酸欠にも低温にも強く、丈夫で飼育しやすいことで有名なアカヒレですが、水槽内で繁殖できることは意外と知られていません。
非常に安くいつでも大量に売られているため、あえて自分で繁殖させる必要がない、というのが主な理由だと思います。
でも実は、生後数か月の間は体の側面に青いラインが走り、ネオンテトラのような美しさを見せてくれる魚なのです。
また、稚魚が小さいために育成が難しく、繁殖は簡単ではありません。
見方を変えれば、腕に覚えのある方が挑戦するにはもってこいだといえます。
今回は、アカヒレのオスとメスの見分けをはじめ、繁殖についてご紹介します。
Contents
アカヒレのオスとメスの見分け方
アカヒレのオスとメスの違い
アカヒレを繁殖させようと思ったら、まずはオスとメスを見分ける必要がありそうですよね。
実は、アカヒレのオスとメスの判別はかなり難しく、確実に判定する方法はありません。
性成熟に達したアカヒレのオスは、メスよりも赤みが強く、スマートな体形です。
反対に、メスは赤みが薄く、全体的にふっくらしています。
そうはいっても、これは両者を見比べてみてわかる特徴ですし、個体差もあります。
あくまで参考程度にとどめておきましょう。
複数で飼育すればオスとメスが入っている(だろう)
では、アカヒレの繁殖を狙う場合はどうすればいいかというと、単純に複数で飼育するしかありません。
あくまで確率の話ですが、複数で飼育すれば、その中にオスとメスが入っているだろう、と考えて飼育してみましょう。
幸い、アカヒレは繁殖を狙う場合でなくても複数で飼育するのが一般的です。
要するに、普通に飼育していればペアがそろっているはず、ということです。
アカヒレの繁殖のやりかた
水槽のレイアウトを繁殖用へ
アカヒレの繁殖にチャレンジする場合、水槽のレイアウトを繁殖用にしておきましょう。
といっても、特別なことは必要ありません。
あまり複雑なレイアウトはせず、ウィローモスを敷き詰めるように入れておくことです。
フィルターはスポンジフィルターを使用します。
また、最終的には産卵後にすべての成魚を移動させるので、別の水槽を必ず立ち上げておきます。
性成熟に達したアカヒレの様子を見ていると、特に発色がよく体つきのしっかりした個体が、ほかの個体を追い回していることがあります。
追いかけているのはオス
この、追いかけている個体はオスです。
そのオスが、別の個体にひれを目一杯広げて見せつけるような動作をすることがあります。
この、ひれを見せつけられているほうがメスで、この両者はペアになっている可能性があります。
メスをよく見てお腹が膨らんでいれば産卵間近なので、この両者以外の個体を別水槽に移しましょう。
やがて産卵が始まりますが、アカヒレは卵を水底にばらまくように産卵し、その卵の上にオスが精子をかける体外受精を行います。
オスとメスも別水槽へ
メスの産卵とオスが精子をかける様子が観察できたら、このオスとメスも別水槽に移しましょう。
これは、親魚が卵を食べてしまうためです。
順調にいけば、産卵から3日後くらいにはふ化が始まります。
アカヒレのオスメスの見分け方は?【まとめ】
いかがでしたか、今回はアカヒレのオスメスの見分け方についてご紹介していきました。
是非アカヒレの繁殖に挑戦してみてくださいね。