ベタは多くの熱帯魚の中でも、鮮やかなひれと飼いやすさで人気です。
水の汚れや酸欠に強く、コップのような小さな容器でも飼えるといわれています。
そんな飼いやすいですが、「なかなか餌を食べない」という相談を受けることがあります。
今回は、ベタがご飯を食べない場合についてその原因や対策方法を解説します。
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ベタ飼育のポイント
飼っているベタが餌を食べないのにはそれなりの理由があるはずですが、まずはベタの正しい飼い方について確認しましょう。
「コップで飼える」とも言われ、実際にショップではコップや金魚鉢などで販売されていることもあります。
ただし、これはショップならではの方法で、自分で飼う場合にはおススメしません。
ショップの多くは室内が飼育に適した温度に保たれ、他の大きな水槽から状態のいい水を移すことができるからです。
また、在庫している他のベタと交代でコップに入れていることもあります。
家でちゃんとベタを飼うなら、できれば30センチ程度の水槽を用意し、フィルターとヒーターをつけましょう。
要するに、普通の熱帯魚を飼うときと同じセッティングで飼育すれば、ベタも健康に暮らすことができます。
また、ベタは基本的に水面付近にいる魚で、野生下では水面に落ちた虫などを食べています。あ
まり激しく泳ぎ回ることはなく、運動量の少ない魚です。
ベタがご飯を食べない原因と対策方法は?
飼育環境が悪い
いくらベタが丈夫だとはいっても、良くない環境で飼われているベタは食欲が落ちてしまいます。
よくあるのは、水温が低すぎる場合です。
小さな容器で飼っている場合、ヒーターを設置することができません。
このため、容器内の水温が室温任せになってしまい、ベタの適温からずれてしまうのです。
特に、水温が低い場合は食欲が落ち、ご飯に興味を示さなくなったり、口にしたものを吐き出したりします。
この状態が続くと病気になることもあり得るので、早急に飼育環境を見直しましょう。
すでに満腹になっている
ベタは小型魚の中ではわりと大きな体の持ち主で、イメージとしてはブラックモーリーと同じくらいの体格をもちますが、食べる量はブラックモーリーよりかなり少ない印象を受けます。
その理由は、ベタがそもそもあまり動かず、活発でない魚だからです。
動かないために運動量が少なく、お腹もすかない、ということになります。
さらに、小型水槽で飼われていればなおさらです。
こういった飼われ方をしているベタに毎日ご飯をあげても、前回あげたご飯が胃の中に残っていて、満腹感が続き、あまり反応しなくなってしまいます。
ベタのご飯は数日おきに、まだ欲しがるくらいで止めておくのが基本です。
反応しないにも関わらずご飯をあげると、残したご飯が水質を悪化させてしまいます。
ご飯に飽きてしまった、気に入らないものをあげている
ベタは元来、肉食傾向の強い雑食性で、何でもよく食べる魚ですが、偏食する個体もみられます。
また、先に紹介した通り、ベタは浮いている小さなものを食べるように体ができています。
このため、沈むタイプのご飯や、タブレットタイプなど大きなご飯は食べにくく、あまり食が進まないことがあります。
食べやすく、嗜好性が高くて栄養の豊富なご飯なら偏食しても与え続けて問題ありません。
おススメなのは、ベタ専用に開発されたご飯です。
水面に浮き、ベタの口に合わせた小粒タイプで、ベタのことを考えて栄養バランスもとられているので、安心して与えることができます。
まとめ
ベタがご飯を食べない場合、大きく分けて3つの原因が考えられます。
・ご飯のあげ方に問題がある場合
・あげているご飯に問題がある場合
自分が飼っているベタの様子をみて、どの原因があてはまるのか探ってみましょう。