとって、これはNG!と言うのをあげておきますね。
*仰向けで抱っこ=人間の赤ちゃんの様な抱っこですが、身体が湾曲する事で腰に負担が掛かります
足がぶらぶらする体制はどんな犬にもNGですが、特にダックスには負担が大き過ぎます。
ダックスと抱っこ紐
人の赤ちゃんを前抱きにする時に使う抱っこ紐。
近年、犬用の抱っこ紐も良く見掛けるようになりました。
犬用の場合は、幅広の袋状の布の中にすっぽりと身体全体を入れるタイプの、スリングと呼ばれる物が主流です。
スリングは、人の赤ちゃん用も犬用も構造は同じで、抱っこ紐のように足がぶらぶらするタイプではなく、肩から斜め掛けにして使用します。
犬用の場合は、ドッグスリングと呼ばれる事が多いようです。
小型犬を飼われている方のほとんどが、抱っこ紐タイプよりスリングの方が認知度は高いのではないでしょうか。
スリングは、ケージに入れるより愛犬の様子がつぶさにわかって便利なのですが、身体の長いダックスにスリングを使用すると、どうしても身体が縦に近い斜めに傾き背骨から腰が安定しません。
ダックスにスリングを使用する際は、出来るだけ片手はスリングに添えて身体を安定させてあげましょう。
特にスリングの下から手を添えて支えてあげると、スリング内の犬の身体が安定するので、犬の不安も解消されます。
ダックスの抱っこの仕方【まとめ】
ダックスの正しい抱き方や、そのコツについて解説してきました。
人と犬が共に生活していれば、たとえ犬が抱っこを嫌がろうと、抱っこしなければいけない場面も出て来ます。
抱っこに慣らすと言う事は、時には犬の負担を軽減してあげる事にも繋がります。
ダックスと言う愛すべき犬をパートナー選んだら、小さい内から抱かれる事に慣らしましょう。
抱っこされる事に慣れたら、犬の気持ちと安全を最優先に抱っこしてあげてください。
犬が飼い主さんに抱っこされる事で、飼い主さんとの絆がより深くなる事を願っています。