*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
ゴールデンレトリバーも長毛種なので、「暑くないのかな?」と思う人も多いのでは?
そこで今回は、ゴールデンレトリバーのサマーカットの仕方についてお話ししたいと思います。
サマーカットは短くするだけじゃない?!
この仕方なら、自分でやることができますよ!
Contents
ゴールデンレトリバーのサマーカットとは
サマーカットと聞くと、全身を短くすることを想像しますよね。
もちろんそういうカットをする飼い主さんもいます。
淡いゴールドの毛を短くカットすると、メスライオンのような凛々しい雰囲気になります。
でも今回おすすめしたい、自分でできるサマーカットは少し違います。
*サマーカットを目的は「涼しく快適にすること」
ほとんどの飼い主さんは、ゴールデンレトリバーの毛を短くしたいと考える時、見た目を良くしたいというよりは、涼しくしてやりたい、快適に夏を過ごさせてあげたいと思っているのではないでしょうか。
そう、目的は「涼しくなること」なのです。
もしも短くせずに涼しく快適に過ごすことができるなら、完全に丸刈りスタイルにしなくても良いのです。
ゴールデンレトリーバー、丸刈りサマーカットの注意点
おすすめのサマーカットをご紹介する前に、全身の毛を短くカットするサマーカットについてお話しします。
*ゴールデンレトリバーの被毛は高機能!
ゴールデンレトリバーは、丈夫で外からの刺激から皮膚を守るオーバーコートと、柔らかく断熱効果の高いアンダーコートからなるダブルコートの犬種です。
冬は暖かく体温を保ち、夏は通気性が良く、蚊などの侵入を防ぐ働きをします。
そのため、ゴールデンレトリバーの毛を短くすることに反対する声も多いのは確かです。
思いきって短くすることで、体温調節機能に影響が出て体調を崩しやすくなったり、蚊に刺されやすくなったり、ノミダニが付きやすくなったりします。
*サマーカットにして正解だった例
では、絶対に短くすることは間違いだと言いきれるのでしょうか。
実際に短くして成功した例をご紹介しましょう。
ゴールデンレトリバーではありませんが、同じダブルコートの犬種に柴犬がいます。
近所の黒柴で、夏になると丸刈りにする子が2匹います。
1匹は6歳のオスですが、何年か前から夏になると暑さで吐いてしまっていました。
そこでお父さんがバリカンで丸刈りにしたところ、体調が良くなったそうです。
この間会った時も丸刈りで、今年は5月に早々と丸刈りにしたお陰で、快適に過ごせているということでした。
もう1匹は11歳のメスの黒柴ですが、こちらは夏の暑さでアレルギーが悪化し、皮膚を掻きむしるので丸刈りにしています。
体温が上がりすぎないことで痒みが減り、やはり快適に過ごせているようです。
こうした例もあるので、必ずしも短くすることが間違いだとは言いきれないことも確かです。
*全身を短くすると毛質が変わる?!
ただし、丸刈りのサマーカットにはリスクもあります。
体温調節や害虫のほかに、丸刈りにすることで毛質が変わり、太くなるとも言われています。
以前ゴールデンレトリバーの飼い主さんに聞いた話では、一度丸刈りにしてしまうと毛の密度も高くなり、伸びた時に余計に暑苦しくなるそうです。
カットする長さを調節すれば防ぐこともできるようですが、生え方にムラが出たり、毛質が変わったりするリスクがあることも踏まえて、丸刈りにするかどうかをよく考える必要がありそうです。
自分でできるゴールデンレトリーバーのサマーカットの仕方とは
サマーカットの注意点がわかったところで、早速自分でできるサマーカットの仕方を覚えてやってみましょう!
*準備するもの
・ハサミ
スリッカーブラシはブラッシングしながら毛をカットしてくれる刃がついたものを用意しましょう。
ハサミは専用のものでも、普通のハサミでもOKです。
*全体のイメージ像
今回ご紹介するのは、丸刈りにするサマーカットではなく、全身の毛をすいて軽くする方法です。
カットするのは汚れやすい部分のみなので、初めてゴールデンレトリバーのカットに挑戦する飼い主さんでも簡単にできます。
全体のイメージは、顔周りとお尻の毛が短くなり、全身は長さに変化はなく、全体的に毛を軽くして減らすため、少しほっそりした印象になります。
*全身にはスリッカーブラシを使う
まずはゴールデンレトリバーを頭から尻尾まで全体的にブラッシングします。
もしも散歩の後で被毛が乱れているようなら、普通のスリッカーブラシなどで整えておきましょう。
抜け毛が多い換毛期であれば、初めにある程度取り除いておくことも必要です。
整ったところで、毛をカットするタイプのスリッカーブラシで全身を同じようにブラッシングしていきます。
頭から尻尾にかけて、同じ方向にブラシを動かしましょう。
ブラシは一回通すごとに毛を取るようにします。
取れた毛をそのままにして何度も動かすと、抜け毛が散らばったりからまったりして、犬に不快感を与えてしまうことがあります。
また、同じ場所を何度も繰り返しブラッシングすると必要以上に被毛をカットしてしまうことになるのでご注意ください。
アンダーコートをカットしすぎるとスカスカでバランスが悪くなり、丸刈りと同じように皮膚へダメージを与えることにもなりかねません。
少し物足りないな、と思うくらいで様子を見るのがベストです。
*顔周りやお尻は短めにカットする
全身の被毛が取り除けたら、次は汚れが付きやすい口の周りや耳、お尻の毛を短くカットしてみましょう。
今度はハサミを使うので、ゴールデンレトリバーがリラックスした状態であることを確認してから行ってください。
もしもハサミを気にして動いてしまうようであれば、寝ている時にやるとか、時間をあけて何度かに分けてカットするようにしましょう。
無理に一度にすべて行う必要はありません。
ヒゲをカットしていいの?と、私は初め心配だったのですが、犬の場合は短くしても問題ないようです。
うちの犬もトリミングのたびに顔周りの毛と一緒にそろえられていますが、全く支障はありません。
ヒゲは他の毛より太くてカットする時に少し勇気が要るかもしれませんが、整えてしまって大丈夫ですよ。
同様に、耳やお尻も汚れやすい部分になりますので、長く伸びて細くなったところは切りそろえてスッキリさせましょう。
お尻は特に伸びて毛の量も増えてきますので、スリッカーブラシで量を減らした後に短くすることで汚れにくくすることができます。
ゴールデンレトリバーのサマーカットの仕方!【まとめ】
・丸刈りはメリットデメリットをよく考えてからやろう
・自分でできるサマーカットは「毛を薄くすいてあげること」
・顔周りやお尻など汚れやすい部分はハサミでカットしよう
ゴールデンレトリバーは体が大きい分、暑さを感じる面積も増えるので快適に過ごさせてやりたいですよね。
今回は毛の量を減らすことで涼しくする仕方をご紹介しましたが、短くカットすることがベストなゴールデンレトリバーもいます。
自分の愛犬には何が一番か、普段の様子を観察しながら考えてあげてくださいね。