リクガメとウミガメのそれぞれの最初のイメージと言えば、リクガメは乾燥した陸に住んでいてウミガメは海の中に住んでいるイメージ、と答える人がほとんどだと思います。
リクガメとウミガメには同じカメでもたくさんの違いがあります。
一般的なリクガメとウミガメの生態の違いや見分け方について調べてみました。
リクガメとウミガメの違いととは?
甲羅の形の違いについて
リクガメの甲羅は丸くドームのような形で盛り上がった感じのカーブになってます。
ウミガメの甲羅は平べったくてカーブも緩やかです。
リクガメの甲羅は敵などから身を守るためにドームのような形になったと言われています。
一方ウミガメの甲羅が平べったく流線形なのは、素早く泳ぐために水の抵抗を無くすようにそのような形になったと言われています。
リクガメとウミガメの違いは甲羅の形だけでも大きな違いですね。
うちがリクガメを飼う理由のひとつに、甲羅が丸くドーム状の形であるのがとてもかわいいからだったことを思い出しました。
人間から見たらかわいいなと思う甲羅の形にはそんな理由があったんですね。
リクガメとウミガメの手足の違いについて
リクガメとウミガメの違いですぐに思いつくのは手足の違いではないでしょうか?
リクガメの手足は丈夫で太く爪が生えています。
これは重い体を支えて硬い地面を歩いたり穴を掘ったり岩場を登ったりするためです。
また手足の皮膚も厚くさらに厚い鱗に覆われています。
ウミガメの手足は泳ぐためにヒレの形になっています。
実はウミガメのヒレにも指の骨はあるそうですよ。
ウミガメの前足は敵から襲われても素早く泳げることができるように船のオールのような形をしています。
このようにリクガメとウミガメの違いは手足を見るとはっきりわかります。
以前海岸で死んでいるカメを見たことあるのですが、どう見ても手足がウミガメではなくて、川も近くにあったので水棲のカメだろうと判断したことがあります。
ウミガメの手足は特徴的だと思います。
リクガメだけ手足を甲羅の中にしまえる
リクガメとウミガメの違いで大きな違いがもうひとつあります。
リクガメは敵から襲われた時など手足や頭や尾を引っ込めて甲羅の中にしまうことができますが、ウミガメは手足などを甲羅の中にしまうことができません。
これも大きな違いですね。
リクガメは逃げる代わりに攻撃から身を守るスタイルで、ウミガメは素早く動いて逃げるスタイルなんですね。
食べ物の違い
食べ物にも違いがあります。
リクガメは野草や野菜中心の草食系ですが、ウミガメは海藻やカニやエビやクラゲなどを食べる雑食系です。
産卵の違い
産卵にも違いがあります。
リクガメは一回に5個ほど産みますが、ウミガメは一回に30個ほどの卵を3回に分けて産むそうです。
リクガメとウミガメの違い【まとめ】
リクガメとウミガメの違いはわかりましたでしょうか?
調べてみると同じカメという名前でも全く違う生態だということがわかりました。
どちらが先に存在していたのかはまだはっきりとわかっていませんが、陸生のカメが生存競争を避けるために住む場所を海にして順応していきウミガメとなったという説が有力だそうです。
私はリクガメを飼い始めてからリクガメはもちろんですが、ウミガメ水棲のイシガメやクサガメにも興味が出てとてもかわいいなと思うようになりました。
水族館に行ったら必ずウミガメコーナーでゆっくり観察してしまいます。
リクガメと同じようにずっと見ていられる生き物ですし、平和で穏やかな気分になりますよね。
以前近くの海岸でウミガメの産卵があり、毎日のように行きウミガメの赤ちゃんが出てくるのを待ったことがあります。
暗い夜でした。
穴からたくさんのウミガメの赤ちゃんが出てきて、みんな海に向かって一生懸命で、とても感動しながらたくさん応援して波打ち際まで見送ったのを覚えています。
カメが好きな方ならリクガメもウミガメも水棲のイシガメやクサガメなども好きな方が多いのではないでしょうか?
カメにもたくさんの種類があってその生態も様々です。
違いを調べてみるのもおもしろいですよ!
最後まで読んで頂きありがとうございました。