基本的にウーパールーパーは人工飼料を与えて飼育することができますが、中でも嗜好性が高くよく食べるのが赤虫です。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
昔は生きた赤虫も売られていましたが、現在は基本的に赤虫といえば冷凍赤虫のことを指します。
虫が嫌いな人にとってはちょっと厳しいかもしれませんが、ほぼどんな個体でも食べてくれる万能餌と呼べるでしょう。
今回は、そんな冷凍赤虫とその使い方についてご紹介します。
ウーパールーパーのえさ、赤虫とは?
ウーパールーパーに与える前に、赤虫とは何なのか少し解説しましょう。
赤虫とは文字通り赤いイモムシ状の虫で、水中の泥で生活する1センチ程度の虫です。
ユスリカというカの仲間の幼虫で、成虫はヤブカやヒトスジシマカと似たような見た目をしていますが、人間の血を吸うことはありません。
時折、イトミミズと混同されることがありますが、イトミミズよりも太く、動きが硬い印象があります。
ちなみに、イトミミズは虫の仲間ではなくミミズの仲間です。
かつては生きた赤虫が水槽やタライなどに入れられて餌用に売られていましたが、最近ではほとんど見かけなくなりました。
赤虫がいるのは水深がごく浅いドブ川のような環境なのですが、そのような場所が少なくなったこと、重金属汚染など餌としての安全性に問題があったこと、冷蔵庫で管理しなければすぐに死んでしまうなど扱いがやや面倒だったため、使われなくなったのだろうと思われます。
そのかわり、冷凍赤虫が普通に入手できるようになりました。
熱帯魚屋さんや爬虫類ショップはもちろん、ペットコーナーのあるホームセンターやデパートでも買えますし、通信販売でも買うことができます。
冷凍赤虫は赤虫を集めて冷凍したものですが、ほとんどの商品は冷凍する段階で殺菌処理されていて衛生的です。
形が崩れてしまうこともないため、生きた赤虫を食べる生き物なら冷凍赤虫も食べてくれる場合がほとんどです。
冷凍庫で長期保存することができるため、とても便利です。
ウーパールーパーに赤虫を与えよう
それでは、実際にウーパールーパーに冷凍赤虫を与えてみましょう。
冷凍赤虫は使いきりサイズのブロックに分かれてパッキングされているので、ブロックごと小さな容器に入れ、少量の水を入れて解凍します。
すぐに解凍されてバラバラになるので、溶かした水ごとウーパールーパーの水槽に流し込みましょう。
与える量の目安は、5分以内に食べきる量です。
もしウーパールーパーがまだ小さく、ブロック一つ分でも多すぎるようなら、ピンセットで少しずつ与えて様子を見ましょう。
解凍して使わなかった赤虫は捨てるしかないので、与える量がつかめてきたら、回答する前にブロックを切り分けて使うといいでしょう。
ウーパールーパーに赤虫を与える際に注意すること
もっとも多いのは、冷凍赤虫を凍ったまま食べさせてしまうことです。
ウーパールーパーは餌を丸呑みするため、冷凍赤虫のブロックを凍ったまま水槽に入れると、解凍されないうちにブロックを食べてしまうことがあります。
おなかを壊して消化不良を起こしたり便秘になったりするので、必ず別容器で解凍してから与えましょう。
また、人工飼料よりも水を汚しやすい餌なので、水替え前に与えるといいでしょう。
冷凍赤虫だけでは栄養が偏ってしまうので、主食の人工飼料を決めておやつとして冷凍赤虫を与えたり、人工飼料を食べない個体への餌付けとして使うといいでしょう。
ウーパールーパーに赤虫のあげ方は?【まとめ】
冷凍赤虫を与える際に気を付けることは、次の3つです。
・水を汚しやすいので水替え前に与えること。
・赤虫だけを食べさせないこと。
これらの注意点さえ守れば、よく食べて使い勝手のいい餌といえます。ふだんは人工飼料だけで飼育していても、いざというときに備えて冷凍庫に常備しておくといいでしょう。