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現在200種類以上の犬が存在すると言われていますが、元をたどれば1種類の祖先にたどり着きます。
人間が、「こんな犬が欲しいな」「こんなことを犬にやってほしいな」と考えて誕生したのが、現在のたくさんの犬種なのです。
ダルメシアンもその中のひとつです。
そして最近、ダルメシアンが警察犬として働く機会が増えてきています。
ダルメシアンが警察犬に選ばれることには、どのような理由があるのでしょうか。
その秘密に迫ってみましょう。
Contents
どんな犬が警察犬に選ばれるの?
警察犬は、初めから警察で訓練されて、警察もしくは訓練所で暮らす「直轄警察犬」と、普段は一般の家庭でペットとして暮らし、事件や事故の時に出動する「嘱託警察犬」の2種類があります。
嘱託警察犬の場合、小型犬のトイプードルやチワワなども認められているので、犬種のバリエーションは広くなっています。
*警察犬の仕事はどんなもの?
警察犬は、行方不明者や事件のカギを握る匂いを追跡するなどの、人間の能力を超えた嗅覚を使うことや、一見して大きくて怖そうな外見を利用して、監視役として護送に付き添うことがあります。
たくさんの匂いに惑わされず、一つの匂いを追い続ける集中力や、常に落ち着いて行動し、怪しい動きにはいち早く反応する能力も必要です。
*どうしたらペットを警察犬にできるの?
毎年行われる、都道府県別の審査会で審査を受けます。
審査基準は都道府県によって違いがありますし、審査員が変わることでも基準が変わってしまうということなので、あらかじめ調べてから審査に臨むのが良いでしょう。
大まかな審査項目としては、足あとなどの匂いからターゲットにたどり着けるか、たくさんの犬がいる中にいても、指導者のコマンドを的確に実行する冷静さがあるかなどを審査されます。
必要な時にターゲットを威嚇できるようなことも求められます。
ダルメシアンが警察犬に選ばれる理由①「賢さと従順さ」
犬は基本的に人間の言葉をよく聞き、しつけ次第でしっかり理解して行動できますが、その中でもダルメシアンの賢さはトップレベルです。
子犬のうちに訓練所でしつけてもらえば、早い段階で様々なコマンドを理解します。
このような学習能力の高さも、警察犬に選ばれる理由の1つとなります。
一方で、「主人」と認めた人には従順で、とても甘えん坊な面も見せます。
いつも飼い主さんと一緒にいたい、飼い主さんと外で遊びたいと考えている、とても可愛い性格です。
うちの近所でもオスメス2匹のダルメシアンと暮らしているご家庭がありますが、オスの方が甘えん坊なのか、いつもオスはお母さんと一緒で、オテンバなメスはお父さんと散歩をしています。
ダルメシアンが警察犬に選ばれる理由②「優れた運動能力と追跡力」
ダルメシアンは走るのがとても速い!
アフガン・ハウンドなどのハウンド系の犬には及ばないものの、日本で見かけることの多い犬の中では、ベスト10に入るのではないかというくらいの足の速さを誇ります。
警察犬は、時に逃げる犯人を追跡し捕まえることもあります。
人間は犬より速く走ることができないけれど、高い所に登って逃げることもできますよね。
だから、登らないうちに素早く追いつけるダルメシアンの脚力は警察犬にとても向いています。
また、ダルメシアンは元々、猟犬として活躍していました。
猟犬は獲物の匂いを頼りに追いかけて捕まえるのが仕事です。
素早さと追跡する能力を併せ持つことも、警察犬として選ばれる理由となります。
ダルメシアンが警察犬に選ばれる理由は?【まとめ】
・自分のペットを嘱託警察犬にするには審査会で合格する必要がある
・警察犬には冷静さや服従が求められる
・ダルメシアンは賢くて従順な性格
・運動能力にも優れ猟犬として獲物を追う本能を持つ
ダルメシアンは犬種としての能力が、警察犬に向いていると言えるでしょう。
訓練をして、ダルメシアンが本来持っている力を引き出すことで、警察犬としての資質があらわれるのです。
これは、「可愛がられること」を目的として誕生した犬種よりも、警察犬として活躍できる可能性が高いということになります。
もしかしたらあなたのダルメシアンも、訓練次第で立派な嘱託警察犬になれるかもしれませんね。