子犬の息が荒い原因、その中で飼い主さんが対策できるものと対策方法、そしてすぐに病院へ連れて行く必要がある原因と、その時に判断基準にしたい子犬の様子についてお話しします。
迷った時の参考にしてみてくださいね。
Contents
子犬の息が荒い時に考えられる原因
子犬の息が荒くなる原因は、主に5つあります。
・緊張や興奮による一時的なもの
・激しい運動をした後
・痛みや異物によるもの
・呼吸器系や心臓に関する病気
気温が高いところにいて暑い(熱中症)
口を開けてハァハァと舌を出して息をするパンティングという行動が見られる時、犬は体温が上がり、それをおさえようとしています。
犬は気温25℃以上、湿度60%以上になると、熱中症を起こしやすくなると言われているので、蒸し暑い夏場は息が荒い原因になりやすいでしょう。
緊張や興奮による一時的なもの
子犬が恐怖や不安を感じる状況や、新しいおもちゃを見て嬉しくて興奮してしまった時のように、精神的に大きな動きがあると息が荒くなることがあります。
激しい運動をした後
公園やドッグランなどの広い場所で思いっきり走った時、または家で何度も何度もボールの持ってこいを繰り返した時など、激しい運動の後では酸素不足になって息が荒くなりがちです。
私たちも走った後に息が上がることがありますよね。
それと同じような状態です。
痛みや異物によるもの
突然のケガなどで痛みが生じた時に息が荒くなることがあります。
また、異物を飲み込んで詰まらせてしまうことで、呼吸が苦しくなり、息が荒くなることもあります。
呼吸器系や心臓に関する病気
室内のホコリやタバコの煙、細菌の感染など、さまざまな原因で呼吸器系の病気を起こすと、咳とともに息が荒くなることがあります。
また、心臓に病気がある時も同じような症状が出ることがあります。
子犬の息が荒い時の対策は楽な体勢をとる事
どんな状況であっても、はじめに子犬が楽になれる状態をつくってあげることが大切です。
そのため、現在の状況に当てはめて、次のようなことに気をつけてみてください。
・子犬の姿勢
・子犬を落ち着かせる
・室内環境を整える
子犬の体温調整
体温が上がっていると思われる時は、できるだけ子犬が快適に過ごせる場所へ移動し、体温を下げてあげるようにしてください。
(暑さが原因の場合は少しずつ体に水をかけて冷やすのも効果的)
・室内にいる場合は室温を22~25℃程度に保つようにする
・運動後などで水を飲みたがる場合は水を飲ませる
(暑い時はぬるい水を飲まないことがあります。自動販売機などで冷たい水を飲ませると落ち着くことがあります)
子犬の姿勢
子犬の呼吸が楽になる体勢を取りましょう。
(ただし、場合によっては横向きが良いこともあるので子犬の様子に注意すること)
・首輪やハーネスなどを少し緩める
(屋外の場合は突然動き出すこともあるので完全に外すのはやめましょう)
子犬を落ち着かせる
息が荒くなる対象がはっきりしている時は、できるだけその対象物から離れることが大切です。
・掃除機の音が原因の場合はいったん停止する
・遊んで息が荒くなった場合は休憩させる
室内環境を整える
子犬が呼吸を楽にできるような環境を作ってあげましょう。
・大きすぎるテレビや音楽を消して落ち着ける環境を作る
こんな様子が見られたらすぐ病院へ
これまでにご紹介した対策を行っても呼吸が苦しそう、体が熱いなどの症状が続く場合は、すぐに動物病院へ行ってください。
病気が原因の場合は、飼い主さんでは解決できないことになります。
また、その場は落ち着いても後から気になる症状(嘔吐や下痢、痛みなど)が出た場合もすぐに獣医さんに診てもらうようにしてください。
子犬の体はデリケートです。
いつもと違う、ちょっとおかしいな、と感じたら、病院で診てもらうことをおすすめします。
子犬の息が荒い時の対策方法は?【まとめ】
子犬の息が荒い時の原因
・緊張や興奮による一時的なもの
・激しい運動をした後
・痛みや異物によるもの
・呼吸器系や心臓に関する病気
子犬の息が荒い時の対策
・子犬の姿勢を楽にする
・子犬を落ち着かせる
・室内環境を整える
いつも元気な子犬が突然苦しそうに息を荒くしたら、ビックリしてしまいますよね。
特に犬と暮らすのが初めてだと、様子がわからなくてとまどってしまうと思います。
まずは子犬の呼吸が楽になる体勢を整え、必要なら水分補給をし、落ち着ける環境を整えてあげた上で、飼い主さんも冷静に子犬の様子を見るようにしてみてください。
体が成長しきっていない子犬については、「このくらいで病院なんて大げさかな?」という遠慮はいりません。
おかしいと思ったら、すぐ獣医さんに相談してくださいね。