アカヒレ飼育に適した水温は?冬や夏でも常温でも大丈夫?

アカヒレは昔からよく知られた熱帯魚で、今でも根強い人気があります。

最近ではグラスのような小さな入れ物に入れられ、コッピーという名前で販売されることもあるようです。

でも、そんなに小さな容器では保温などできません。

アカヒレは常温でも飼えるのでしょうか。

今回は、アカヒレに適した水温についてご紹介します。

アカヒレは「熱帯魚」ではない?

「アカヒレは昔からよく知られた熱帯魚」と冒頭で書いてしまいましたが、実はアカヒレは、厳密には熱帯魚ではありません。

アカヒレの生息地は本来、中国の一部なのですが、中国は「熱帯」ではありません。

アカヒレが生息していた地域はやや平均気温が高いものの、日本と同じ「温帯」です。

そのため、南米や東南アジアに生息する熱帯魚とは、好む水温がやや異なります。

ただ、現在流通しているのは東南アジアでブリードされたアカヒレで、中国産の野生のアカヒレはまず流通しません。

残念ながら、中国のアカヒレは絶滅してしまった、という説が濃厚です。

このため、熱帯魚ショップで手に入るアカヒレは、熱帯魚として管理されたアカヒレ、ということになります。

アカヒレに適した水温は?

アカヒレに冬場の保温は必要?

前述の通り、ショップで買えるアカヒレは熱帯魚として温かい水で管理されたアカヒレで、ショップでもそのように扱われています。

基本的には、グッピーやネオンテトラを飼うときと同じように考え、保温したほうがいいでしょう。

ただし、本来もっているポテンシャルとして、低温にはかなりの耐性があると考えられます。

春から飼育を始め、秋冬と徐々に気温が下がっていけば、冬場でも保温なしで飼育することが可能です。

地域によっては、通年屋外飼育が可能な場合もあります。

保温した方がアカヒレにとってはいい環境だと思いますが、少なくとも室内であれば、常温での飼育が可能です。

もし、冬場にアカヒレを常温飼育するのなら、秋口など気温の下がり始めに注意しましょう。

水温が不安定になり、白点病が出やすくなります。アカヒレに限らず、高温や低温に強い魚であっても急激な変化には弱い場合がほとんどです。

温度が下がる場合も上がる場合も、なるべく緩やかな温度変化になるよう気を付けましょう。

アカヒレは夏場の高温に強い?

一般的に、温帯魚、特に日本産の淡水魚は高温に弱いケースがほとんどです。

では、アカヒレも例に漏れず高温に弱いのかというと、どうやら高温に対してもかなりの耐性をもっているようです。

すでに野生のアカヒレが絶滅してしまったので検証できないのですが、現地では日本のメダカと同じような生態だったと考えられます。

日本のメダカは、水耕地帯に分布し、水田で生活していて、夏場にお湯のようになった水中でもちゃんと生きています。

アカヒレも同様だったのではないかと思われます。

ただ、あくまで高温に強いというだけで、高温を好むわけでも、高温が適しているわけでもありません。

水温が高くなると、老廃物や食べ残した餌の腐敗が早く、水質が悪くなるのが早くなります。

水中の酸素も少なくなり、酸欠気味になりやすい環境となります。

部屋にエアコンをかけて室温ごと水温を下げるのが理想的ですが、水面にファンを使って風を送るだけでもかなり改善されます。

なるべく、極度の高温にならないよう注意してやりましょう。

また、アカヒレは平気でも、アカヒレと一緒に飼っている違う種の魚やエビ、水草は、アカヒレほど高温に強くない場合がほとんどです。

アカヒレだけを飼っているのなら構いませんが、アカヒレ以外のものを一緒に飼っているのなら、そちらにも注意が必要です。

アカヒレに適した水温【まとめ】

アカヒレは本来、温度に対して幅広い耐性をもち、非常に飼いやすい魚です。

ちょっとした配慮と工夫だけで、アカヒレの飼育に適した環境を作り出すことができます。

せっかく飼っているペットなので、ちょっとした気遣いを忘れないようにしましょう。

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