それなのに落ち着きがない、部屋を暗くしても寝ない、息が荒いような気がするという時は、注意が必要です。
ここでは、老犬の落ち着きがない、寝ない時と、息が荒い時に分けて原因や対策についてお話ししたいと思います。
早めの対処が必要になることもあるので、参考にしてみてくださいね。
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老犬の落ち着きがない・寝ない時
子犬や成犬なら、落ち着きがない、寝ない原因として、遊びたいとか、雷や花火などの嫌な音がするということも考えられます。
しかし体力が衰え聴力も弱まりつつある老犬は、通常ならたくさん眠って体力を温存し、大きな音にも反応しにくくなります。
そんな老犬が落ち着かない様子で眠れないという場合には、以下のような原因が考えられます。
認知症
私の周りでは、柴犬で認知症になった子がいます。
認知症になると、朝と夜の区別がつきにくくなり、真夜中でもフラフラと歩き出して、外に出ようとすることがあります。
足元がおぼつかないのに玄関のところまで行ってクルクル回るので、飼い主さんは夜中にカートで近くの公園まで出ることも少なくないそうです。
これは天候に全く関係なく始まるので、真夏の炎天下でも台風で荒れていても飼い主さんは外に出ることになってしまいました。
何度か脱走されて探し回ったこともあり、外でしかトイレができない子なので、出たがる時は出してあげないとダメなんだと話していました。
対策としては、まずは動物病院で診てもらい、認知症と診断された場合は、対策を相談することが一番の解決方法です。
認知症は朝晩の区別がしにくくなるため、朝は日の光を浴びて、夜は暗く静かな環境を整えてあげることで改善してくることもあります。
生活環境の見直しも考えてみてあげると良いでしょう。
寝床の環境が合わない
老犬になると、同じベッドでも気持ち良い姿勢で眠れなくなってしまうことがあります。
また、寒い、暑いなどの感覚も少しずつ変化して、心地よく整えてあげているつもりでも寝苦しく感じることもあるようです。
老犬は筋肉の衰えによって気道が塞がりやすくなることもあるので、呼吸がしやすい体勢や、少し暖かめの室温が適していることもあります。
震えていないかも一緒に見てあげてください。
犬はお腹を温めることで体温を維持しやすくなるため、敷物を暖かくしてあげることも有効です。
老犬の落ち着きがない・息が荒い時
落ち着きがないだけでなく息も荒い場合には、それ以外の様子の変化にご注意ください。
吐きそうな様子を見せる
落ち着きなく動き回り、オエッオエッとするようであれば、胃にトラブルがあると考えられます。
吐きそうなのに吐くことができないようであれば、胃拡張や胃捻転などの病気の可能性も高くなります。
胃拡張や胃捻転の場合、息も荒いことが多いので、すぐに動物病院で診てもらうことが必要です。
嘔吐や下痢がある
落ち着きがない、息が荒い上に嘔吐や下痢がある時には、誤食の可能性もあります。
老犬になると散歩中の誤食はだいぶ減るはずですが、以前近所の柴犬で、病気によって食欲が異常に増してしまい、夜中にゴミ箱をあさって誤食したことがありました。
その後、嘔吐や下痢が続き、飼い主さんはすぐに病院へ駆け込み、病気が発覚しました。
犬は嘔吐や下痢が比較的多いのでつい様子を見てしまいますが、老犬で嘔吐と下痢があった場合は、早めの対策が必要です。
寝苦しいように見える
寝床の環境のところでお話ししたように、筋肉の衰えで息苦しさを感じることもあります。
この場合は、息をしやすい体勢が取れる対策をしてあげることが大切です。
上半身を支えてくれるドーナツ型、もしくはU字型のクッションや、ゆったりとからだを伸ばせる大きさの低反発のベッドなどが適していることもあるので、動物病院などで相談してみるのをおすすめします。
その子の体型に合った寝具を整えてあげると楽に寝られるようになるでしょう。
老犬の落ち着きがない【まとめ】
愛犬が寝られずに動き回っていると、飼い主さんも心配で寝られなくなってしまいますよね。
こうした場合、寝具の工夫で改善できる場合もありますが、ほとんどの場合が病院を受診する必要があると考えて、早めに対策を取るようにしてあげてください。
特に吐きそうなのに吐けない、もしくは嘔吐と下痢が起こったという時は、すぐに病院に連れて行ってあげてくださいね。