グッピーといえば、小さな体でひらひらと元気に泳ぎ回る姿が魅力ですよね。
メダカの仲間だということもあり、本来はとても活発な魚です。
そんな姿を期待して飼育を始めたのに、水槽の中でぐったりして動かなくなっていることがあります。
これは、何らかの不調を抱えているサインです。
今回は、グッピーの元気がない場合の原因と対策についてご紹介します。
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グッピーの元気がない!妊娠でぐったりすることはない?
グッピーの元気がない場合の原因についてご紹介する前に、妊娠との関係について触れておきましょう。
ときどき、グッピーは出産間近になると安静にするため水底でじっとしている、という意見をみることがあります。
確かに、大型個体で稚魚数が多い場合に、お腹が重すぎて動きが鈍くなっている個体を見ることはありますが、そういった例は稀です。
むしろ、泳ぎながらばらまくように出産するので、お腹をパンパンにしたままいつも通り泳ぎ回り、突然稚魚を出産するケースが
ほとんどです。
そのため、妊娠中だからじっとしている、というケースはほとんどないと考えていいでしょう。
グッピーの元気がない原因①温度が低い
グッピーに限りませんが、水温が適温よりも低いと底の方に沈んで動けなくなります。
魚は変温動物なので、水温が適温でないと動けなくなってしまうのです。
この場合、特定の個体だけでなく水槽内のすべての個体が同じようにぐったりしますので、見ていてすぐにわかると思います。
また、水槽のガラス面に触れれば、保温した状態よりも明らかに冷たいのですぐにわかるはずです。
もちろん、ヒーターなどを使わず常温で飼育していてもこのような状態になります。
ヒーターで保温しているはずなのにグッピーの元気がない場合、ヒーターやサーモスタットの故障を疑いましょう。
最近ではヒーターとサーモスタットが一体になっているオートヒーターが主流ですが、基本的にヒーターのほうが短命です。
長くても2年使えば故障の危険性があると考え、予備を用意するようにしましょう。
グッピーの元気がない原因②水質が合わない
これは、新しく導入してから1~2週間ほど経過したころに見られやすいケースです。
水槽の水質になじむことができず、無理をして元気に泳ぎ回っていたけれど、徐々に体調を崩して元気を失ってしまうことがあります。
理論上、同じタイミングで導入したすべての個体で同じ症状が起こる可能性がありますが、実際には個体差があります。
この場合、pHや硬度など、具体的にどの部分の水質が合わないのかわからないため、手の施しようがありません。
自力で立ち直ってくれるか、最悪の場合は死んでしまうこともあるでしょう。
ショップと自宅の水質が違う程度でここまでの状態にはなりませんが、海外から輸入した直後の個体だと、海外と日本の水質の差でショックを受けることが多いようです。
ショップに入荷してから少なくとも1週間以上経過した個体を購入するようにしましょう。
グッピーの元気がない原因③何らかの病気になっている
寄生虫や細菌感染など、何らかの病気にかかって体調を崩しているケースも考えられます。
一口に病気といっても何種類もありますが、いずれにしてもかかってしまった個体の体力が著しく削られ、普通に泳ぐこともままならない状態になります。
私たちが風邪をひくとぐったりしてしまうのと同じように、魚も動けなくなるのです。
かかった病気によって、水底で動けなくなってしまうこともあれば、水面付近から沈めなくなってしまうこともあります。
元気がない、という状態だけでは何の病気なのか特定できないので、まずは隔離してよく観察しましょう。
グッピーの元気がない?【まとめ】
他の熱帯魚の場合、他個体にいじめられて物陰に潜んでじっとしている、ということもあり得ますが、グッピーはほとんど喧嘩をしません。
先に述べた通り妊娠が影響していることも考えにくいので、もし元気をなくしてじっとしている様子が見られたら、ここで紹介したものを中心にトラブルの原因を探ってみましょう。