でも犬って、楽しくなると自分の体力の限界がわからずにはしゃいでしまうことがあります。
子犬だと特に歯止めがきかなくて、遊びすぎてグッタリしてしまうことも。
そして、ゲージの出入りを嫌がる、もしくは暴れるという子犬もいます。
「まだゲージに戻りたくないよ~」と後ろ足を目一杯広げて入口に引っかけて踏ん張ってる子もいれば、「ゲージから出たくないよ」と隅っこで小さくなっている子もいます。
そこで今回は、子犬をゲージから出す時間の長さや、ゲージの出入りを嫌がったり暴れたりする子犬の心理に迫ってみたいと思います。
Contents
子犬をゲージから出す時間はどのくらい?
生後4ヶ月くらいまでの間は、1回10~15分くらいが、ゲージから出す時間の目安になります。
回数は、ほとんどの家庭が「トイレのタイミングで出す」ことが多いと思います。
子犬が目を覚ますタイミングって、トイレがほとんどなんですよね。
そうなると、1日10~15分くらいで、3、4回出してあげられます。
生後3ヶ月くらいから抱っこして外を見せてあげることも増えてくるかもしれませんが、その時間も10~15分程度にしておいてあげてくださいね。
子犬が生後4ヶ月を過ぎて本格的に散歩を始めるようになると、散歩の時はゲージから出す時間は長めになってきます。
実際に散歩すると実感するのですが、散歩って家から出て100m歩くだけで15分くらいあっという間に過ぎちゃうんです。
大きなマンションに住んでいる方なら、マンションの外周を回るだけで20~30分かかったりします。
子犬は、あっちこっちクンクンして、すれ違う人や犬に反応して固まったり駆け寄ったり、色んなアクションを起こします。
だからなかなか進まないんです。
でもまだ体力があまりないので、朝晩の散歩が少し長くなった時は、家ではゲージから出す時間を少し調整してあげると良いかもしれません。
時間を短くする、もしくは、出してもあまり激しい遊びをさせないというように、出す時間とともに内容も考えてあげてみてくださいね。
ゲージの出入りを嫌がる・暴れる理由
子犬がゲージを出入りする時に嫌がる、暴れるというのは、いくつかのパターンがあります。
代表的な3つのパターンを元にして、その時の子犬の心理を考えてみましょう。
・ゲージから出ると暴れる
・ゲージに入れようとすると嫌がる・暴れる
ゲージから出るのを嫌がる
・体調は悪くないけど出たい気分じゃない
・体調が悪い
・ゲージから出るのが怖い
散歩の後やいつもよりたくさん遊んだ後で疲れが残っていると、子犬も休んでいたいと思うことがあります。
食欲や排泄に問題がなく、翌日になっていつもどおりゲージから出てくるようなら問題ないので、無理に出そうとせず、そっとしておいてあげましょう。
しかし、ご飯を全然食べないとか、下痢や嘔吐があるようなら体調不良で動けない可能性もあります。
生後2~4ヶ月くらいの子犬は空腹時間が長くなると低血糖の危険もあり、下痢や嘔吐もある場合は脱水症状を起こす可能性もあります。
早めに動物病院で診察を受けてください。
ゲージから出ることが怖くて嫌がるケースは、いくつかの理由が考えられます。
近所の犬で実際にあったことなのですが、その犬は散歩が嫌いで、飼い主さんが散歩に行く準備を始めると、ゲージの隅で震えて出てこなくなるそうです。
そのほかに、工事や花火、雷の音が聞こえる時や、ゲージから出た時に飼い主さんたちが無理矢理遊びに誘ったり、ちょっとしつけが厳しすぎたりするなど、「外に出ると嫌なことがある」と感じると、子犬はゲージから出るのを嫌がることがあります。
音が原因の場合は、その音がおさまれば解決します。
無理にゲージから出したり、ゲージの外から励ましたりするよりは、子犬が出たがるまで放置しておいた方が子犬も落ち着くのが早いようです。
散歩を嫌がる犬の場合、飼い主さんはゲージのドアを開放して外におやつを置き、犬がおやつを食べに出て来るのを待って散歩に出ると話していました。
無理矢理ゲージから引きずり出さないこと、そしておやつにつられて犬が出てきてもすぐに取り押さえたりしないこと、この2つが犬に恐怖心を与えないコツです。
この方法は、しつけが少し厳しくなってしまったり、ゲージから出た時に必要以上にかまい過ぎたりして子犬が嫌がってしまった時にも有効です。
ご飯やおやつで誘い出し、しばらく子犬にかまわず好きにさせてあげることで、徐々に慣らせてあげてください。
ただ、厳しすぎるしつけやかまい過ぎはストレスになるので、控えるように気をつけてあげてくださいね。
ゲージから出ると暴れる
・楽しい!嬉しい!
これは、嬉しくてついはしゃいでしまうとか、運動不足でストレスを発散していると考えられます。
こういう場面って、散歩で犬同士が集まった時にもよく起こるのですが、私たちはそういう子を見ると「スイッチ入った」ってよく言っています。
本当にカチンとスイッチが入ったみたいに突然グルグル走り出したりするんですよね。
うちのワンコもみんなが遊び出しだ時とか、自宅でシャンプーした後とかにスイッチが入ってます(笑)
こんな時は、周りに足を引っ掛けてしまうことがないように気をつけて、あとは放置してます。
走り回るのは数十秒で、あとはハァハァしながら目をギラギラさせていますが、数分でおさまるようです。
ただし、子犬の場合は興奮しすぎるとかなり体力を消耗するので、長く続くようであればクールダウンが必要です。
お座りなどのコマンドを教えているならそれを実行させるとか、噛んでも良いおもちゃを見せて立ち止まらせるとか、いったん動きを止めるようにして消耗を防いであげると良いですよ。
ゲージに入れようとすると嫌がる・暴れる
・もっと遊びたい
・ゲージの中が怖い
・ゲージの中が汚くて嫌だ
ゲージの外が楽しくて、もっと遊びたいという時に、子犬は必死で抵抗することがあります。
でもあまり激しく遊び過ぎてしまうと体調を崩すこともあるので、戻してあげる方が良いでしょう。
ゲージの中におやつやご飯を入れると、子犬がつられて入ってくれたりします。
中に入れられてしまうと、諦めておとなしくなることが多いようです。
しかし異常な声で泣き叫んだり、中に入れてもしばらく暴れたりする時は、ゲージ自体に恐怖心や嫌悪感があることも考えられます。
ゲージの中はきちんと掃除をして清潔に保たれているでしょうか。
ゲージの中にトイレがある場合なら、ペットシーツを取り替える、もしくは寝ている場所の敷物を取り替えてあげるなど、清潔にしてあげてください。
もしそれが問題ないようであれば、もしかしたらどこかで「閉じこめられる」という怖い思いをした可能性もあります。
ゲージに入ったらおやつをあげるなど、ご褒美がもらえることで、子犬にゲージが楽しいと感じさせてあげてみるのもひとつの方法ですが、完全に我を失ってパニックになるようなら、獣医さんやドッグトレーナーに相談してみましょう。
その子の性格に合ったアドバイスがもらえますよ。
子犬をゲージから出す時間は?【まとめ】
子犬をゲージから出す時間の目安
・生後4ヶ月以降は散歩の長さに合わせて室内の時間を調整
ゲージの出入りを嫌がる・暴れる理由
・ゲージを出ると暴れる場合は興奮しているのでしばらく放置し、長くなるようであればおもちゃやコマンドで立ち止まらせてクールダウンを
・ゲージに入りたがらない場合はゲージ内が清潔かどうかも確認
・ゲージにおやつを置いて子犬を中に入れ、そっとドアを閉める子犬はまだ体力よりも気持ちの方が優先されやすく、ついはしゃぎすぎてしまうこともあります。
飼い主さんが上手にリードして、疲れすぎないようにしてあげてください。
そしてゲージが子犬にとって快適で安心できる場所であるために、設置環境を整えてあげてくださいね。