パピーと犬を呼べるのはいつまで?フードの切り替えと給餌のやり方

パピーってかわいらしい響きですよね。

これは英語で「子犬」を意味します。

凛々しい姿が魅力的なドーベルマンも、迫力満点のハスキー犬も、パピーの頃はコロンとしてぬいぐるみみたいです。

ところで、犬をパピーと呼べるのはいつまでかをご存知ですか?

フードをアダルトに切り替える時?

体の成長が止まる1歳あたりかな?

今日は、いつまでがパピーと呼べる時期なのか、そしてパピーフードからアダルトフードへの切り替え、切り替える時の給餌方法についてご紹介します。

犬をパピーと呼べるのはいつまでなのか

私が周りでは、私自身も含めてパピー(子犬)は1歳を迎えるまでかな?と何となく思っている気がします。

だいたい1歳ころに成犬になると言いますよね。

だから体が大人になるまでは子供だからパピーなのかな、という感じです。

でも実際は、パピーの卒業時期の判断は2通りの方法があります。

体の成長が完了する時期

1つは、私たちが考えていたように、体の成長が完了する時期をパピー卒業とするものです。

ただし、超小型犬、小型犬、中型犬、大型犬という体の大きさによって時期は異なります。

超小型犬や小型犬は、生後10〜11ヶ月くらいで成犬と同じくらいの体に成長します。
だからパピー卒業は生後10〜11ヶ月くらいです。

中型犬は約1年で成犬と同じくらいに成長するから、パピー卒業は生後1年くらい。

そして大型犬は少しゆっくりで、1歳半くらいで成犬と同じ体格になります。

大型犬のパピー卒業は生後1年半くらいですね。

犬の精神的な成長

もう1つのパピー卒業の目安は、犬の精神的な成長をもとにして考えられます。

これは、初めて犬を飼う方には少し難しいかもしれません。

犬は散歩を初めて外の世界に出ると、色々な勉強をします。

これを「犬の社会化」と呼びます。

初めのうちは怖がって飼い主さんの後ろに隠れてばかりいたり、逆にどんな犬でも人でも「大好き!」って飛びついて行ったりすることでしょう。

でも散歩のたびに小さな経験を重ねることで、犬は自分のパーソナルスペースを獲得し、犬同士の距離感などを学んでいきます。

だんだん上手に周りの犬や人と関われるようになってきます。

もしかしたら、パーソナルスペースを確立したことで、犬の好き嫌いが出てくることもあるかもしれません。

散歩のコースも「こっちに行きたい」と、飼い主さんを引っ張るようになることもあります。

こんな意思や自我が出てきた時が、もう1つのパピー卒業と言われる時期です。

体の成長ではなく、心の成長で成犬になったと判断するのです。

「あれ?なんだか最近ちょっと性格が変わってきたかな?」と思った時、犬はパピーから成犬へと成長した証なのかもしれませんね。

パピーのフードの切り替えと給餌方法

パピーは2段階でフードの切り替えが行われます。

1回目はふやかしフードからカリカリのドライフードに切り替える時。

2回目はパピー用フードからアダルト用のフードに切り替える時です。

1回目の切り替えは、3回目のワクチンが終わり、いよいよ散歩デビューになる生後4ヶ月あたりに行います。

給餌方法は、少しずつふやかす水の量を減らして、固さに慣れさせていくのがベストです。

いつまでに完全なドライフードに切り替えるか、というよりも、消化の状態を見ながら、愛犬のペースでやっていく方が良いでしょう。

胃腸の成長が追いついていないと、固いフードがうまく消化できず、下痢を起こしてしまうことがあります。

そんな時は水の減らし方をゆるやかにして、きちんと消化できていることを確認してから次のステップに進むことが大切です。

2回目の切り替えは、パピーの成長具合によって変えていきます。

先ほど、パピーはいつまでかのところでお話ししたように、犬は超小型犬、小型犬、中型犬、大型犬で体の成長スピードが変わります。

パピー用フードからアダルト用フードへの切り替えは、それぞれの犬が成犬になる頃を見計らって行うのが最適です。

そのため、切り替える時期の目安は以下のようになります。

・超小型犬、小型犬 生後9〜11ヶ月くらい
・中型犬 生後10ヶ月〜1歳くらい
・大型犬 生後1歳3ヶ月〜1歳半くらい

ただし、これはあくまで目安です。

成長が早い子の場合だと、もう少し早めに切り替えていかないと体重ばかりが増えてしまうこともあります。

パピー用フードはアダルト用よりも高栄養で高カロリーのため、成長が止まった犬にとっては肥満の原因になりやすいのです。

目安よりも早いところで愛犬の体重がグングン増えていくようなら、少し早めに切り替えた方が良いかもしれませんね。

パピー用からアダルト用へ切り替える給餌方法は、パピー用のフードに数粒ずつアダルト用のフードを混ぜていくことから始めてください

いきなりアダルト用に変えても平気で食べてくれる子もいますが、多くの場合、突然フードが変わると犬はビックリしてしまいます。

気づかせないようにジワジワと変えていく方が、スムーズに食べてくれることが多いですよ。

2回目の切り替えの時も、愛犬の消化具合はしっかり確認してあげてください。

フードによっては体質に合わないなどの問題が出ることがあります。

下痢や嘔吐が続く場合はアダルト用フードをいったんやめて、獣医さんに相談しながら進めるようにしてくださいね。

パピーと犬を呼べるのはいつまで?【まとめ】

・パピーと呼べるのはいつまでか……
体の成長から見ると
超小型犬、小型犬は生後10〜11ヶ月
中型犬は1歳くらい
大型犬は1歳半くらい

心の成長から見るとパーソナルスペースを確立し、自我や意思が見えるようになる頃

・パピーのフードの切り替え
ふやかしフードからドライフードの切り替えは生後4ヶ月辺り
パピー用からアダルト用への切り替えは
超小型犬、小型犬 生後9〜11ヶ月くらい
中型犬 生後10ヶ月〜1歳くらい
大型犬 生後1歳3ヶ月〜1歳半くらい

飼い主同士で話す時、連れている犬はみんな種類が違ったりするので「犬」とひとくくりにして考えてしまいがちですが、体の大きさ体質、心の成長はその子によってみんな違います。

だから成長の目安を参考にしながら、その子に合った接し方や給餌方法を探りながらやっていくことが大切なのかもしれませんね。