少しでもコストを抑えるために大きな袋で購入する方も多いと思いますが、長持ちすることはそれだけ品質が落ちてしまうことになります。
ドッグフードの大敵はコナダニと酸化です。
開封後の保存方法をしっかり実践して、賞味期限前に余裕で食べきれるような与え方をしましよう。
ポイントは密封と湿気を防ぎ、高温にならないように保存することです。
ドッグフード開封後、賞味期限を待たずに食べきれるのがベスト!
基本として、ドライフードとウェットフードの開封後は次の期間で食べきるのが理想的です。
・ウェットフード:2〜3日(冷蔵保存)
食品には賞味期限や消費期限が記載されていますよね。
それを基準にして、私たちは開封後の食品を食べられるかどうかの目安にします。
しかしこれらの期限は「未開封の場合」と書かれていることはありませんか?
「開封後はお早めにお召し上がりください」と注意書きがあったりします。
ドッグフードも同じです。
だからドッグフードを購入する時は、できるだけドライフードなら1ヶ月、ウェットフードなら2〜3日で食べきれる量を購入するのが良いでしょう。
私はネットでドッグフードを購入するので、送料などを考えると5kgくらいの大袋をドンと買いたいところなのですが、小型犬に5kgは多すぎるんですよね。
だから2kg入りを買うようにしています。
でも、ウェットフードはともかく、ドライフードを1ヶ月で食べきるなんて難しい!って思う方もいるかもしれませんね。
実は私も、2kgと言っても2種類のドッグフードをあげているから、実際は2ヶ月くらいで食べきる感じです。
この後の項目で、早く食べきるのが良い理由と、私のように2ヶ月くらいでも品質を保てる保存方法をご紹介します。
ドッグフード開封後に忍び寄る劣化
ドライフードの場合、開封後は酸化とコナダニとの闘いになります。
賞味期限前であっても、袋を開ければ開けるほど、ドライフードは空気に触れて酸化が進み、コナダニがジワジワと増えていってしまうのです。
ドッグフードが酸化すると、風味が悪くなります。
においが変化すると、同じフードでも犬は食べなくなってしまうことがあります。
風味だけでなく、脂質が酸化することで体に負担がかかったり、栄養分が失われてしまったりするので、せっかく良いドッグフードを買っても体に悪い影響を及ぼしてしまうかもしれません。
コナダニは梅雨時期のような蒸し暑い環境が大好きなダニで、常温で置いてある食べ物に大量に発生します。
0.3〜0.5mmほどのとても小さな白いダニで、人間にはほとんど気づかれずに増えてしまいます。
コナダニ自体が体に悪さをする可能性は低いのですが、コナダニをエサにするために他のダニが集まってしまうと、犬に寄生することもあります。
ドッグフードを長期間与え続けるのがおすすめできないのは、こうした理由があるからです。
ドッグフード開封後の保存方法について
酸化とコナダニを防ぐために必要なことは4つあります。
・袋の開け閉めを最小限にすること
・湿気を防ぐこと
・高温を避けること
これをすべて叶えるために取れる保存方法は次の3つです。
・容器と袋の中に乾燥剤や脱酸素剤を入れる
・可能なら容器も冷蔵庫で保管する
ドライフードは冷蔵庫から出すたびに温度差で湿気を帯びやすいところが注意点なのですが、夏場で高温多湿になる家であれば、冷蔵庫保管にすることでコナダニの発生を最小限に食い止めることができます。
以前、ドッグフードの酸化が少しでもあると体調を崩してしまうワイヤー・フォックス・テリアを飼っていた家では、冷蔵庫ではなくさらに酸化を防ぐ冷凍庫でドッグフードを保存していたそうです。
毎回冷凍庫から一回分ずつ出してレンジで少し温めるというのも、酸化やコナダニを防ぐには有効です。
ただし、冷蔵庫や冷凍庫で保管する場合は、出してすぐに犬が食べてくれることが理想です。
長時間放置すると常温よりも酸化や湿気が増えやすいのでご注意くださいね。
容器は、密封性が高ければ、あとは飼い主さんの好みで大丈夫です。
収納スペースの都合などもあるので、お好みで選んでみてください。
容器で保存している飼い主さんでは、密封性のある米びつで常温保存したり、ペットボトルに入れて冷蔵庫で保管したりする方もいます。
ペットボトルの場合は乾燥剤を入れることができませんが、空気に触れる部分が少なく、フードを片手で出せるのでメリットも多くあります。
簡単な保存方法としておすすめです。
まとめ
・ドッグフードはドライなら1ヶ月、ウェットなら2〜3日で食べきるのがベスト
・ドッグフードは酸化とコナダニに注意を
・保存方法は密封性容器・乾燥剤・冷暗所が基本
ドッグフードは鮮度が落ちて劣化すると食いつきが悪くなるばかりでなく、犬の体調にも影響を及ぼすことがあります。
いつもおいしく、栄養になるものを食べさせてあげるために、購入量や保存方法を考えて良いものを良い状態であげられるようにしてくださいね。