オトシンクルスが動かない!?原因と対策は?

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オトシンクルスは、水槽のコケ取り役として古くから有名な熱帯魚です。

大きさの割にコケ取り能力が高いことで知られていて、その能力に期待して自分の水槽に導入する方も多いと思います。

一方で、入れたはいいもののぜんぜん動かない、コケを食べない、いつの間にかいなくなった、という声もよく聞かれます。

今回は、オトシンクルスが動かない原因と対策について御紹介します。

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目次

オトシンクルスが動かない原因と対策

原因①導入直後で警戒している

いくらコケ取り能力に優れたオトシンクルスでも、水槽に入れた直後からフルパワーでコケを食べるわけではありません。

基本的には夜行性の臆病な魚なので、水槽に入れた直後は物陰に隠れたまま出てこなくなることもあります。

こんなときは、オトシンクルスが落ち着くまでしばらくそうっとしておきましょう。

じきに環境に慣れれば、明るくてもガラス面や水草の表面に張り付いてコケを食べるようになります。

原因②水槽内の環境に慣れてきた

原因①と矛盾するようですが、これはオトシンクルスの性格や個性による違いです。

水槽に導入した直後は、落ち着かずいろいろなところにせわしなく移動を繰り返すこともあります。

この様子が、初めからフルパワーでコケを食べているように見える場合があるのです。

実際には、不慣れな環境に驚いてパニックを起こしているような状態なので、しばらくすると落ち着きを取り戻し、動いては休んでを繰り返すようになります。

この場合、何かの不具合で動きが悪くなっているのではなく、これが本来の姿だと思いましょう。

原因③水温が低い

オトシンクルスが熱帯魚であることを知っていれば驚く話なのですが、常温で飼育している金魚やメダカの水槽にオトシンクルスをいれようとする方がときどきいます。

温かい時期ならともかく、秋~春にかけての低水温では、オトシンクルスは動けなくなってしまいます。

特に、急に低温の水槽に入れると、まるで硬直したように水底で転がってしまうことさえあります。

最悪の場合、そのまま死んでしまうこともあるので、注意が必要です。

オトシンクルスを常温で飼育することはできないので、常温飼育している水槽には入れないようにしましょう。

ただし、金魚やメダカ自体と相性が悪いわけではないので、ヒーターなどで保温した水槽で金魚やメダカを飼っているのなら、オトシンクルスの導入は可能です。

原因④オトシンクルスが食べられるコケがない

これはあまり知られていないことですが、オトシンクルスには食べられるコケと食べられないコケがあります。

コケなら何でも食べるわけではないわけです。

オトシンクルスは主に、平面に薄く広がる茶色のコケや、細い緑色の意図が絡まったような糸状のコケ、濃い緑色をした丸いスポット状のコケを食べることができます。

太くて黒っぽいヒゲ状のコケや、濃い緑色でノリの佃煮のようなコケは食べません。

オトシンクルスが食べられないコケが発生した水槽にオトシンクルスを入れても、食べ物がないため積極的に食べる動作をしなくなってしまいます。

この場合、最終的にはオトシンクルスが餓死してしまいます。

「いつの間にかいなくなってしまった」といわれる原因のほとんどは、こういったエサ不足による餓死と思われます。

オトシンクルスを入れてから気付いても対処できないので、オトシンクルスを入れる前にコケの種類をよくみて検討しましょう。

原因⑤捕食性の魚と同居している

オトシンクルスは活発に泳ぎ回るタイプの魚ではなく、ガラス面に貼りついたり流木の隙間に入り込んだりとあまり魚らしくない行動をとるため、捕食性の魚の標的にされにくい一面があります。

それでも、一度狙われれば食べられてしまいますし、捕食魚のほうにその気がなくてもオトシンクルスが警戒して身動きがとれなくなることもあります。

オスカーやピラニアなど、他の魚を襲って食べるような種と同居させるのはやめておきましょう。

オトシンクルスが動かない!?原因と対策【まとめ】

オトシンクルスはコケ取り能力に優れた優秀なクリーナーフィッシュですが、万能ではありません。

オトシンクルスを入れようとしている水槽がオトシンクルスに適した環境になっているか、よく考えてから導入しましょう。

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