湿度は雨季が活発になるため、50~70%の少し高めで維持してあげるようにしましょう。
保温の方法には保温球、爬虫類用ヒーター、エアコンなどの方法がありますが、夏や冬には1つの方法では温度が上がりすぎたり、低すぎたりするので、特に冬はエアコンとの併用をおすすめします。
温度や湿度が足りないとボールパイソンが体調を崩したり、消化不良、脱皮不全などを起こし最悪の場合壊死や死んでしまうことがあるので注意しましょう。
Contents
ボールパイソンの温度と湿度は?
ボールパイソンなどの爬虫類は変温動物に当たるので自分で体温を調整することができません。
そのため、温度や湿度はボールパイソン飼育の肝と言っても良いほど大切なことになります。
ボールパイソンは元々アフリカ大陸中部から西武にかけて広く生息しています。
生息地の温度は1番寒い時でも最低気温が17℃、最高気温は35℃と暖かい場所になり、寒気と雨季があります。
そのため、飼育環境もなるべく自然に近づけてあげると良いでしょう。
飼育環境下では温度は25℃~30℃に設定してあげましょう。
また、ケージ内に温度勾配を付けてあげることでボールパイソン自身が好みの温度の場所を選べるようになります。
飼っているボールパイソンはベビーの場合は29~32℃の高めの温度に設定することでトラ物を防ぐことが出来ます。
ボールパイソンは雨季に活発に活動しますので、湿度も50%~70%の間に保ってあげるようにしましょう。
ボールパイソン飼育で温度・湿度の管理方法は冬と夏では違う?
ボールパイソンなどの爬虫類を飼育する場合、保温にはいくつかの方法があります。
各方法とメリットとデメリットについて簡単に説明していきます。
保温球
・電球が切れた場合に光らなくなるので分かりやすい
・爬虫類用ケージでないと設置が難しい
・保温球にボールパイソンが巻き付くとヤケドしてしまうのでカバーを付ける必要がある
・真冬は保温球1つでは足りない可能性あり
爬虫類用ヒーター
・保温級よりは価格が高いが、保温性はある
・ケージ上部に設置するため、金網などが必要
・トラブルで点いていなかった場合、光などが出ないので分かりにくい
エアコン
・電気代が1番かかる
・リビングなどで飼育している場合、飼い主は暑い可能性あり
・夏の温度管理も容易
ボールパイソンは比較的高い温度での飼育が必要ですが、あまりに暑すぎても脱水を起こしたり、ケージ内で蒸し焼きになってしまう可能性があります。
そのため、夏は基本的にはどの地域にお住まいだとしても、エアコン管理が必要になるかと思います。
冬の場合は1つの保温設備でも温度が足らない場合がありますので、冬もエアコンを使うことを想定しておく方がよいかと思います。
また、ケージや棚ごとスタイロフォームという断熱材で囲い、簡易温室を作る飼い主さんが多いようです。
スタイロフォームはホームセンターで安価で売られていますし、お店によっては1カット数10円でカットしてくれるお店もあるようです。
湿度管理については様々な方法がありますが、大きめの水入れを入れて置き、1日に数回ケージ内に霧吹きをするようにしましょう。
温度や湿度が低いとどうなる?
飼育する温度や湿度が低すぎる場合、どうなるのかをご説明しておきます。
体調不良
前述したとおり爬虫類は変温動物です。
そのため、飼育温度が足りないと体調を崩し、最悪の場合死んでしまう恐れもあります。
必ずケージ内に温度計を置いてチェックするようにしましょう。
消化不良
温度が足らないと内臓がうまく機能せず、消化不良を起こしてしまうことがあります。
保温設備の他にパネルヒーターを設置して、消化不良を防ぐようにしましょう。
パネルヒーターにはケージ内温度を上げることは基本的にできませんので、季節問わず設置しておくと安心です。
脱皮不全
ボールパイソンの脱皮は剥がれていくというより脱ぐという感覚でスルスルと脱皮していきます。
湿度が足りないとうまく脱ぐことが出来ず、脱皮不全を起こしてしまうことがあります。
脱皮不全を起こしたまま放っておくとその部分が壊死してしまうので、脱皮不全を見つけた場合にはぬるめのお湯で皮をふやかしてから優しく取ってあげるようにしましょう。
まとめ
爬虫類飼育においては肝と呼ばれるほど大切な温度管理ですが、様々な方法があります。
エアコン管理が1番確実で安心な方法であるとは思いますので、夏・冬はエアコン管理が必須になると思っておいた方が良いと思います。
筆者は保温球+夏・冬はエアコン管理でやっていますが、リビングダイニング・付けっぱなし・1人暮らしでオール電化ではない環境で10000~15000円程度に収まっています。
住んでいる地方にもよると思いますが、飼っている個体の命に係わることなので、いろいろな方法を試してみて下さいね。