犬を飼うと必ず受けなくてはいけないのが、狂犬病の予防接種です。
そのほかにも混合ワクチンの接種が推奨されています。
狂犬病の予防接種は値段がほとんど同じですか、混合ワクチンは種類によって値段が変わってきます。
これらの予防接種を毎年どんな間隔で何回受けるのが正しいのか、何種類のワクチンか必要かなどをまとめてご紹介します。
子犬を迎えたばかりの飼い主さん、必見です!
Contents
犬の予防接種スケジュール例の一覧
予防接種スケジュールは、子犬と成犬で異なります。
また、混合ワクチンは狂犬病ワクチンの前後1ヶ月以上の間隔があいていれば接種できるので、その家によってスケジュールが変わります。
ここでは生後2ヶ月で迎えた子犬の場合と、成犬になった場合とに分けてご紹介します。
生後2ヶ月で迎えた子犬の予防接種スケジュール
生後3ヶ月ころ 2回目の混合ワクチン
生後4ヶ月ころ 3回目の混合ワクチン
生後5ヶ月以降 狂犬病ワクチン
生まれたばかりの頃は、母犬からもらう母乳で免疫力をつけるため、ワクチンを接種しなくても抗体を持つことができます。
しかし生後2ヶ月あたりから抗体が弱まるため、追加で接種する必要があるのですが、生後4ヶ月くらいまではワクチンの効果が表れないこともあります。
そのため、1ヶ月くらいの間隔でワクチン接種をする必要があるのです。
何回も注射なんてちょっとかわいそうにも思いますが、病気になったらもっとかわいそうなので、しっかりワクチン接種をしてあげたいですね。
初めてのワクチン接種は、お店やブリーダーによっては接種してからの引き渡しになることもあります。
あと何回ワクチン接種が必要か、迎える時によく確認しておきましょう。
この3回のワクチンと狂犬病ワクチンが終われば散歩に出られます!
散歩デビューが4〜5ヶ月になるのは、ワクチン接種のタイミングに関係しているのですね。
成犬になってからの予防接種スケジュール
成犬になると予防接種はシンプルになります。
毎年狂犬病ワクチンと混合ワクチンを1回ずつ接種するのが一般的です。
狂犬病ワクチンと混合ワクチンは1ヶ月以上間隔をあけて接種することになります。
毎年何回も予防接種を受けるわけではないので、少し安心ですね。
たいていは犬を登録した自治体から狂犬病ワクチンの通知が届く3〜5月くらいの時期に狂犬病ワクチンを接種しますが、混合ワクチンは飼い主さんの都合などでバラバラになることが多くなります。
ちなみに我が家は毎年3月末に狂犬病ワクチンを接種していますが、この時期はほとんどの病院で血液検査のキャンペーンをやっています。
また、併せてフィラリアの検査や予防薬をもらうのにも最適な時期です。
血液検査、フィラリア検査、ワンシーズン(約8ヶ月)分のフィラリア予防薬もまとめてもらえるため、値段は3万円ほどかかりますが、何回も病院に行かなくて済むのがメリットです。
混合ワクチンは毎年10月頃に打ってもらっています。
狂犬病も混合ワクチンも涼しい時期にすることで通院もしやすくなり、適度な間隔をあけることで健康チェックも定期的にしてもらえるので、春と秋にワクチン接種をするのはおすすめです。
予防接種の値段は種類によって変わる
毎年予防接種でどのくらいかかるかを見てみましょう。
自治体により異なりますが、それぞれの値段は以下のようになります。
5種混合ワクチン 6,000円前後
7種混合ワクチン 8,000円前後
9〜11種混合ワクチン 10,000円前後
混合ワクチンは、予防する病気の種類(数)によって値段が変わります。
何種類の混合ワクチンを接種するかは、病院によって変わります。
7種のみ、もしくは何種類かの中から選ばせてくれたりする病院もあるので、確認してみてくださいね。
我が家は7種か9種の混合ワクチンを受けています。
11種の混合ワクチンも選べたのですが、「9種で十分だと思いますよ」と獣医さんに言われました。
混合ワクチンは義務ではないけれど接種しよう
狂犬病ワクチンは接種が義務付けられていますが、混合ワクチンは義務ではありません。
それでも、外に出る機会のある犬には感染のおそれがある病気の予防接種なので、ほとんどの飼い主さんが毎年混合ワクチン接種をしています。
「うちは散歩しないから混合ワクチンは要らない」という方でも、狂犬病ワクチンの時は外に出ますよね。
獣医さんはそういう時にも感染のリスクがあるので、混合ワクチンを勧めています。
でも中には、混合ワクチンをやめた飼い主さんもいます。
人間でもそうですが、ワクチンを打つとアナフィラキシーショックというアレルギー反応を起こすことがあります。
滅多にないことですが、それで命を失うこともあります。
うちは犬ではないのですが、フェレットの時にアレルギー反応を経験しました。
ワクチンを接種して2時間くらい経った頃に、突然ゲーゲーして吐いてしまったのです。
すぐに病院に戻って処置してもらったので大事には至りませんでしたが、6年間なんともなかったのに、7歳になって初めてその反応が出ました。
犬もシニアになると抵抗力が弱まることがあるので、飼い主さんによってはリスクを減らしたいと考える方もいます。
狂犬病ワクチンは義務だから仕方ないけれど、混合ワクチンは義務ではないからやめようと思うようですね。
病気にかかるかもしれないリスクと、ワクチンのアナフィラキシーショックのリスクは、シニア犬と暮らす飼い主さんにはとても悩む問題なのかもしれません。
まとめ
・子犬のワクチンが何回必要かは迎える時に確認をしよう
・成犬になると毎年狂犬病ワクチンと混合ワクチン1回ずつ
・狂犬病ワクチンの値段は4,000円前後
・混合ワクチンの値段は5,000〜10,000円くらい
・狂犬病ワクチンは必須
・混合ワクチンは必須ではないが推奨される
成犬になれば毎年1回ずつで済むワクチン接種ですが、子犬を迎えた場合は何回接種が必要かを必ず確認してくださいね。
ワクチンは少し値段も高いので負担になるかもしれませんが、病院で健康診断をしてもらえるチャンスでもあります。
滅多に病院へ行かない健康体の犬ならなおさら、こうした機会を利用して健康維持に役立てるのがおすすめです!