老犬がいびきのような呼吸をする原因は病気?知っておきたい体の変化

犬も年を重ねると、さまざまな変化が起きます。

それは認知症や足腰の老化など、人間と同じようなことが起こることもあります。

その中で、今回は呼吸に注目してみたいと思います。

老犬がいびきのような呼吸をしていることがあります。

いつもと違う音が聞こえると、病気?と心配になってしまいますよね。

でもその原因はさまざまで、飼い主さんが工夫することで対処できる場合もあります。

早めに対策を取って、老犬の呼吸を楽にしてあげましょう。

老犬のいびきのような呼吸の原因は病気?

パグやフレンチ・ブルドッグなどの短頭種は、呼吸器の造りの特徴が原因で、子犬であってもいびきのような呼吸になることがあります。

短頭種の犬の近くに行くと、フガッフガッと音が出ていることがありませんか

私の犬は短頭種でないせいか、この音がすごく気になるらしくて、短頭種の犬と出会うと吠えてしまいます。

ただ、この場合は体質的なものなので、犬自身が病気であるということはほとんどないようです。

でも短頭種ではない犬種や、それまで普通に呼吸をしていた老犬などが突然いびきのような呼吸をした時は少し注意が必要です。

特に老犬で原因になりやすいものとして、以下のようなものが考えられます。

・肥満
・アレルギー
・喉や首の筋肉の老化
・気管虚脱

肥満

老犬で運動量が減り、食べる量が変わらない場合、どうしても太りやすくなります。

脂肪がたまり喉や気管を圧迫することで、呼吸がしづらくなるため、いびきのような呼吸になることがあります

アレルギー

それまでアレルギーとは無縁だった犬でも、老化とともに免疫力が下がり、アレルギーを起こすことがあります。

鼻水が出たりクシャミをしたりという症状があれば、アレルギーを起こして呼吸がしにくくなっている可能性があります。

喉や首の筋肉の老化

これも運動量の低下や老化によるものですが、老犬になると全身の筋肉が少しずつ衰え、喉や首元の筋肉もゆるみがちになります。

そのゆるんだ筋肉が気管を塞ぎがちになると、いびきのような呼吸音になることがあります。

気管虚脱

肺から伸びている気管が狭くなってしまう病気です。

走り回ったわけでもないのに呼吸が荒く苦しそうにしているようなら、すぐ動物病院で診てもらうことをおすすめします。

呼吸困難になることもあるので注意が必要です。

いびきのような呼吸をした時の対処法

老犬になって突然不自然な呼吸をするようになったら、たとえ太り過ぎかな?と思っても動物病院で診てもらうことが大切じゃないかと思います。

特に近所の老犬たちを見ていると、13歳前後で急に体調を崩す子が多いので、病気?と少しでも感じたら早めに対処してあげてくださいね。

でも、病院に連れて行きたくても診察時間外や、かかりつけの病院が休みだったりして診てもらえないこともありますよね。

そんな時に、ちょっと試してみてほしい方法をご紹介します。

病院に行くまでに何かできることがないかな、と思った時にやってみてください。

部屋の空気を入れ替える

アレルギーが原因だった場合、アレルゲンとなる匂いや物質を無くすことで軽減できることがあります。

たとえばタバコの煙や芳香剤など化学薬品の匂いに反応しているなら、原因物質を取り除き、換気することも1つの方法です。

ただし、花粉に反応している場合は換気では悪化することもあるので、空気清浄機で部屋の空気をきれいにしてあげるのがおすすめです。

敷物を洗濯する

これもアレルギー反応の場合ですが、老犬だと寝る場所が決まっていて、なかなか敷いている毛布などが洗濯できずにいたりしませんか?

万年床のような状態では、ノミやダニが繁殖してしまうことがあり、これもアレルギーの引き金になることがあります。

最近洗ってないなぁと思うことがあれば、一度洗濯して日光に当て、清潔にしてあげてくださいね。

うつ伏せに寝かせる

もしも横になっている時にいびきのような呼吸が聞こえてくるなら、愛犬の体勢を見てあげてください。

犬は体を丸めた状態でうつ伏せになる方が楽だと言われています。

横になっているベッドの硬さなどにより不自然な体勢になってしまっていたら、敷物などで調節して、楽な姿勢をキープできるようにしてあげると良いかもしれません。

老犬がいびきのような呼吸をする原因は病気?【まとめ】

老犬になると、体の衰えとともに、思うように動けなくなってしまうことがあります。

病気?と不安になることも増えてくるかもしれません。

いびきのような呼吸を突然し始めることがあれば、原因はともかく息苦しさを感じている可能性が高いので、早めに動物病院を受診して必要な治療を受けさせてあげることが良いと思います。

老犬は体調を崩しやすくなっているので、ささいな変化でも見逃さないようにしてあげたいですね。