雑種犬の性格は狂暴で臆病な子が多い?!飼いやすさはどうなの?

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雑種犬と聞くと、中型犬ほどの大きさで薄い茶色の被毛を持ち、散歩ですれ違ってもあまり他の犬とコミュニケーションを持たない性格のイメージがあるかもしれません。

小型犬の飼い主から見ると、狂暴なのかな? と一瞬ためらってしまうような近寄りがたさがあったりします。

そうかと思えば、臆病なのかすれ違う犬を避けるように歩く小さな雑種犬も。

そう、雑種の犬と言っても、実はその外見も性格もみんな違うのです。

我が家の雑種犬も交えて、雑種犬の性格と飼いやすさについて見ていきましょう。

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目次

雑種の犬はどんな環境で生まれるの?

雑種の犬は、血統書付きの子やミックス犬の子に比べると、保護犬のイメージが強いかもしれません。

里親サイトを見ていると、「○○犬系の雑種のようです」という紹介文をよく目にします。

飼育崩壊や飼育放棄された家から引き取られた犬も多く、そうした家で生まれた子犬は犬種が混じり合ってしまうからだと思います。

一方で我が家のワンコは、ブリーダーさんのところで生まれた雑種犬です。

そこでは主に小型犬の純血種を扱っていますが、ミックス犬も多く紹介されています。

その中で里親募集をしているページがあり、そこにうちのワンコが掲載されていました。

里親募集のページには、雑種の犬がたくさんいました。

そこには、ミックス犬だけどミックス具合があまり良くない子も含まれていました。

うちのワンコは父犬がチワワで母犬がシーズーとミニチュアピンシャーのミックス犬でしたが、1歳を過ぎても飼い主が決まらず、売れ残ってしまっていました。

驚いたのは、ブリーダーさんに問い合わせた時の一言です。

私がうちのワンコが欲しいと告げたところ、ブリーダーさんはこう言いました。

「え?! あの茶色い子? あの子ちょっと汚いんだけど」

聞いたこちらが「え?!」って感じでした。

正直というか何というか……

きちんと話を聞くと、その子はシラミが湧いたことがあり治療したこともあったそうです。

フィラリア予防薬も飲ませたことがなく、ワクチン接種もしたことがないと話していました。

でも、私はその子がどうしても欲しくて、体重が5kg以内であること(私が抱っこして病院に連れて行かれる大きさでなければいけなかったため)と、主人の希望でフィラリア検査が陰性であることだけを確認してもらって、その子を引き取りました。

我が家に来たうちのワンコは、やはり飼育環境があまり良くなかったらしく、外耳炎、膿皮症、歯肉炎、そして膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)を併発していました。

うちのワンコの場合は虐待を受けたわけでもないし、ご飯もきちんと与えられて育った分だけ幸せだったのだろうと思いますが、衛生環境はあまり良くなく、不快感を持ちながら過ごしていたのだろうと思います。

このように、人間に大切に扱われる環境にいなかったという可能性が、雑種犬の場合は少し多いのかもしれません。

雑種の犬は狂暴なの?臆病なの?

犬にはそれぞれ個性があり、雑種の犬だから狂暴だとか、純血種だから穏やかだということはありません。

雑種でも明るくてフレンドリーな子はたくさんいるし、純血種でも歯を剥き出しにして向かってくる子もいます。

ただ、雑種の犬の場合は、先ほどお話ししたように人間に大切にしてもらえなかったという子犬時代を経験していることが、他の犬よりも少し多い可能性があります。

だから、人間が自分にとって良い存在だと思えなかったりするのですね。

そんな気持ちで突然知らない人間の家に連れて来られて、人がたくさんいる社会を歩かされたら、たぶんとても怖いと思います。
臆病になってしまいます。

臆病だから、怖いから、つい激しく吠えてしまったりして「この子、狂暴だなぁ」なんて思われてしまうのではないでしょうか。

かわいい犬というイメージがあまりない雑種犬

もうひとつ、雑種犬が少しなじみにくい理由として、見た目の問題があります。

同じ雑種でも、小型犬や洋犬が入っていてフワフワした毛並をしていると受け入れられないやすい場合もあるのですが、見た目が完全に日本犬の場合は少し怖そうな雰囲気がありませんか?

近づいたら吠えられそうな、狂暴な印象を与えてしまうことがあるのです。

本当は愛想のあるかわいい子も多いのですが、すまして歩いていると性格まではわかりにくいものです。

見た目の印象で損をしてしまいがちなのも、日本犬系の雑種の特徴かもしれません。

雑種犬の飼いやすさはどんな感じ?

雑種犬は、それまで生活してきた環境により飼いやすさは変わるでしょう。

また、親犬達のどんなところを受け継いでいるかにより、性格面だけでなく体調の面でも違いがあり、予想がつかないことも多いでしょう。

飼育崩壊、飼育放棄のところから引き取られた雑種犬であれば、人間不信であることも多く、飼いやすさの面では多少の苦労はあるかもしれません。

そしてうちのワンコのように、育った環境の衛生状態から病気を持って来ることも考えられます。

近所に、大型犬に近い雑種の犬を保護した家庭があります。

まだ若いことと、保護犬の場合は逃走する可能性もあることから、飼い主さんは散歩の時にリードを2本使うように言われたそうです。

そのため、飼い主さんの体に取り付けるリードと、手に持つリードの2本を併用していました。

うちのワンコは大きい子とも気が合えば積極的に遊ぶので、その子とも近づいて遊ぼうとしたのですが、飼い主さんは少し不安だったらしく「大丈夫かな、大丈夫かな」と、呟きながらうちのワンコに近づけていました。

でもその雑種犬の子はとても嬉しそうで、うちのワンコとじゃれあっていました。

「あ、楽しそう、楽しいんだね」

その犬の飼い主さんたちも遊ぶ姿をあまり目にしたことがなかったのか、うちのワンコと遊ぶ姿を見て目を細めていました。

初対面の雑種犬と自分のワンコを引き合わせる時、私は飼い主さんをよく観察するようにしています。

感じの良い飼い主さんであれば、たいていワンコも良い子だし、仮に狂暴なところを見せてもきちんと引き離してくれます。

もし自分の犬を知らない子に近づける時は、相手の飼い主さんに「こんにちは」と挨拶してみて、反応を見てみるのも1つの目安になりますよ。

我が家の雑種犬の場合

うちのワンコに限って言えば、雑種犬でも飼いやすさは最高です!

初めは病気が多くて驚いたものの、治療して完治したし、胃腸も丈夫なので下痢や嘔吐もありません。

そして大人になるまでドッグフードのみで育てられたため、フードをしっかり食べてくれます。

愛犬がフードを食べずに困っている飼い主さんが多い中で、これはかなりの長所だと言えます。

お手、おすわり、待てなどのコマンドも、成犬から教えてもきちんと覚えてくれました。

少し苦労したのは家でのトイレトレーニングと散歩です。

トイレはなかなか覚えてくれず、しばらくは部屋のあちこちでオシッコをしていました。

散歩は、たくさんの犬の中で育ったはずなのにとても臆病者で、自分より小さな小型犬を見つけただけで震えていました。

でもトイレも散歩も今では全く問題なくできています。

雑種の犬だから飼いやすさが変わるということは、私はないと思います。

まとめ

・雑種犬は保護犬である比率が高い
・人間不信から狂暴性や臆病な面が出ることがある
・雑種犬は外見のイメージから狂暴そうに見えてしまうこともある
・雑種犬だから飼いやすさに違いが出るわけではない

私は、純血種、ミックス犬、雑種犬という区別の中で飼いやすさの違いはないように思います。

それよりも、飼い主さんが迎える以前の環境によって犬の性格は左右されると思っています。

人間に大切にされて、親犬から人間や他の犬との接し方を学んだ子は、新しい飼い主と暮らしてもうまくやっていかれるし、飼いやすいはずです。

逆に血統書付きの犬でも、早過ぎる段階で親犬と離されてしまうと人間やほかの犬とのつきあい方がわからず、うまくいかなくなることがあります。

でも、もしもそんな子が来ても大丈夫です。

飼い主さんがじっくりと向かい合えば、犬は必ずそれに応えてくれます。

どうか、そんな問題を抱えた子ほど、大切にしてあげてくださいね。

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