また、冬眠をさせることで体力を節約できることから、冬眠をさせると比較的寿命が長くなると言われています。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
また、冬眠には反他にも様々なメリットとデメリットがあり、飼い主の状況やミドリガメの状態で判断される方がいいかと思います。
ここではミドリガメの寿命の平均や、ギネスに掲載されている長寿記録、寿命と冬眠の関係と冬眠についてのその他のメリットとデメリットについてご紹介していきます。
Contents
ミドリガメの寿命!ギネス記録と平均寿命!
「鶴は千年、亀は万年」というように、亀は寿命の長い動物として有名ですよね。
ペットとして飼育されるミドリガメは、個体差や飼育環境にもよりますが、寿命が平均で20~40年と言われており、ミドリガメの長寿のギネス記録は50年という記録があります。
寿命が長い生き物のため、飼育を始める際にはしっかりと覚悟して飼い始める必要があります。
ミドリガメは冬眠すると寿命が延びる!?冬眠のメリットは?
ミドリガメを始めとする爬虫類を飼育されている方は、毎年冬に冬眠させるかどうか悩みますよね。
それでは、ミドリガメを冬眠させるメリットとデメリットをご紹介していきます。
*メリット①寿命が延びる
ミドリガメは冬眠させることで活動力が最小限に抑えられ、エネルギー消費が少なくなるため、長生きすると言われています。
冬眠させる場合は、冬眠中はいわゆる仮死状態になるので冬眠させない場合よりは成長が遅くはなりますが、その分長生きしてくれるので、飼い主としては嬉しいですね。
*メリット②繁殖させやすい
もし繁殖させることを考えている場合は冬眠させた方が良いかと思います。
ミドリガメは産卵の時期を4~6月に迎えるため、産卵時期に備えてしっかりと体力を温存し、繁殖活動に備えます。
ミドリガメは生後4年以降から繁殖活動が出来るようになるため、この時期から冬眠をさせるようにすると繁殖がうまくいきやすいと言われています。
*メリット③節約になる
ミドリガメだけでなく、爬虫類を越冬させるためにはヒーターや紫外線ライトなど多くの機材が必要になります。
また、真冬に入ると保温器具だけでは温度を保てないことが多く、エアコンを24時間稼働させる必要があります。
冬眠させる場合は、冬眠の間の保温器具や紫外線ライト代、それらの機材を稼働させる電気代やエアコン代、餌代などを節約することが出来ます。
*デメリット①リスクが高い
自然環境下でも、冬眠から問題なく目覚める確率は100%ではないと言われています。
そのため、温度設定や環境作りがうまくいかなかった場合は、最悪亡くなってしまう場合があります。
特に屋内飼育されているものは人工繁殖個体は冬眠の温度差についていけず、死んでしまう個体が多いようです。
*デメリット②ベビー個体には向かない
冬眠している間は餌も食べず、仮死状態で過ごします。
冬季の長い期間を過ごすためには体力を要するため、まだベビーの体力が少ない個体は冬眠に向きません。
また、病気をしていたり、食欲不振の個体も冬眠は避けたほうが良いかと思います。
*デメリット③期間が長い
これは飼い主によるとは思いますが、冬眠中は餌も水替えも必要ないため、ミドリガメと触れ合うことが出来なくなります。
筆者は現在3種類の爬虫類を飼育しておりますが、どの子も冬眠させると飼い主が寂しいですし、リスクも高いので冬眠はさせていません。
ミドリガメは絶対に川に離さない!
小さい頃にお祭りやホームセンターでミドリガメを迎えて、飼いきれなくなったり飽きたりといった理由で川に放流してしまった経験はありませんか?
外来生物であるミドリガメはそういった理由で野生環境下で生きる個体数が増えてしまい、一時期特定外来生物という国の駆除対象の動物に認定されかけてしまいました。
その際には数が増えすぎて駆除がしきれなかったり、飼育している人が多く、特定に指定されることで大量放棄されることが懸念され、特定入りは見送られました。
ミドリガメを飼育する際には、もう二度とそういった事態を招かないよう、しっかりと責任をもって最後まで見てあげるようにしましょう。
ミドリガメの寿命のギネス記録と平均!【まとめ】
今回はミドリガメの寿命や繁殖についてご紹介させていただきました。
ミドリガメの寿命は20~40年と言われ、犬猫よりも長寿する生き物です。
人に慣れることはあっても、懐くことは少ないと言われていますが、日光浴をしている姿や餌を食べている姿はとても愛嬌があり、可愛い生き物です。
最後にも記載させて頂いたように、ミドリガメは無責任な人間たちのせいで一時期駆除対象として国に指定されかけていた爬虫類です。
動物を飼育する際には、ミドリガメだけでなく、最後までしっかりと責任をもって飼育するようにしましょう。